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ラブ☆部活&同好会デー
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部室棟の二階にある軽音部の窓が陽光で白い輝きを放つ。その前でメイド服を着込んだ
雨寺 凛
が相棒の
赤いギター
を弾いていた。ステージのライトを全身に浴びるように情熱的なソロ演奏を続ける。
弾けるような笑みが顔全体に広がった。
「今日も絶好調だね!」
「そうみたいだねぃ」
呉井 陽太
が執事服で現れた。片手に抱えているのは大量のチラシであった。他の手には紙袋を提げていた。その背後からメイド姿の
串田 美弥子
がひょっこりと顔を出す。
「チラシ作り、間に合ったよ。イラストもいっぱいなんだよね」
「美弥子ちゃんの頑張りのおかげだよぅ」
凛はギターを肩に下げたまま、笑顔で駆け寄る。陽太の抱えていたチラシを覗き込む。
「良いデキだね! 見ているだけで指がムズムズしてくるよ! 思いっ切り弾きたくなるよね!」
凛はギターを垂直に掲げて仰け反り、弦を掻き鳴らす。最後は音を震わせて余韻に浸るかのように目を閉じた。
ドアの方から拍手が送られた。
「凛さん、お見事でございます。皆々様、お久しぶりでございます。今回もお手伝いに参りました」
羽黒 空
が静々と部室に入ってきた。黒を基調にしたメイド服でスカートの前の部分が極端に短い。バスドラムに配慮した仕様になっていた。
「それとご報告があります。勧誘ロードの奥に簡素ではありますが、仮設ステージを作っておきました。ご利用ください」
空は会釈をした。凛は駆け寄って両手を握り締める。
「空ちゃん、ありがとう! 大変だったよね! 感謝の気持ちを込めてライブに臨むよ!」
「このような作業は慣れていますので、楽しくセッティングができました」
言葉を証明するように微笑を浮かべた。
「良い雰囲気だねぇ」
のんびりとした声で
夢宮 瑠奈
が現れた。フリルが多めのメイド服を着てくるりと軽やかに回る。
「アイドルっぽい衣装になったかなぁ」
「歌姫って感じもするね」
美弥子は素直な気持ちを口にした。
「それなら安心だねぇ」
ほっとした顔で瑠奈が部室内を見回す。
「吾妻君はまだ来てないんだねぇ。遅刻かなぁ」
「それはない」
ボサボサの髪でドアから顔を突き出す。眠そうな目のまま、
吾妻 優
が入ってきた。空と目が合うと、お疲れー、と言って手を挙げた。
「優くんは超能力者なのかな」
不思議そうな凛に優は億劫な様子で答えた。
「俺も少しは手伝ったんだよ。スピーカーとか重そうだったし。まあ、やる時はやるってことだ」
「そうなんだね! 男は背中で語るんだね! 奥ゆかしい一面に私のテンションは急上昇だよ!」
「雨寺のテンションはいつもそんなもんだろ……っていうか、何でメイド服なんだ? 羽黒だけじゃないのか」
関心の薄い表情で周りに目をやる。そこに陽太が紙袋を掲げて歩いてきた。
「優君の衣装も用意してあるんだよぅ」
「俺の衣装って……」
優は陽太の姿を見て眉根に皺を寄せた。
「まさか、呉井先輩と同じ執事服とか?」
「正解だよぅ。似合うと思うよー」
「なんで俺らが執事服なんだぁ?」
瑠奈が不満を包み込むような笑顔で語り出す。
「あたしは思うんだけど、新しい仲間を迎える気持ちが執事とメイドの姿になるんじゃないかなぁ。ようこそ、軽音部にいらっしゃいましたぁ、って感じだねぇ」
「そうそう、そんな感じだね!」
凛は親指を立てて見せる。側にいた空は赤い瞳を優に向けた。
「一つの物を作り上げるには協力が欠かせません」
