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ラブ☆部活&同好会デー
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プールの近くに水泳部の面々が集まっていた。
雨崎 荒太郎
はスイムパンツ姿で柔軟体操に勤しむ。
「おいっちにー、おいっちにっと」
自然な笑みを浮かべている。今にも駆け出してプールに飛び込みそうな雰囲気を醸し出していた。
側では
志波 武道
が力を抜いた状態で気軽に跳ぶ。手首を意識してブラブラと振った。上半身は裸でブーメランパンツを穿いていた。
「小麗ちゃん、どうかな!」
「うぬー、まだっぽいのだ」
ぴょんぴょんと飛び跳ねた
李 小麗
が答えた。他の二人と同じように水着を着用していた。その上から学校指定のジャージを羽織っている。
「あー、来たのだ!」
跳ねながら大きく手を振る。頭部に結い上げた二つのお団子が陽気にスウィングした。
三人を目にした
野々 ののこ
がジャージを翻して駆け込んだ。中はスクール水着で微塵の寒さも感じさせなかった。
「今日はみんなで勧誘をばっひゅーんとがんばろうね! 私もがんばるよ! 泳ぎはへたっぴだけど、ここならスイスイだもんね!」
上体を屈めて両手を水平に回すように動かして走り回る。
「あのねー、なんで水泳部だからって水着なのよ! もう少し季節のことも考えなさいよね!」
水泳部の顧問を務める
相原 まゆ
が身を縮めてやってきた。ジャージの上から二の腕を摩っている。文句を言いながらも他の者と同様に中は水着であった。胸元に白いリボンをあしらったデザインに荒太郎が反応した。
「まゆ先生らしい、かわいい水着だねー」
「な、なにを言い出すのよ。これは勧誘のために着ただけなのよ。それに小麗ちゃんが必死にお願いするから」
「まゆせんせ、良い感じなのだ!」
小麗は無邪気に笑っていた。まゆは困ったような表情で、ありがとう、と小さい声で返した。
瞬間、幼い顔ながらも目に強い意志を込める。
「それで勧誘のことだけど、役割は決まっているのよね?」
武道は立て掛けていたプラカードを手に取った。一同に見えるように高々と掲げる。
『おいでませ水泳部!』
目にしたまゆは呆れた表情に笑みを滲ませた。
「ふざけた感じが武道君らしいわね。でも、相手に気持ちをストレートに伝える点は悪くないわ」
「いやー、頑張って三十分も掛けて作った甲斐があったぜぃ!」
「もう少し頑張りなさいよ」
まゆは抑えた調子で笑った。他の者にも目を向ける。
「残りはプールを中心に勧誘でいいのよね?」
「そうなのだ!」
「ぼくもそのつりだけど、勧誘は目立った方がいいよねー」
荒太郎は植木の近くにあったバッグを開けた。中には制服が収められていた。折り畳まれた状態のシャツを一同に見せる。
「高速脱衣のために着る物も持ってきたんだよー」
「同志よ。俺も神速脱衣を披露しちゃうぜ☆」
武道も自身のバッグを開いて制服を取り出した。まゆは溜息と共に軽く頭を振った。
「どんどん水泳部から離れていくわね」
苦笑いの顔で手を鳴らす。全員がまゆに注目した。
「いきなりだから満足に用意も出来ていないと思って、名刺大のチラシを用意したわ。各自に渡して置くから取りに来てね」
まゆは各々に掌サイズのチラシを渡す。その量の多さには意気込みが感じられた。
最後にののこの番が回ってきた。
「私にもくっださいなー」
「……ののこちゃんの分はあたしが預かっておくわ。必要になったら言ってね」
「はーい、私はクロールでみんなを応援するね!」
手を交互に回して、にっこりと息継ぎ。あざとさは皆無なので良い呼び込みになれるかもしれない。
まゆは全員に向かって声を上げる。
「他の部に負けていられないわ! 水泳部も部員獲得に乗り出すわよ! いいわね!」
一同は目で合図を送り、はい、と声を合わせた。
武道はプラカードを片手に持って走り出す。
「ちょっと勧誘の旅に行ってきまぁーす!」
「ファイトなのだ!」
小麗は両手を振って送り出した。
仙藤 紫
