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ワースト・バトルロワイヤル ~寝子島高校編~
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【Other2:南校舎屋上】
規定時間の二時間まで、残り20分前後。
ヒトハとザ・ドラゴンは、蛇那伊と牡丹により完全に足止めを喰らう形となってしまっていた。
「ちっ、思った以上にやるな、オカマ!」
蛇那伊と対峙したヒトハは、その恵まれた体格の為に、動きが鈍重になるかと踏んだ上で相手の死角を突くように動いていたのだが、それを読む形で蛇那伊は妙なポーズを取りつつヒトハの攻撃を受け流していた。
「あらぁ、あたしはオカマじゃないわよ。可愛いものが好きなだ・け」
イラっとするようなポーズと共に、蛇那伊はヒトハの動きを見る。
小柄で機動力のあるヒトハに対し、蛇那伊が死角を取られずに動けるのは、こうして点ではなく面を見ているからに他ならない。
些細な動きすらも見逃さず、ヒトハが攻撃のモーションに入るたびにその動きを読み、的確に捌く。
こうした行動は蛇那伊ならではであった。
「あぁ、そうか。それはすまないな!」
それでも、ヒトハは幾度と無く蛇那伊へと向かい攻撃を繰り返す。
愚直、と言われればそれまでではあるが、この行動には理由がある。
――一撃に何もかもを籠めた、ヒトハの【秘策】
それを、蛇那伊に読ませない為の行動でもあったのだ。
「それじゃあ同じことよぉ? それとも、そろそろ私に負ける気になったって事かしら」
幾度目かの攻撃を受け流し、蛇那伊もまたそろそろかと新たに動く。
たとえ秘策があったとしても、ここまでのバトルで多少なりともヒトハは疲労に犯されてるのだ。
その証拠に、動き自体は初めに受けたものに比べ遅くなっている。
ならばこそ、蛇那伊が仕掛けない理由は無かったのだ。
「ふ、そんなわけは無いだろう」
互いに向かい合い、決めの一手を行うべく、両者共に構える。
――先手を取るのは、蛇那伊より。
今まで受け手であった蛇那伊はここに来て、一気にヒトハを制圧すべく巨体らしからぬ動きを持って距離を詰める。
「これでおしまいよ!」
蛇那伊の手がヒトハへと迫る。
それもまっすぐにではなく、先ほどのヒトハ同様に相手の数少ない死角から攻撃として。
――しかし、ヒトハはそれをあえて受ける。
「この距離……貰った!」
蛇那伊に肩を捕まれ、力では到底及ばないヒトハはこのままでいけば単純に投げられる。
だが、それより早くヒトハは足に大きく力を籠め、一歩、地面が揺れるかと思うほどの踏み込みを行う。
そして――触れ合うほどの近距離の中、ヒトハは蛇那伊の体に向け、掌を捻るような掌底を蛇那伊へと当てていた。
「ぐ、むぅ……!」
ヒトハの細い腕から放たれた掌底をまともに受け、蛇那伊の顔が苦痛に歪む。
それほどまでに、与えられた衝撃は大きく、そのまま体勢を崩したとしてもおかしくは無い威力をこの攻撃――ヒトハの秘策である双葉流捌式「轟」には籠められていたのだ。
だが――
「まさか――!」
蛇那伊はそれに耐え切る。
ダメージは大きいが、膝を付く事を良しとせず、放ち終えた後のヒトハにもたらされた大きな隙を見逃さずに掴んだ肩から伸ばされた腕を取り、そのまま地面に転ばすようにヒトハの体勢を崩す。
「がっ……!」
完全に無防備な状態で投げられたヒトハは、受身も間に合わず、そのまま背中から地面に打ち付けられる。
「やるじゃない、あなた。ちょっとだけ焦ったわよ」
続けて向けられた打撃をヒトハは避ける事が出来ず、そのままヒトハ――
双葉 仄
は動きを封じられる形で蛇那伊に捕まってしまっていた。
仄が蛇那伊に捕まった状況の中、ザ・ドラゴンもまた、牡丹と対峙していた。
線の細い、どこか気弱そうな牡丹を前に、手早く倒し仄の印をザ・ドラゴンは奪うつもりであったのだが、その予想は大きくずれる事となっていたのだ。
