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演劇部の部員による着ぐるみや演技等の勧誘が実り、北校舎二階の会議室は集まった生徒達で華やいだ。
青と白のエプロンドレスの
桃川 圭花
が体験入部を告げるかのように話を始める。
「演劇部について少し語らせてよね」
言葉が緩やかに浸透して生徒達は耳を傾ける。
「演劇にそんなイメージはないかもしれないけど、実はかなり体力を使うのよね。だから筋トレは欠かせないわ」
「そうなんですか?」
小柄な女子が不安そうな顔で聞いてきた。圭花は笑い飛ばすような表情になった。
「運動部じゃないんだから、そんなに思い詰めないでよね。まあ、最初は大変かもしれないけど、でも、いいこともあるのよ」
「それは、どのようなことですか」
不安を完全には払拭できていない。揺れる気持ちが目に伝わって悲しげに揺れていた。
「じゃあ、皆もやってみて。まずはお腹に手を当てる」
女子は自身の腹部に手を添える。生徒達も同じように手を当てた。
「その状態で息を限界まで吐き出して、今度はお腹が一杯になるイメージで吸い込んで、そこで止めて」
生徒達の様子を見て、そう、と圭花は短く言った。
「そこから一番、大きい声を出して!」
声の塊を圭花は真正面から受けた。清々しい笑みで生徒達に言った。
「大きな声を出すって、気持ちいいでしょ?」
「なんか、すっきりしました」
大音声で不安は消し飛んだ。女子の表情は明るかった。
「腹筋も必要になるから、腰回りのダイエットにもなるんじゃない?」
圭花の声に希望を見出した女子が控え目に喜ぶ。
「ここで小犬丸君の出番よね」
「指名、かたじけない。話題に挙がった腹筋を伝授しようではないか」
黒子姿の
小犬丸 信乃
が丸い筒状の物体を床に広げた。その上に自ら仰向けとなる。頭の後ろで手を組んで腹筋を始めた。
「このように上体だけの腹筋では上部は鍛えられても、下っ腹に当たる下部はなかなか鍛えられませんぞ」
言葉を乱すことなく、易々と腹筋を行なう。生徒達は驚いた表情で、はい、と硬い声を返す。
「そこで別の方法をご覧に入れよう。両脚を揃えた状態で垂直に上げる。ここからゆっくりと前に傾斜させて止める。床から僅かに上げた辺りで我慢してくだされ。最初は一分くらいがよろしかろう」
「あ、女子はスカートだから垂直は困っちゃうよね。そんな時は下ろした状態からちょこっと上げるようにしたらいいよ」
恵御納 夏朝
がライオンの着ぐるみ姿で補足した。
「でも、演劇に筋トレって、本当のところはどうなんだろう」
疑問に思う声が女子の口から漏れた。
水色のワンピース姿の
青山 絢
が柔和な顔で言った。
「役に合わせて演技をするのはわかるよね」
「それは、まあ、演劇部ですから」
「その役に合わせて演技を変えないといけないわ」
絢はワンピースを脱いで裏返しにして着直す。薄茶色の着古したローブに一変した。
「こんな風にだねぇ、役によっては老婆になることもあるんだよ」
自然に背中が丸くなり、しゃがれた声で言った。足腰の弱さを仄めかすように小さく身体を揺らす。口をもごもごとさせて顔までが老けて見えた。
「今は老婆の演技だけどねぇ、アイドルだったらどうするつもりだい? 歌って踊らないといけなくなるよ。あたしの言いたいこと、わかってくれたかい」
「はい、よくわかりました」
「そうかい、そうかい」
元のワンピース姿に戻ると若々しい笑みを見せた。
「中断して悪かったわね」
「いやいや、心遣いに感謝でござるよ」
信乃の指示の下、全員による腹筋が行われた。呻くような声の中、一人の脱落者も出さずに成し遂げた。脱力した姿で各々が腹部を労わるように摩る。
「腹筋と釣り合うように背筋も鍛えるとしよう」
人懐っこい笑みで信乃は生徒達に新たな試練を与えた。
短い掛け声が至るところで上がった。ライオンの着ぐるみの夏朝はふさふさした毛のせいで顔だけが上がっているように見える。
「これでもちゃんとやってるんだよ。顔を上げたら、ほらね、お腹がスースーするよ」
「恵御納さん、僕の背筋はちゃんとしているように見えるかい?」
夏朝は顔を横に向ける。
天之川 麗仁
が犬の着ぐるみで背筋をしているようだった。腹部の毛のせいで判断に迷う。
「うん、まあ、なんとなく……」
「これでも真面目にやってはいるんだ……」
暗くなる二人に声が掛けられた。
「何か、問題がありましたか?」
二人は斜め後ろに顔を向けた。
ナスティ・クローヴァ
の涼しげな顔があった。反動を利用することなく、すっと顔を上げる。白い喉が露わになった。
「……後ろは見えないですね」
「見ちゃダメだよ! 背骨がポッキンだから!」
夏朝の焦る横で麗仁は魂が抜け出るような溜息を吐いた。
発声練習は部員全員が行った。腹式呼吸の反復練習。終わると滑舌よく喋る訓練が始まった。
見て回っていた麗仁はやんわりと改善点を挙げた。
「口はもう少し大きく開いた方がいい。舌の動きを意識すれば、もっと聞き取り易い声になると思うよ」
「ありがとうございます」
男子は照れた笑みを見せた。
基礎トレーニングが終わると、一度、部員だけで集まった。
最初に圭花が切り出した。
「これからどうする?」
「台本の読み合わせはどうかな」
絢の提案に夏朝が少し渋い顔を作った。
「最初だからゲーム感覚で何かできたらいいなぁ。天之川君は、どう?」