は木天蓼大学を浮かない顔で後にした。大きな通りに出ると足が止まり、不安げな目を辺りに向けた。すぐには決められず、左手首に嵌めた時計を見遣る。
――まだ、こんなに時間があるわ。午前の講義がちゃんと予定通りに行われていれば……。
考えても仕方ないと思考を中断した。紫は遠くを眺めるかのように顔を上げた。すると自然に足が一歩を踏み出した。母校に向かう道を和らいだ表情で歩いてゆく。
寝子島高校の近くまでくると賑やかな声が聞こえてきた。大声で何かを叫んでいる。単独ではなく、かなりの人数を思わせた。
紫は正門の前に立った。その先は興奮の坩堝と化していた。道の左右に陣取った生徒達が通り過ぎようとする者達に懸命に声を掛ける。剣道着に身を包み、竹刀の振り方を教えていた。舞台衣装のような格好で部の名前を連呼する。チラシを掲げて周囲に呼び掛ける者もいた。
その喧騒の只中に身を投じた。行く手を阻む者はほとんどいなかった。紫は黒い花模様のワンピースに薄紫のカーディガンを合わせていた。女性の大人を強く意識させる容貌と相俟って、とても高校生には見えない。
「またまたー、水泳に興味あるくせにぃ☆ え、ない? ミジンコくらいも、ないって。そっかー、気が変わったらよろしくね!」
プラカードを掲げて方々に声を掛けていた。
――あれは水泳部の後輩ね。
紫の足を止めたのは武道であった。競泳用のパンツ姿で奮闘していた。
「どうもー!」
「な、なんですか」
武道の声掛けに女子は明らかに動揺していた。
「今、見たよね、こっちを見たよね! 水泳部に興味があるんでしょ! わかる、わかるよー。夏のマーメイドになりたいんだね☆」
「……見ましたけど」
目を逸らした姿で武道のパンツを指差した。
「え、もしかしてこの格好だから見ちゃった? そんなことは、デスヨネー!」
武道は愛想よく後退りした。振り返った先で別の女子に声を掛ける。相手は両手で押し返すような格好で足早に行ってしまった。
黙って見ていた紫は左手首の時計に目を落とす。
――時間はあるわね。
軽く微笑んで武道のところに歩いていく。目の端に捉えたのか。紫が声を掛ける前に振り向いた。
「水泳部に興味が、もちろんありますよネー、紫先輩」
「そうね。大学でも水泳部よ。後輩の志波君。それにしても思い切った格好ね」
「インパクトとわかり易さがウリですネ!」
「確かに目は引くわね。その反動も大きいみたいね」
くすりと笑う紫に武道は、デスヨネー、と儚い笑みで返した。
「私も水泳部のOGとして勧誘を手伝うわ」
「助かりマッス! あ、大学の講義があるんなら、悪いかなー」
「平気よ。午前の講義は流れて午後に変更されたから。その手に持っている物を分けてくれるかしら」
武道はぺこぺこと頭を下げながら名刺大のチラシの半分を手渡した。
「始めるわね。志波君も頑張って」
「神速脱衣を披露できるように頑張りマッスル!」
両手を腰に当ててポージングを決める。目にした紫は微笑した。
――私が何とかしないといけないみたいね。
自身の考えに納得した紫は水泳部の勧誘に励んだ。呼び掛ける声は混雑の中でもよく通り、それでいて相手を納得させるような力強さも併せ持っていた。
「私は水泳部のOGとして勧誘をしています。どうですか、水泳に興味はありませんか」
声を掛けられた女子は表情で驚いた。紫の姿を見て恥ずかしそうに身を縮める。
「あの、私は水泳には、向いてないと思います……ぽっちゃり体型だし」
「そんなことはないわ。泳ぐ距離に対応した体型っていうものがあるのよ」
「本当ですか?」
女子は聞き返す。希望を見出したかのように身体の強張りが取れた。
「スタミナがいる長距離はがっしりした身体がいいわね。泳ぐことで適性もわかるし、関節を痛めることも少ないから試してみてもいいと思うわ」
「やってみようかな」
「ありがとう。渡しておくわね」
紫は小さなチラシを渡した。聞き耳を立てていたのか。他の女子も遠慮がちに声を掛けてきた。
「あの、私もいただきたいのですが」
「俺も、いいですか」
「私達にも下さい」
集まる声に紫は柔和な顔で、ありがとう、と感謝を口にした。
詳しい話を聞きたいと希望した何人かは武道に任せた。
