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新年度のはじまりはじまり。普通科編
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●繋がる縁
三夜湖で思い思いに過ごす普通科の2年生、3年生。
(……うう……ひとがたくさん……)
結構な人数が集まっていることに、
錦織 彩
は怯えた表情を隠せない。
プルプルと震える様子はまさに小動物。
(どうしよう……)
大きいお弁当箱を抱え、こそこそと移動する彩。
突然、男子生徒のバカ笑いが聞こえれば、ビクッ! と身体が強張り、お弁当を落としそうになってしまう。
(うぅう……どこか、安全な所は……)
窺うようにキョロキョロと辺りを見回す彩。
そんな彩の姿を発見したのは、楽しそうな雰囲気の
澪乃 澄佳
。
「あ、彩さーーん!」
元気よく声をかければ、彩は突然の呼びかけにビクッ! と驚きを見せるも、声の主が澄佳であることを認識すれば、安堵の笑みを見せた。
「ねぇねぇ、彩さんは一人? 良かったら一緒にお弁当食べない?」
「……! はい、勿論、です……!」
誘いを受けたことに、綾は喜びと安堵の表情を見せる。
「お弁当のおかずのばくりっこしないかなっ?」
(ばくりっこ……交換、ってことでしょうか?)
喜んで、と彩が笑みを見せれば。
「それじゃあ、お弁当を食べる最高の場所を探さねぇとなあ」
のんびりとした道産子口調で、澄佳は嬉しそうに彩の腕を掴み、歩き出した。
浅山 小淋
と
立花 深紺灯
もお弁当を食べる場所を探していた。
2年1組の教室で、二人はピクニックの時間を過ごす約束をし。こうして穏やかな時間を過ごしていた。
(声が出ないって事は、ちょっとくらいあたしがリードする方がいいのかな……?)
小淋との会話はスケッチブックを介するが、滞りなく意思疎通ができることを深紺灯は改めて感じていた。
むしろ小淋の柔和な表情と常識的な対応は、共に居て心地良く思える。
「小淋さん、この辺で食べようか?」
深紺灯の言葉にコクコク頷く小淋。
二人はレジャーシートを広げだす。すると、深紺灯は突然「あ」と声を上げた。
視線の先には、お弁当を食べる場所を探している様子の彩。同じ猫鳴館で生活をしているものの、声をかけた事は無かった。
(一人なのかな?)
元々、社交的ではないと自覚している深紺灯。だが、今日は新年度最初の日。
(猫鳴館はあたしにとって帰るべき家。そこで暮らす人達は、家族も同然)
そう思い、深紺灯は彩へ声をかけた。
「あ、あの、同じ、猫鳴館の人ですよね…?」
「……は、はい、そうです……」
驚きで一瞬身を震わせ、おどおどとした表情の彩。
彩も猫鳴館で深紺灯の姿を見かけたことがあった。
深紺灯が小淋を伺えば、その意図に気付いたかのように、小淋がサラサラッとスケッチブックに筆を走らせた。
【もし良ければ、一緒にお弁当でもいかかでしょうか?】
小淋は笑顔と共にスケッチブックを彩へと向けた。
おどおどし、かつ涙目に見える彩。落ち着かせるように笑顔を向け、小淋は反応を伺った。すると
「あ、いたいた彩さん! ……って、深紺灯ちゃんに小淋ちゃん!」
お弁当の場所探しをしていた澄佳が彩の姿を見つけ駆けよれば、更に顔見知りの二人に出逢い驚きと喜びの表情を見せた。
澄佳にとって、心配りのできる暖かい後輩である小淋、方言の会仲間で優しく柔らかな後輩である深紺灯と出会えたのはとても嬉しいことで。
すぐに小淋のスケッチブックの言葉に気付く。
「良かったら、4人でご飯、食べねか? きっと楽しいべ」
「え、えと、……ご、ご一緒しても、よろしいでしょうか……っ」
澄佳に身体を寄せつつも、彩は深紺灯と小淋に小声ながらもしっかりと伝えれば、二人は笑顔を見せ頷いた。
「あら、あたし以外みんな始めてだべか? したっけ、これを機にみんな友達てことかしら!」
お弁当を食べながら、澄佳はころころと笑う。
澄佳は他の3人とそれぞれ交流があったが、他の3人はそれぞれ「はじめまして」同士。
最も、彩が製菓部で活躍する小淋を見かけたり、お互いになんとなく、存在を知っていたりもするのだが。
「新年度なんだから、新しいことはいくらあってもいいよねえ」
「本当ですね、澪乃先ぱ……澄佳お姉ちゃん」
新たな学年に上がり、意を決して親しみを込めて澄佳の名を呼ぶ深紺灯に
「あらぁ、嬉しいねぇ」
と澄佳は目じりを思いっきり下げ、ぽむぽむと深紺灯の肩を叩いた。
「いただきます」
お弁当を広げた4人が手を合わせ、己のお弁当に箸をつけ始めた。
深紺灯がもぐもぐとお弁当を食べていると、ふと目に入った彩のお弁当に目を見張る。
「錦織先輩のお弁当、凄いですね……! 美味しそうだし、すっごく可愛いです……!」
「そ、その、お弁当……誰かと、食べられたらと……ちょ、ちょっとだけ、頑張りました」
