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北校舎一階、特別教室には多くの生徒が押し掛けていた。
「よく来てくれた。今日は体験入部を大いに楽しんで欲しい」
伊勢 エリカ
は艶やかな青い着物で愛想よく迎え入れた。手の空いた部員は足りない花器を部室に取りに走る。教室の隅では補充された花々を形成する作業に追われていた。
丹羽 紅葉
は新緑に花々を散らしたような着物で対応に当たる。
「華道部にようこそ」
柔らかい笑みで方々に頭を下げてエリカの隣に付けた。
「この賑わいって茶道部のおかげなのかな」
「その可能性はあるが、私は皆の頑張った成果だと思っているぞ」
エリカは自信に満ち溢れた顔を紅葉に向けた。
「……そうよね。皆、頑張って勧誘したものね」
「丹羽、引き続き体験入部も頼むぞ」
力強い視線に目を逸らすことなく、紅葉は少し火照った頬で頷いた。
全ての用意が整った。全員が畳の敷かれたところに移動した。
「これから華道部の活動の内容を説明したいと思う」
エリカは華道部の部長として口を開く。
「お洒落に花を生ける!」
高い志というように顔を上げた。俄かに周囲がざわめく。
「え、それだけですか?」
「もちろん、それだけではない。華道を通して礼と伝統を学んで貰う。とは言え、あくまで花が主役であることに変わりはない」
ほっとした表情で生徒達は話を聞いた。
「華道は女性のイメージが強いかもしれないが、この体験入部では男性にも花を生ける楽しさを堪能して頂きたい。実は顧問の先生は男性で外国の方だ。日本発祥の華道は懐の深さも持ち合わせている。今日は自由な発想で花と向き合って作品を完成させるように。私からは以上だ」
賛同の拍手が送られた。
その中、紅葉が動いた。用意された花を生徒達に見せる。
「春の花を用意しました。好きな花を自由に使ってくださいね」
数人の生徒が花を探し始める。大半は戸惑うような顔で動き出せずにいた。
紅葉は緊張を解すような笑みを浮かべる。
「私がお手本で花を生けてみるわね」
真っ先に黄金手毬を手に取った。緑が映えるセローム、黄色いフリージアと続く。花器はシンプルな竹を選んだ。
紅葉は竹器に花を挿していく。フリージアが健やかに上へと伸びる。セロームは緑を吹き出し、黄金手毬は生命力に溢れていた。
春を体現した作品が完成した。
貴家 衿花
はじっと見下ろす。渋い表情で腕を組み、少し顔を引いた。
他の生徒達も集まってきた。様々な角度から眺める。
「見る方向で印象も変わるんですね」
「元気を貰える感じがする」
感想の数々に紅葉は照れを含んだ笑みで言った。
「皆も自分だけの春を探してみてね」
「わかりました。やってみます」
明るい顔で各々が花を手にして花器に向かう。
エリカは黙って様子を窺う。迷っている者には側に寄り添って手本を示した。
「できました!」
「俺も!」
喜びに満ちた声が上がり始める。エリカは微笑みながら見て回った。花器や花の種類は違っても、そこには鮮やかな個性が花開いていた。
「よく出来ている」
短い感想を口にして尚も回る。
花椿 涼太郎
はどっしりとした花器を選んだ。口を閉ざし、真剣な表情で花を生ける。一輪で迷い、挿しては抜いた。花器の大きさに負けない量の花を盛り付ける。
一瞬で表情が変わった。尋常ではない目の輝きを見せる。
「はーっはっはっは! 美しいの一言しかない! 創造した僕は神々しく、絶世の美の具現者に他ならない!」
そこにエリカが駆け付けた。涼太郎の作品に目を向ける。薔薇が花器か溢れていた。全てが赤色で揃えられ、花器には蔓バラを巻き付けていた。
「何故、全てが薔薇なんだ?」
「不思議がることはないよ。僕の好きな花が薔薇で、僕は薔薇のように美しいからさ」
「最後はよくわからないが、要するに好きな薔薇で揃えたということか」
腑に落ちないエリカの態度に涼太郎は目を見開き、感動したかのように身体を震わせた。
「……そうなのか。花は僕を引き立てると思っていたけど、それは間違っていた。花を美しく見せることで、僕自身が光り輝き、人では理解できない境地の美に至るんだね!」
「そうなのか?」
納得していない様子ながらも生徒達の作品へと戻っていく。
「賑わっているねぇ」
のんびりとした声にエリカは即座に反応した。金髪のショートに指を入れて掻き上げる。顧問の
ウォルター・B
であった。
生徒の指導を紅葉に任せたエリカは急いで向かう。
「お疲れ様です」
「ご苦労さん。見ればわかるけど、調子の方はどうかなぁ」
「今のところは順調です。よろしければ花を生けていきませんか」
エリカは穏やかな口調で提案した。ウォルターは青い目を細めた。
「僕のことよりも生徒に構って上げた方がいいみたいだねぇ」
視線の先には衿花が唸るような表情で花器と向き合っていた。
「……何か違うわ」
生けられた花を見て呟く。傍らに紅葉が座った。似たような位置で作品を目にした。
「そうね。色の配分は悪くないけど、少し固まり過ぎている感じね。もう少し伸び伸びとさせた方がいいと思うよ」
紅葉は密集したところに手を加える。形は変えずに空間を作った。
「これでどうかしら」
「かなり良いかも……私もよく考えてやったのに」
不貞腐れた子供となった。紅葉は柔らかい笑みを作る。
「考えてわからない時は考えなくてもいいと思うわ。自分の直感を信じて花を生ければいいのよ」
「その直感が間違っていたら?」
「また、その時に考えましょう」
我が子に向けるような笑みに衿花は不機嫌ながらも、そうね、と本音を返した。
近くにいた
白咲 菖蒲
の止まっていた手が動き出す。
決め兼ねていた一枝を中央に挿した。少し向きを修正する。
「良い感じです」
満足した表情を見せた。
ウォルターとエリカは全体に目を向けている。
「伊勢、君の力が必要みたいだねぇ」
「わかりました。では、またの機会にお願いします」
「僕は他の部を見てくるよ」
ウォルターは踵を返す。エリカは一礼して生徒達の元に戻っていった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
85人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月13日
参加申し込みの期限
2017年08月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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