「わっかりました! みんなを俺がプールの場所までご案内しちゃうYO!」
「私はチラシを配り終わったら失礼するわ」
「午後の講義、がんばってくださいネ!」
武道は生徒達を引き連れて人波を突き進む。
紫は懐かしいものを見るような眼差しを送った。
荒太郎はプールの近くで生徒達を待ち構える。寒さに耐えられず、制服姿になっていた。
「あ、あのー、水泳部の方ですよね?」
小柄な男子が怖々と声を掛けてきた。幼さの残る顔は一年生に見える。
「うわっ、え、えっとー」
いきなりのことで声が上ずる。泳ぐ目が顧問の姿を捉えた。まゆは拳を固めて何度も空に突き上げる。口を横に開き、続けて縦に大きく開ける。声を出さずに、行け、と命じていた。
荒太郎は持ち直した。いつもの柔らかい表情で迎える。
「いらっしゃい! ようこそ水泳部へー!」
男子は、どうも、と軽く頭を下げた。視線は流れてプールの方に向かう。
「その、水泳部には体験入部とか、ないのですか」
「あー、それはちょっと無理かなー。走り込みとかー、筋トレになるから。他の運動部と変わらなくなるんだよねー。でも、見学者が来てくれて嬉しいよ。ありがとうー!」
熱烈な歓迎に男子は余計に落ち着かなくなった。目がまともに合わせられなくなり、耳が熟れた果実のように赤く染まる。
「そこまで歓迎されると、困るっていうか……ぼく、泳ぎが苦手だから」
「そこは安心していいよ。ぼくは去年、入部した時は全く泳げなかったんだよー」
近くで生徒に呼び掛けていた小麗がピクッと反応した。くるりと向きを変えて二人のところに笑顔で突っ込んできた。
「しゃおりーも一年の時、犬かきしかできなかったのだ!」
「え、犬かき、ですか? それ、本当の話ですよね?」
男子は驚いた表情で聞き返す。小麗は飛び切りの笑顔で頷いた。
「本当なのだ! 水泳部のみんなや顧問のまゆせんせが、丁寧に教えてくれて泳げるようになったのだ♪」
「ぼくもみんなのおかげで数カ月くらいかなー。泳げるようになったんだよねー」
荒太郎は小麗と目を合わせた。互いに頷いて結束の固さを誇示するように肩を組んだ。
「だから水泳部においでよー」
「今度は小麗が丁寧に教えてあげるのだ!」
二人は子供っぽい笑顔を見せた。男子は極力、目を見るようにして小さな声で言った。
「泳げるようになるのはわかりました。ただ、指導の方は……厳しくないですか?」
「心配ないよ。泳ぎがへたっぴな私も楽しく部活してるよ! びゅっびゅーんって感じで!」
突然に顔を出したののこが両腕をグルグルと回して適当に走り回る。大きな口を開けて笑う姿は本当に楽しそうであった。
和む男子に荒太郎は好機と見て取った。シャツの胸ポケットに入れていた写真を取り出す。
「ほら、これを見てよ。どの写真にも水泳部の楽しさがギュッと詰め込んであるよー」
先輩や仲間達がおどけた様子で写っていた。真面目に泳ぐ姿もあり、真剣さも伝わる。青い海を背景にして全員が跳び上がる姿は、見ているだけで笑い声が聞こえてきそうであった。
「本当に楽しそうですね」
「本当に楽しいよー」
当時のことを思い出しているのか。荒太郎は写真に写った時と同じ笑顔になっていた。
覗き込んでいた小麗が得意気な顔で男子に目を移す。
「というわけで、泳げるようになりたい人も、泳ぐのが大好きな人も漏れなく大歓迎なのだ♪」
言い終わると小麗は二人から少し離れたところに立った。
「さあ、よってらっしゃい見てらっしゃいなのだーっ!」
小さい身体で大きな声で呼び掛ける。興味を示した女子が近づいてきた。
「それは水泳部の水着ですか」
「そうなのだ。色とかも自由に決められるのだ。しかも動きやすくて着るのも簡単で、水泳キャップも同じなのだ。機能だけでなくてゴーグルにはおしゃれ心がいっぱいで、どれもこれも優れ物なのだ♪」
「そうなんですか。私の知り合いの男子も水泳部は気になってるみたいで、男子の水着はどんな感じですか」
「え、俺を呼んだ? キラリーンと登場だぜぃ!」
他の生徒を引き連れてきた武道がブーメランパンツ姿を見せ付ける。
目のやり場に困った女子がぎこちない笑みを作った。