「わかったよ。着ればいいんだろ。執事服、おもてなしの心だ。そういうことだな」
その通りと各々が微笑んだ。優は陽太から紙袋を受け取った。部室の隅で念仏のような不満を呟きながら手早く着替えた。
予定していたライブの時間が迫る。全員で円陣を組んだ。
「話し合いの時間はあまりなかったけど、今回も最高のライブにするんだよ!」
部長の凛に続いて全員が腹の底から叫んだ。強固となった絆を胸にステージへと駆け出した。
勧誘ロードは生徒達で賑わう。大きな黒い川となり、校舎に向かって緩やかに流れてゆく。
その流れをドラムの音が引き留めに掛かる。キーボードの音が逆流を促す。鮮烈なギターの旋律が流れを加速させた。
「これ、軽音じゃないのか!?」
「どこから聞こえるんだ?」
「マジでどこだ!」
音は広い範囲に届いて生徒達を引き寄せる。
行動を共にしていた
水川 音葉
と
楡宮 遠海
は驚いた顔で立ち止まる。二人は講堂を背にして耳を傾ける。
音葉は一方を指差した。
「こっちだよ!」
「そうみたいね」
二人は揃って走り出した。最短の道を駆け抜けて黒い流れに突っ込んだ。手で掻き分けて泳ぐような姿で前進する。
マイクスタンドの前に立つ凛の姿が見えてきた。ギターを同じテンポで弾いている。側では瑠奈が笑顔を振り撒いていた。
後方にはドラムの美弥子がぎこちない笑顔でスティックを振るう。
左端には陽太がいた。スタンドに設置したキーボードで軽快な音律を奏でる。細い目が少し開いた。最前列に位置する場所に音葉と遠海が肩を寄せて立っていた。二人は同調するように音に乗って頭を揺らしている。
陽太は遠海の指に注目した。片手で弾きながら他方で手招きをする。
「私ですか?」
「指名させて貰ったよぅ」
呼ばれた遠海は音葉を気にしながらステージに上がった。
「綺麗な手だねぃ。音感も良さそうだし、俺と連弾して欲しいんだわー。体験入部を兼ねるってことでどうかなぁ」
「得意な楽器はキーボードとピアノなのでお受けします」
「じゃあ、演奏する曲を教えておくねぃ」
二人の遣り取りを見ていた音葉が堪らないという表情で身を揺する。背負ったバッグは左右に大きく動いて主張した。
右端でベースを弾いていた優は溜息を吐いた。突然、指が弦を弾く。音葉の目が吸い寄せられた。
「お前はギターか?」
「私はギターとベースだよ! 演奏する二曲も練習したことがあるんだよ!」
期待に満ちた顔で答える。
「耳は良いみたいだな。それならお前も上がって来い。雨寺、ツインギターでいいよな」
「飛び入りも大歓迎だね!」
凛は斜め後ろに顔を向けた。裏方に徹していた空が人差し指と親指で丸い輪を作る。残りの手で音響機器を操っていた。
「先輩方、よろしく!」
バッグから取り出した相棒のアカを携えて音葉は凛の横に並んだ。
凛がステージ上の全員に目で合図を送る。軽く頷いてマイクに口を寄せた。
「新入生の皆さん、在校生の皆、こんにちは! 軽音楽部です!」
観客を煽るように美弥子はハイハットを叩いた。声援と口笛が一斉に返された。
「小難しいことは何も言いません! 私達は軽音部! 演奏で語りたいと思います! 皆、楽しんでいってね!」
大きな声援を凛のギターが受け止めた。その流れを音葉が引き継いでアカを垂直に立てて切なく音を揺らす。
複数の指笛が場を盛り上げる。全体を見ていた凛は瑠奈に場所を譲った。
おっとりとした雰囲気が切り替わる。目に強い輝きが満ちた。中央でスポットライトを浴びるアイドルの顔付きとなった。
「一曲目はポップなノリで盛り上げていくよ! 皆、楽しむ用意はできてる?」
マイクを外して生徒達に差し向ける。肯定を意味する言葉が無数に飛んできた。ボルテージが一気に跳ね上がる。
