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遊びにいこう! 絶滅動物園
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【可愛さ爆裂! ふれあいコーナー(3)】
図鑑を彩る恐竜たちの勇姿を思い浮かべます。ニュースやドキュメンタリー番組にときどき登場する、絶滅動物たちの切ない終わりを思い返します。
「実際に触れてみると……不思議な気持ちですね」
ふにふにとじゃれるスミロドンの赤ちゃんを抱っこしながら、
蒔原 稔之
はちょっぴり物思いにふけります。
まるで夢見心地のような、この絶滅動物園の光景です。噂にはちょこっと聞いていたものの、こうして足を踏み入れてみると、なんだかここが現実ではないような気さえしてきます。
それでも稔之の両腕にかかるこの重みは、きっと本物なのでしょう。
「う、けっこう難しいですね」
にゃあ、と鳴いた赤ちゃんのおなかをくりくり。首のあたりをなでなで。くあっと開いた口の中に、まだまだちっちゃな牙が見えました。
思わず、ほっこり。
「でも、可愛いですね。この子が凶暴な虎に成長するとは思えません……」
「良かったら」
ひょっこり。横から現れたガイドのお姉さんが、なにやら稔之へ小瓶のようなものを手渡しました。
「あ、どうも。ええと、これは?」
「えー。ミルクをあげてみませんか?」
それは哺乳瓶でした。ちゃぷちゃぷクリーム色の液体が揺れています。
「この子にミルクですか。それじゃ、やってみます」
赤ちゃんのふにゃふにゃ顔とお姉さんの顔をぱちくりと見比べてから、稔之はそれを受け取りました。
若干おそるおそるに先っぽを小さな口へ近づけてみますと……かぷっ。
「……! 飲みましたね」
「そうそう、その調子ですよー」
小さな小さな、サーベルタイガーの赤ちゃん。生まれたての命が稔之の腕の中で、ちゅ、ちゅ、と美味しそうにミルクを吸っています。
腕に感じる重みは、いずれ大きな虎へと成長するこの子の未来の重さでもあるような気がしてきます。
同時に、この子の種はすでに滅んでしまったものなのだと改めて考えると、胸がしめ付けられるような感覚も覚えます。
「……重いですね」
「ええ。そうですね。重いんです」
稔之は複雑な思いを抱きながら、赤ちゃんの小さな額をそうっと指でなぞりました。
さらに絶滅動物たちへの興味が湧いてきた稔之は、ガイドのお姉さんにいろいろと尋ねてみることにしました。
「……90%以上?」
「そうなのです。今日まで地球の歴史が産み落としてきた生き物たちのうち、すでに90%が絶滅してしまったと言われているのです。99%以上という説もありますね」
「そんなに……恐竜のように、隕石の衝突や氷河期が原因なんでしょうか」
「それもありますね。研究によると、地球では少なくとも五回の『大絶滅』が起こっていたことが分かっています」
図鑑やテレビなんかで見た知識をたどって尋ねてみると、お姉さんはちょっぴり複雑な表情を浮かべます。
「おっしゃるように隕石の衝突もあれば、火山の噴火や気候の大変動が原因とも考えられていますが……それも数万年、あるいは数十万年という長い期間を経ての、ごくゆっくりとした絶滅でした。でも近代に人間が台頭してきてからというもの、野生動物たちは、数年から数十年という極端に短い期間で絶滅してしまうことも少なくありません。そしてそのほぼ全てが、人類の行いに起因するものなのです」
メガテリウム、という大きな熊のような生き物がのっそりとやってきて、ガイドさんに鼻をすり寄せました。ナマケモノの仲間で、はっきりとはしていないものの、人類の祖先が絶滅させてしまったものと考えられています。
稔之にしま模様の身体をこすりつけたのは、フクロオオカミ。家畜を襲ったため、人間は懸賞金をかけてまで駆除にやっきになり、やがて絶滅してしまいました。
頭上を飛びまわるリョコウバトの群れは、その肉が大変に美味であったことから乱獲され、食べ尽くされてしまったそうです。人間たちが彼らの絶滅の危機に気づいたときにはもう、遅すぎたのでした。
「あっ! お姉ちゃん見て、この鳥もしかして……スチーフンイワサザイ?」
「知ってるの? 蒼」
ふと、ふれあいコーナーへやってきた
仙藤 蒼
と
仙藤 紫
の会話が気になりました。
ふたりの目の前では、スズメのような小さくて茶色い鳥が、歌うような不思議な鳴き声を上げています。
「なにかの本か、ネットで見たんだったかな……すごく印象的だったから覚えてるの。『たった一匹の猫によって絶滅させられた鳥』なんだって」
「えっ。たった一匹で?」
尋ねたのは紫ではなく、思わず口を挟んだ稔之だったりしました。
きょとんとした仙道姉妹に、
「すみません、気になってしまって。一匹の猫が絶滅させてしまったって、どういうことなんですか?」
「いいのよ。蒼、解説お願いね?」
「あ、うん」
ぱたぱた、肩に乗ってきたリョコウバトを撫でてやりながら言った紫に、蒼はうなずきます。
「後々、それは正確じゃないっていうのが分かったんだけどね。ニュージーランドにあるスティーブンズ島の灯台守が、何匹かの猫を島に持ち込んだの。そのうち一匹のメスが妊娠していたんだけど、子どもが生まれる前に脱走してどこかへ行っちゃったんだって」
「その猫が鳥たちを食べてしまった……ということですか?」
稔之の言葉に、私も聞きかじりだけどね。と、蒼はとてとて歩いてきたドードーの背中へ手を添えながら苦笑い。
「のんびり暮らしてたスチーフンイワサザイにとって、野生化して増えた猫たちが天敵になっちゃったのね。ほんの数年間のうちに、島のイワサザイは絶滅しちゃったそうよ。猫だらけの寝子島に住んでる身としては、ちょっと複雑よね……」
「当時の新聞が社説に、こんな一文を載せたそうです。『これはおそらく、絶滅への道程としては記録的なものだ』……と」
自分も解説を挟みたくてうずうずしてたらしいガイドのお姉さんが、そう付け加えました。
「おまけに島へ関わった人間たちは、すでに鳥たちの絶滅が確認されていたにも関わらず、増えすぎた猫たちを残らず駆除してしまいました。何気ない人間の行いが、ほかにふたつといない動物をこんなにもあっさりと絶滅に導いてしまうのです……恐ろしいことですね」
ガイドさんがくれた鳥用のごはんを、三人は手のひらの上に乗せてみます。彼らはあっという間に、飛んできたたくさんのイワサザイたちに埋もれてしまいました。
稔之はふと、向こうの岩場でまだ細い首をもたげた首長竜の子どもが、ぴいと鳴くのを聞きました。
それに反応するように、群れをなすエゾオオカミたちが遠吠えを上げ、スチーフンイワサザイたちも頭の上を跳び回りながら、音に色を重ねるように歌います。
「……とても……不思議な気持ちです」
つぶやいた稔之の言葉には、紫や蒼もまた、きっと同じ思いであったことでしょう。
じんわりと胸を占める複雑な思いに、せめて目の前の動物たちは幸せであれと、三人は心を込めてふわふわの毛皮や羽毛を撫でました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月10日
参加申し込みの期限
2017年08月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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