「……やるな」
仄とは違い、動きそのものは緩いが、隙自体はまったくといっていいほど無い。
同じ中国拳法を由来とする八極拳の使い手である牡丹は、動きの速いザ・ドラゴンに対し、カウンターを取る事で反撃を行っていたのだ。
「騒ぎを治める為に動いてるんですもの。これくらいはやりますよぅ……ウフフフ……!」
名目とはよく言ったもので、ザ・ドラゴンを逃がさないよう屋上の入り口に陣取り、牡丹はこの戦いがとてもとても楽しいとばかりにザ・ドラゴンへと口にする。
女性だからと言って侮れない。これは仄同様に、ザ・ドラゴンが牡丹に対して感じた率直な感想であった。
「どうしました? もしかして、それで終わりですかぁ?」
ほとんど挑発に近い煽りを牡丹は口にする。
牡丹自身はバトルロワイヤルに二時間毎の規定時間がある事は知らない。
だが、結果としてこの二時間を迎えるまでの時間稼ぎをザ・ドラゴンに対し牡丹は行っていたのだ。
「そうだな。これ以上手をこまねいては時間が無くなる」
仄が蛇那伊に打ち倒され、完全に自由を奪われてはいるが、どうにかそちらから印を奪うより手は無いのだ。
それは、牡丹との対峙中に少しだけ取り出して見た携帯の時間にも関係していた。
――残された時間は5分。
この間に、その全てを行わなければ、ザ・ドラゴンはここで敗退となってしまうのだから。
「なら、全力で来るといいですぅ!」
焦る事無く、ザ・ドラゴンはこちらに向かい合う牡丹に向け精神を集中させる。
――これがザ・ドラゴンのろっこんの発動条件。
力自体にはまざ目覚めたばかりである為、精神集中における溜めと持続する力はまだそこまで大きくはないが、他者を圧倒する為の力としてはそれで十分に過ぎる。
これを用い、ザ・ドラゴンは牡丹の意識を刈り取るべく、一気にその力を爆発させる。
「――!」
先ほどまでの動きとは違い、目にも留まらぬ速度と言っていいほどの速さを持って迫るザ・ドラゴンに対し、牡丹は正面から真っ向勝負で受けて立つ。
――両者がぶつかるタイミングは一瞬。
「もらった!」
ザ・ドラゴンの手刀が牡丹を首筋を捉え、そのまま振り下ろされるが――
「……逆ですよぅ。貰ったのは私ですぅ」
不意に、ザ・ドラゴンへとぐるりと牡丹は体をむけ、その手刀を避ける。
ワーストが仕掛けたこの騒ぎを、ワーストに関わったこの参加者達を。
それらが関係した事柄であったがゆえに、牡丹は普段ほとんど見せない驚異的な力を発揮した上で、ザ・ドラゴンの動きを読みきっていた。
「なん、だと……!」
外したのならすぐに避けなければならない。
だが、その隙を牡丹が許すはずも無く、裡門頂肘と呼ばれる下から突き上げるような肘の打撃を持って、ザ・ドラゴンの顎に直接肘をぶつけていた。
「ぐは……!」
大きく体勢を崩し、何より顎に当たった事により、ザ・ドラゴンの意識は大きく揺らぐ。
その隙を逃さず、牡丹はザ・ドラゴンのみぞおちに横向きに放った拳をあて、完全にその動きを止める。
「ふふ、アハハハハハ! これで私の勝ちですねぇ……!」
崩れるように膝をついたザ・ドラゴン――
李 飛龍
は、そのまま地面へと倒れこむ。
直後、それぞれの印に付けられていた発信機から少し大きめの音が鳴り、規定時間の二時間が経過した事を二人へと伝えていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
御神桜
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月16日
参加申し込みの期限
2013年06月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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