瑠奈はマイクを両手で握って口に近づける。小さな身体で最大の声を発した。
「これからが音楽の時間だよ!」
ステージの全員が熱狂の声で迎えられた。押し寄せる大きな波の合間を狙って美弥子はスティックを打ち鳴らす。ギターとベースが控え目に音を合わせた。キーボードの連弾が全ての音を引き連れて先頭を走る。
陽太は正面を向いたまま、静かに言った。
「元気な音だねぃ。オレも盛り上がってきたわー」
「皆で作り上げる音楽って、楽しいですね」
遠海が上体を揺らしながら笑みを作る。
「ライブは全員が楽しむものなんだよぅ。そこには演奏するオレ達も含まれているんだねぃ。ほら、ボーカルの瑠奈ちゃんもそうなんだわー」
狭いステージが広く感じる。瑠奈は躍動感に溢れていた。フリルをヒラヒラと舞わせて愛らしいダンスで生徒達の目を惹き付ける。
「アップテンポなポップチューンを全身で感じてね!」
透き通るような甘い歌声が生徒達を酔わせる。安らかな表情で身体を揺らす。優しい音の波に乗って一様に揺れていた。
瑠奈は伸びやかに舞う。ステージの左右に設置されたライトが軽やかに追い掛ける。生徒達には激しい動きで浴びせた。直後に拍手が沸き起こる。空の技術が存分に発揮された。
歌いながら瑠奈は拳を空に突き上げる。生徒達の熱烈な声援を受けて仰け反るように跳んだ。
演奏の只中、
上下 左右
がステージへと向かう。華奢な身体で白い髪は相当に目立つ。おまけに手には杖を持っていた。大した抵抗を受けることもなく、左右は最前列に加わった。
ステージを見上げて叫んだ。
「素敵ですわ!」
明るい曲調に合わせて左右は揺れる。杖をリズミカルに地面に打ち付けた。
瑠奈は明るい曲調に乗って踊り、最後に澄んだ歌声を空に放った。爽やかな余韻をキーボードが演出する。
全ての音が消えた。数瞬の遅れで拍手と声援がステージを包み込む。
「皆、ありがとう!」
瑠奈は手を振りながら凛にマイクを渡した。
「皆さーん、盛り上がってますかー! 次は軽音楽部のカッコイイところをばっちり見せるね! ドラムは美弥子ちゃんに代わって、空ちゃんになるよ! 二人に盛大な拍手を!」
凛はマイクをスタンドに戻した。
割れんばかりの拍手の中、美弥子は笑顔で立ち上がると両手を大きく振った。そこに空がやってきた。二人はハイタッチを交わし、バトンを引き継ぐようにスティックが受け渡された。
「お願いね」
「お任せください」
空は静かな決意を語り、定位置に就いた。ドラムセットを一通り眺める。
徐に片手を挙げた。手の中のスティックを回転させる。もう一方でスネアドラムを軽快に叩く。縁のリムの音も響かせる。
耳聡い何人かは真剣な表情で聴き入った。
腹に響くバスドラムが加わると理屈は吹き飛んだ。生徒達が一斉に沸いた。沸点を越えた声援の中、ツインギターが切り込む。凛と音葉が背中を合わせて弦を掻き鳴らす。
瑠奈はマイクスタンドを傾けた。
「突っ走るギターに続くのはベースだよ!」
右端に勢いよく手を向ける。
「今度は俺かよ」
優は覇気のない顔で少し前に出た。親指を弦に叩き付けてリズムを刻む。混ぜ込むように他の指では引っ掛けて音を弾いた。高速で繰り返し、スラップ奏法を見せ付けた。
「青い炎の熱さは半端じゃないよね! 次はキーボードの二人だよ!」
息が合った様子で陽太と遠海はハーモニーを奏でる。どちらの顔にも笑みが浮かんでいた。
マイクスタンドをほぼ水平に倒した瑠奈が叫ぶ。
「最後はリズミカルなロックチューンに乗って、どこまでも行くよ! 皆も振り落とされないで付いてくるんだよー!」
個々の音色が重なった。大きな流れが生徒達を巻き込んで絶頂の高みを目指す。
空の叩き出す音が大気を震わせた。ベースが更なる重みと速度を加える。ツインギターが迸る。キーボードの二人の指は鍵盤を乱舞した。