「水着はよくわかりました。えっと、服は着ないのですか?」
「え、もしかして見たい? 神速脱衣が見たい? 荒太郎くんと共演やっちゃう? んもー、シカタナイナー」
武道はダダ漏れの笑顔で小躍りするように自身のバッグを開いた。いそいそと制服姿になる。用意が整うと荒太郎を手で呼んだ。
二人は横に並んだ。目で合図を送り、最初に荒太郎が叫んだ。
「高速脱衣!」
「神速脱衣!」
武道も続いた。
水上 桜
は黒い瞳を全開にして見ていた。
「……これは何?」
相当の衝撃を受けた中で周囲に目をやる。プールが見えた。呼び込みを続けている小麗はジャージの下に水着を着用していた。
桜は武道と荒太郎に向き直る。瞬間、二人の制服が宙を舞う。釣られた目を戻すと武道はシャツとズボンを同時に脱ぎ捨てた。荒太郎はシャツのボタンに手間取っていたが、それでも速い。
武道はピンと伸ばした指を揃えて眉尻に添える。敬礼の姿で正面を見据えた。
「神速脱衣、完了!」
「高速脱衣、完了!」
荒太郎も武道に倣って声を張る。
自然と拍手が沸き起こる。
桜はぼんやりとした状態でゆっくりとした拍手を送る。目敏く見つけた小麗が頭のお団子を振って駆け寄った。
「あれは水泳部の名物イベントなのだ」
どこか凛々しい顔の小麗に桜は目を向けた。
「あれが名物で水泳部なの?」
「そうなのだ! おいでませ水泳部なのだっ!」
その熱弁に桜は頬を緩めた。
「すごいノリでテンションが異常に高くて、でも、なんだか楽しそうに見えるね」
「部活は本当に楽しいのだ!」
「そうみたいね。こういうノリ、嫌いじゃないわ」
「ぬ、ぬぁ!? ということはあれなのだ。オッケーってことなのかな?」
話がすんなりと進んだせいで軽い混乱に見舞われた。桜は安心させるような笑みを浮かべた。
「入部します。先輩、これからよろしくお願いしますね」
「よろしくなのだ!!」
喜びを爆発させた声が辺りに響き渡った。
暖色系のパンツルックで決めた
城山 水樹
が寝子校の校内を興味深げに見て回る。至るところで勧誘の声が聞こえてきた。猫やライオンの着ぐるみには優しげな目を送った。
――専属モデルになれたのは嬉しいけれど、東京と島の往復は大変なのよ。大学も忙しくなってきたし、こんな偶然の癒しもたまにはいいわよね。
頬に触る長い黒髪を手で適当にあしらって気ままに歩く。
プールの近くには水泳部がいた。全員が水着姿なので一目でわかる。
――この季節に水着なんて、よくやるわね。しかも、顧問まで。微笑ましいわ。
「……部活か」
歩みが遅くなる。表情に懐かしさと悲しさが入り混じる。
――中学に高校、ずっとバスケ部でやってきたんだよね。中学の時に全国大会に出れたのは嬉しかったわ。スポーツ推薦の枠で寝子高に入学して、バスケに打ち込んだ。
でも、そこまで。伸び悩んで結局は二年の時のケガで辞めてしまったのよね。
目は横に流れた。男子と女子が身を寄せ合って通り過ぎる。よく見ると二人は手をしっかりと握っていた。
――バスケを捨てても私には彼氏がいたわ。でも、三年の夏休みであっさりと別れて、それっきり。今になって思えば後腐れがなくて良かったのかもね。
歩きながら後頭部を抱えるように指を組み合わせる。その姿で背を反らして一頻り力を込めたあと、一気に脱力した。
「すっきりしたわ」
明るい表情で周囲に目を向ける。生徒の懸命な勧誘の姿に笑みが零れた。
――バスケット部も勧誘を頑張っているのよね。
水樹は微笑む。一抹の悲しさも、そこには含まれていなかった。
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1000人
参加キャラクター数
85人
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2017年08月13日
参加申し込みの期限
2017年08月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月20日 11時00分
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