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体験入部の生徒を前にして生物部の部長である
屋敷野 梢
がにこやかに前に出る。右手には愛用の
捕虫網
を持っていた。校内生き物観察ツアーと銘打った体験入部の説明に入る。
「皆さんにはー、これから生物部主催のツアーに参加していただきまーす! これから移動しますよー!」
ぞろぞろと生徒を引き連れて飼育小屋に訪れた。
理知的な眼鏡を掛けた
神野 美野梨
が補足の説明を入れる。
「生物部が管理している飼育小屋よ。ウサギが見えると思うけれど、他のところには鶏もいるわ」
生徒達は小屋に注目した。丸っこいウサギが鼻をヒクヒクさせている。近づいた一人の男子の足音に反応して干し草の中に逃げ込んだ。周囲から残念がる声が漏れた。
梢は見計らったように生徒達に向かって言った。
「ウサギについて聞きたいことがあったらー、部員の卯木君に質問してくださいねー」
「え、俺なのか!? そこは部長だろ。ま、まあ、わかる範囲なら答えるけどよぉ」
卯木 衛
は覚悟を決めたかのように腕を組んだ。
一人の女子が手を挙げた。
「ウサギは水を飲まなくても平気って聞いたんですけど、本当でしょうか」
「いや、普通に水は飲むだろ。市販で給水ボトルとか売ってるし」
「そうなんですか?」
今一つ、納得していないのか。女子は梢の方に目を向けた。
「そうですねー。自然な状態で飼われていたウサギは瑞々しい野草をモリモリ食べていましたー。野草には水分がたっぷりあったのでー、水を与える必要がなかったんですよねー。ですがー、今のエサの主流はペレットや乾燥した物なのでー、水が必要になったんですよー」
「わかりました。ありがとうございます」
「他に質問はありませんかー。なければ本格的なツアーに出発しますよー」
質問はなかった。生徒達はわくわくした顔で待っている。
「それでは皆さんに虫取り用の網を貸し出しますねー」
「俺に任せろ!」
衛は部室から掻き集めた網を生徒達に渡していった。全員に行き渡ったところで梢の指示の下、体験入部が実施された。
梢はバスガイドのように先頭に立ち、逸早く見つけた物に生徒達の目を向かせる。
「ほら、皆さん、上空を見てくださーい! 大きな鳥が飛んでいますよー。何だと思いますかー」
「遠くてよくわからないんだけど、山が近いから鷹かな?」
渋い顔で見上げる男子に梢が朗らかに対応する。
「よーく見てくださいね。肉眼で見えない人はスマホのズーム機能を使ってもいいですよー。注目して欲しい点は尾羽の形と飛び方ですねー」
「そうか! 尾羽を見ればいいんだな!」
声を上げたのは衛であった。事前に用意した動物図鑑を使って特定を急いだ。
その隣で見据えていた
島崎 嘉織
がポツリと言った。
「トンビですか」
「正解でーす。トンビの特徴はわかりますか」
「尾羽が扇形です。それと円のように飛んでいるところですか」
嘉織は乏しい表情で梢を見た。すると人差し指を立てて微笑んだ。
「実はですねー。トンビにはもう一つ、特徴があって羽に白い点々がありまーす」
「なるほど、そうでしたか」
再度、嘉織は空を見上げて納得の声を出した。
「でも、良い観察眼を持っていますねー」
「部長さんには及びません」
嘉織は含みを持たせた声で言った。その側で衛は図鑑を開いて、これだよな、と言わんばかりに鳶を指差していた。
一同は山に近い場所に移動した。
梢は仁王立ちとなって嬉々として言った。
「ここからは実践でーす! 虫取り網を使って昆虫採集をしまーす! 日陰や草むら、好きなところを探してくださいねー! 図鑑を持っている人は種類を同定しちゃいましょー!」
説明を終えると梢はカメラを取り出した。虫取り網を構えて迅速に動く。一端のハンターとなった。
大きな樹の前では美野梨が他の生徒達に説明をしていた。
「この樹にはたくさんの鳥が集まるわ。稀にインコが来ることもあるのよ」
「本当ですか?」
半信半疑の生徒に微笑み掛ける。
「あなたの目で確かめてみてね。あそこの繁みは猫の通り道みたいよ」
指差す方向に生徒達の興味は移った。素直な反応を美野梨は楽しんだ。
衛は図鑑を小脇に挟んだ姿で身構える。黄色い目を頻りに動かす。
隣でぼんやりとしていた嘉織が一方に目を向けた。
「あれはシジミチョウですか」
「どれだ? あれはそれっぽいけど、確かめるには捕まえないとな!」
衛は駆け出した。嘉織は速やかに付いていく。
「こら、逃げるな!」
振るう虫取り網は空を切る。小さな蝶は翻弄されながらも掻い潜り、嘉織の前をひらひらと舞う。試しに虫取り網を上から被せるように振った。
「捕れました。シジミチョウですね」
蝶はあっさりと捕れた。狭い網の中で暴れるように飛んでいた。一瞬、悔しそうな表情を浮かべた衛は急いで図鑑を開く。
「決め付けるのは早いぞ! こういう時の為の図鑑だ!」
見た目の特徴と記載されている蝶を見比べる。衛は人差し指で押さえた。
「これだ、これ! チョウ目シジミチョウ科のツバメシジミだな!」
「後翅の突起でツバメですか」
覗き込んだ嘉織は表情を変えずに頷いた。
「これだー、ってわかった時は楽しいぞ!」
「少し図鑑を貸して貰えますか」
「おー、いいぞ。でも、なんでだ?」
「僕の足元に緑色のコガネムシがいます」
「なんか筋張った翅だなー」
「甲虫目コガネムシ科スジコガネ亜科のヒラタアオコガネです」
淡々とした声を衛は笑顔で聞いていた。図鑑を手にすると少し自身のことに触れた。
「俺はさ、一年の途中からの入部だから他の部員みたいな知識はないんだけど、毎日が新発見って感じで、すっげー楽しいんだ」
「その感じは伝わります」
「そうか! だから、これからも一緒に楽しめたら嬉しいなーって感じなんだけど、入部してみねえ?」
「はい、入部します」
突然の勧誘をすんなりと受け入れた。
「マジかよ!?」
誘った衛が派手に驚いた。
「やりましたね」
二人の話に美野梨が加わった。
「新しい仲間が出来て私も嬉しいわ。この部は旅行もあって、昨年は夏に海、冬は北海道の旅行を楽しんだわ」
「俺も旅行してーよ」
「楽しそうですね」
衛と嘉織は青い空に目を向ける。大きな空に北海道を重ねているようだった。
「キタキツネと丹頂鶴が心に残ったわ。今年の夏の旅行も検討中なのよ」
そこに梢の大声が響き渡る。
「皆さん、見てくださーい! 春の女神ですよー!」
カメラを構えた姿で何回もシャッターを切った。
少し高いところを黒と白の縦縞模様の蝶が飛んでいた。虫取り網では届きそうになかった。
梢はカメラを下ろした。山の方に向かって蝶は飛んでいく。
「チョウ目アゲハチョウ科ウスバシロチョウ亜科、ギフチョウですねー。春の限られた時期に見られますがー、最近は減少傾向で珍しくなりましたー」
建物の陰に立った梢の目は深い緑色に変わる。同胞の無事を祈るような表情は、一瞬で笑顔となった。
「まー、取り敢えずはゆるーく、生物学も面白いってことが伝われば嬉しいなーって思いまーす!」
三つ編みを緩く振りながら別の蝶に向かって走り出した。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
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ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
85人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月13日
参加申し込みの期限
2017年08月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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