中心にいたボーカルの瑠奈は歌声に魂を込める。マイクスタンドを抱えて渾身の力を振り絞った。
ステージの横にいた美弥子は拳を何度も突き上げる。がむしゃらな姿は生徒達の心を震わせた。
無数の拳が空を突き上げる。歓声は渦を巻き、曲と共に空の高みに消えていった。
ライブが終わった。押し掛ける生徒達でステージ上は混雑を極めた。チラシを求める声が怒号のように響き渡る。
瑠奈が笑顔を振り撒きながらちょこまかと動く。
「チラシが欲しい人は手を挙げてねぇ。まだまだ、たくさんあるから焦らなくても大丈夫だよぉ」
「下さい!」
「俺にもチラシ!」
「こっちも!」
興奮した男子達が一斉に手を挙げた。瑠奈は愛想よく、チラシを配って回る。
そこに左右が現れて杖を垂直に上げた。
「軽音部のライブに感激したのですわ!」
「ありがとう。あなたもチラシ、いるぅ?」
瑠奈が差し出したチラシに左右は、いいえ、と緩やかに顔を振って断った。
「私も楽器を演奏するのは好きですわ。だから、決めました! 軽音部に入部しますわ! 皆さん、これからよろしくお願い致しますわ!」
その大声に部員が軽く手を挙げて穏やかな表情で答えた。
耳にした陽太は左右を横目で見遣る。
「あっさり入部を決めてくれるのは嬉しいんだけど、もう少し悩んで欲しい気もするねぃ」
「キーボードの人ですよね? 私、指があまり開かなくて。どうやったら遠い鍵盤に指が届くようになりますか」
「そうそう、こういう説明が勧誘の醍醐味なんだわー」
聞いてきた女子を柔らかい表情で迎える。陽太は自身の手を見せながら解説を加える。
凛はチラシを配りながら音葉と遠海に声を掛けた。
「ライブを見ればわかるけど、二人は入部希望でいいんだよね!」
「はい、そうです! 一年の水川音葉です! よろしくお願いします!」
「私も入部希望です。同じく一年の楡宮遠海です。得意な楽器はキーボードとピアノになります。それとヴォイストレーニングを受けているのでバックコーラスもできると思います」
丁寧な遠海の自己紹介に焦ったのか。音葉は身を乗り出して言った。
「ギターも弾けますが、ベースも得意です!」
「音葉ちゃん、それに遠海ちゃん。軽音楽部、部長で二年の雨寺凛だよ! 他のメンバーもあとでちゃんと紹介するからね。あ、チラシはもう要らないよね!」
音葉は遠海と目を合わせた。
「記念に下さい!」
「記念に欲しいです!」
似たような内容に二人は噴き出した。
「じゃあ、仲間になった記念にチラシをどうぞ! 優くん、もっと前に出てチラシを配ってね!」
いきなり話を振られた優は片方の肩を軽く回す。
「はいはい、わかってるって。たく、雨寺と夢宮のコンビで配った方が目立っていいじゃねぇか……」
「あ、あの、先輩。聞いてもいいですか」
ショートボブの女子が少し頬を赤くして側に来た。優は意識した笑みを返す。
「どういう内容だ?」
「えっと、ですね。他のところでは体験とかがあるのですが、軽音楽部ではないのかな、と思いまして」
「飛び入りの二人は別とすれば、体験入部はないことになるのか」
「あの、体験を希望していいですか!」
女子の声が急に大きくなった。優のベースを羨望の眼差しで見詰めている。
「弦に掌を叩き付けるあれってカッコイイですよね!」
「サムピングか。ま、ベースの基本だな。親指の横で叩く感じに弾けばいい」
優は手首の回転を使って即興で弾いた。女子は小さく拍手を送る。
「先輩、私もベースが弾けるようになりますか」
「面倒臭がりの俺でも弾けるんだ。誰でも弾けるだろ、たぶんな。これ、チラシな」
ポケットに入れていたチラシを女子に手渡す。