キラキラした瞳の深紺灯は学びたい……! と思わず呟く。彩は照れながらも嬉しそうな表情を浮かべた。
彩のお弁当は量もさることながら、とにかく手が込んでおり。いなりずしは海苔で猫の顔が描かれた可愛いもの。
形の良い出し巻き玉子に、一口サイズの抹茶タルトもとても目を引く。
深紺灯も料理を嗜むからこそ、彩のお弁当の凄さがわかるわけで。
【凄いです、それにとても可愛いです】
小淋も驚き、思わずスケッチブックにペンを走らせた。
「あら、お菓子もいれたの? いいなあ、あたしもすればいかった!」
お弁当作りよりもお菓子作りの方に自信のある澄佳、今度はぜひお菓子を振舞おう、と心に決め。
「あたしのお弁当はお母さんに手伝ってもらったけど……ちょっとみったぐなくなっちゃった」
食べやすいように具を小さめにきった肉じゃがや、アスパラベーコン、出し巻き玉子。
澄佳のお弁当はとても家庭的に見え、微笑ましい。
「いつも家の味はしょっぱめだけど……それにしても今日はしょっぱくなっちゃった」
「お二人は出し巻き玉子なんですね。あたしのは甘い玉子焼きですよ。良かったら交換しませんか?」
「あ、あの、私のお弁当も、たくさんありますので……ぜひ……」
その言葉で、4人のおかず交換がスタートする。
【玉子焼きでも、お家によって味付けが全然違いますね】
それぞれの玉子焼きを食べ比べ、そう感想を書く小淋に、4人とも大きく同意した。
(こうして、色んな味が楽しめるのは……皆でわいわいと時間を過ごせるのは、楽しいです)
自然と小淋は笑みが零れた。
皆を知る澄佳が自然と話題を出せば、無理のないペースで会話が紡がれ。
また、彩と深紺灯が猫鳴館の寮生同士だったり、小淋と澄佳が同じ製菓部であったり、と共通点を見つけていくのも驚きと喜びを感じられる。
(立花さんとは、猫鳴館で……浅山さんや澪乃さんの製菓部と、私が所属する家庭科同好会で何かできる、かも……)
彩はそんな光景をほんのりと思い描いた。
会話しながらだと、食事も進む。皆のお弁当はすっかり空になった頃合いを見計らい。
「デザートに、枇杷があるんです。よかったらいかがですか?」
深紺灯が黄色いフルーツを取り出せば、小淋もタッパーを取り出した。
そこに入ってたのは、食べやすく切られた林檎。
「どちらも、美味しそう、です」
「あたしも、岩手出身だから林檎は大好きだよ」
彩と深紺灯の言葉に
【ぜひ、食べてください】
と林檎を進める小淋。
「ありがとう! 林檎も枇杷も、美味しいよね」
「デザート、奮発しちゃいました」
澄佳の言葉に深紺灯はエヘヘと笑う。
「あー、今度はあたしもい~っぱい、お菓子こさえてくっからね!」
澄佳が先程の決意を早速宣言すれば。
「食べるの大好きですし、楽しみにしてます、澄佳お姉ちゃん!」
体型は気にしてるけど、とポソリと言う深紺灯に
「気にすることないのに!」
と即答する澄佳と、うんうん頷く小淋と彩だった。
彩は、澪乃が側に居てくれる心強さ、そして後輩二人のさりげない気遣いに感謝していた。
友達を作るの得意ではなかった、が去年は少し頑張れたと思う彩。
(だから、今年はもっと……頑張れる気がするんです)
言葉にするのは勇気がいるけれど、でも頑張るって決めたから。
「……こ、こ、こ 今度、よかったら……っ」
3人の視線が彩に集まるのを感じれば、恥ずかしさに耳が赤くなるのを感じる。
だが、3人とも柔らかな笑みを浮かべ。次の言葉を急かすでもなく、彩を優しく見守っていた。
「また、皆で一緒に、過ごしません、か……?」
小声で、やっぱり震えてしまった言葉だけれど。
「猫鳴館で、料理、したり……製菓部と家庭科同好会で共同で何か作った、り……」
「勿論です、錦織先輩。楽しそうだなぁ」
【きっと、楽しいと思います。家庭科同好会の話、もっと聞きたいです】
「あたしは最近、部もご無沙汰してたし……部活を超えて、寮を超えて。みんなでお菓子作りとか、楽しそう!」
そこからまた弾んでいく会話。楽しい時間を過ごせたことで、彩は嬉しさにほんのりと瞳が濡れた。
女子4人のほんわかとした交流は話題が尽きることはない。
家庭的な4人が集まれば、それはなおさらだ。
今日、お互いに声をかけ合うために出した、それぞれの勇気。
それが早速実を結んだことに、4人共嬉しく思うのだった。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
51人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月23日
参加申し込みの期限
2017年06月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月30日 11時00分
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