「僕はサポートに回るから何でもいいよ」
話を聞いていた信乃が発言した。
「いんぷろのさんきゅーはどうであろうか」
「それ、いいと思う。絶対にそれだよ」
夏朝は満面の笑みで言った。
反対の意見は出なかった。纏まったと思った矢先に圭花はナスティに目を向ける。
「一言も発言してないんだけど、言いたいことはない?」
「最後は私のソロでお願いします」
「ちゃっかりしてるわね」
圭花は苦笑しながらも、任せたわ、と信頼を寄せる言葉で締め括った。
インプロのサンキューゲームの説明は夏朝が受け持った。
「このゲームは発想や表現を高めてくれて楽しめる、そんなゲームだよ。最初に一人目がポーズを決める、こんな風に」
夏朝は顔を両手で覆った。その状態で生徒に質問する。
「このポーズは何してるように見える?」
「カクレンボの鬼に見えます」
前にいた女子が手を挙げて答えた。
「その次の人は、この姿に関係したポーズを取るんだよ。どんな風なのがいいかな」
「走って逃げる感じがいいんじゃないの」
別のところから男子がそれっぽい格好をした。
「そうだね。二人目の人のポーズが決まったら、最初の人が『サンキュー』って言って抜けて、それをずっと続けていくのがサンキューゲームだよ」
黙って聞いていた
マーガレット・ライカー
は言葉を挟んだ。
「ポーズだけで意味を理解するのは難しいと思います。ポーズに合わせた台詞を入れるのはどうでしょうか」
「そうだね。面白いんじゃないかな」
夏朝は部員の方を見た。最初に提案した信乃は柔らかい笑みで頷いた。他の者も笑顔で答える。
一番手に夏朝がポーズを決めた。しゃがんで地面に手を伸ばす。
「ここで光ったのがコンタクトレンズだと思うんだけど」
台詞のあと、動きを固定した。
二人目は圭花で夏朝の前に立ち、腰の辺りに軽く手を当てて苦しそうな顔を上に向ける。
「田植えが順調なのはいいが、暑くてたまらんわ」
その台詞を聞いた夏朝は、サンキュー、と言って抜けた。
三人目はナスティだった。綺麗な歩き方で圭花の前に立ち止まる。
「どうするんだろう……」
「……あんな綺麗な人が田植えはしないよな」
男子達は囁き合う。
マーガレットの青い目は二人に向けられた。
ナスティは乏しい表情で横向きとなって縮こまる。
「……変態さんがコートを開いてキャーなのです」
「誰が、サ、サンキュー」
意表を突いた展開にやや遅れて笑いが巻き起こる。
四人目の絢はナスティの横に立ち、背中に何かを掛けるような手付きで動きを止めた。
「外は寒かったでしょ。この布で身体を温めて」
「サンキュー」
ナスティは軽やかに抜けた。
五人目は信乃で絢の手の位置に頭を差し出した。両手の人差し指を立てた状態で頭の横に引っ付ける。
「モ~、モォォ~」
猛る牛を表現した。
「これで次はどうなるんだ?」
「想像ができないなぁ」
見ていた生徒達は頭を悩ませる。
マーガレットも思案顔で呟いた。
「……マタドールのポーズになるのでしょうか」
注目の中、麗仁が微笑みを浮かべて登場した。信乃の前に立ち、両手で胸を隠すようにして身を捩る。
「課長、飲み過ぎですよぉ」
ほぼ全員が笑い声を上げた。信乃の去り際の声は易々と掻き消された。
マーガレットは呆然となった。理解の範疇を越えていたのかもしれない。数秒後に立ち直り、軽く頭を振った。
「やりますね」
心に刻み付けるように言った。
生徒達に順番が回ってきた。様々なポーズが取られ、意外性に驚き、格好の面白さに噴き出した。
マーガレットの番が回ってきた。前の男子は掌を差し出した状態で動きを止めていた。
男子達は大いに期待する。瞬きを忘れた状態で、スカート捲り、と口々に呟いた。
マーガレットは男子から距離を取った。姿勢を正し、内腿をぴったりと合わせた。指先を伸ばして太腿に付ける。
「ボウリングのピン!」
期待感は急速に萎んだ。男子達は一様に項垂れた。
「サンキュー」
力ない声で男子は抜けた。
滑ったことを自覚したのか。マーガレットの縦に巻かれた髪がぷるぷると震えている。
その後も演劇に纏わるゲームは続けられた。楽しい時間は瞬く間に過ぎて最後を迎えた。
ナスティの登場で雰囲気が変わる。
静謐な舞台に立った。白い妖精は語りながら動きを速めていく。台詞は歌声となって生徒達に沁み込んだ。
青い瞳が流れ星のように細くなり、甘い吐息を振り撒くように生徒達の前を行き過ぎる。バレエのピルエットを彷彿させるような回転を加えた。
誰も声を出さなかった。部員達も息を呑んで妖精の動きを目で追い掛ける。
最後に跳んだ。両手と両脚をしなやかに開き、仰け反るようにしてナスティは宙を舞う。
大空に白い妖精が飛び立つ姿を誰もが想像した。
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3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
85人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月13日
参加申し込みの期限
2017年08月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月20日 11時00分
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