「ありがとうございました! 他を回って戻ってきます!」
「ああ、よろしくな」
気のない声で見送った。
「はー、しかし俺がセンパイねぇ……」
実感が湧かないという風に呟く。
過去を思い出すような目で優が突っ立っていると瑠奈が撥ねるように歩いてきた。下から顔を覗き込む。
「元気が切れたのかなぁ」
「な、なんでもねぇって! チラシを配ればいいんだろ。軽音部ー、軽音部はいかがっすかー。ん、そうか!」
「急にどうしたのぉ」
瑠奈に聞かれて優は胸を張って言った。
「後輩が入れば面倒な庶務ともおさらばだよな!」
「庶務は重要な役だよねぇ」
安穏とした瑠奈は優を真似て宣伝に励む。
「軽音部ー、軽音部はいかがかなぁー。今ならのんびり屋の吾妻くんが格安だよぉ」
「俺だけを特価品にするな。あとな、のんびりを、お前が言うか」
「人間って、切り替えが大事なんだよぉ」
瑠奈は笑ってチラシを配る。はいはい、と口の端で笑った優が付き合った。
楽器の説明を聞かれることが多くなる。体験入部の状態となり、各部員は生徒達の質問に追われた。
ドラムを担当する空も例外ではなかった。スティックで叩く位置によって音が変わることを説明していた。実際に叩いて生徒達に聞かせる。
「本当だ、さっきと全然違う!」
「その通りでございます。スティックの持ち方でも変わります。とても奥深い打楽器と言えるでしょう。ライブの時にはまとめ役になることが多いので、全体の音を把握していないといけません」
空は過去にあったライブの話を生徒達に語り始めた。普段は窺い知ることが出来ない裏側の話に何度も頷き、感心したような声を漏らした。
凛は部員達の姿を見て満面の笑みを作る。残り少なくなったチラシを渡す為にステージの先に目を向けた。
白いショートの髪型の
白咲 菖蒲
が紫色の瞳でこちらを見ていた。美しい容貌で睫毛が長い。それでいて男子の制服を着ていた。
凛は人懐っこい笑みを見せる。
「そこのミステリアスな君! 軽音楽部に興味があるんだね!」
「僕ですか? 演奏が聞こえたので何事なのかと寄ってみました」
「じゃあ、ライブを楽しんでくれたんだね! 私達のライブはどう?」
感想を求める目で菖蒲を見詰める。そうですね、と顎先に手を当てた。
「派手だと思いました。僕の扱う三味線とは掛け離れた印象を受けますね」
「三味線ができるんだね! じゃあ、軽音楽部に向いてるね!」
「和楽器がギターと合いますか?」
不信感を滲ませた目で聞き返す。
「もちろんだよ! 和ロックの良いところだよね!」
「ん……和ロック。そういうジャンルがあるのですか?」
「そうだよ! 琴や尺八、それに鼓なんかもあって楽しいよね!」
「それは、確かに興味深いですね。チラシ、貰ってもいいですか」
ほんの少し、物腰が柔らかくなった。凛は最初から気にしていないという風に、はい、とにこやかな顔でチラシを渡した。
菖蒲は入部の意思を見せつつも即答は避けた。チラシの文面を読みながら、別の部へと向かう。
「……兼部でしょうか」
真剣な目で呟いた。
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シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
85人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月13日
参加申し込みの期限
2017年08月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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