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古妖の昔語り~ちえの実を探せ!~
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Act_Last センリの祠【月夜】
【心優しき神社の娘】
月が煌々と猫又川を照らす晩。
センリは、一人の女子と話をしていた。
「ほぅ、あの若狐が……」
以前あった狐による一連の騒ぎの話をすべく、
御鏡 聖
はセンリの元へと訪れていた。
「はい。悲しい出来事だったんですけれど……それでも、あの子達は皆、それを乗り越えてくれたようでした」
「……そうか。優しいの、ヒジリは」
今も尚、狐を気に掛け、そして出来る限りの接触を心がける聖の想いは、センリにも伝わっていた。
「よき首領であったよ。直接おうた事は余り無いが、我から見てもそう思えるほどにはな」
どんな動物であれ、縄張りと呼ばれる一定の境目をそれぞれが持っている事をセンリは聖へと語る。
よほどの事でなければ、その境目を侵す事は無い以上、センリもまた、幾度か会った事だけを伝えていた。
「そうですか……あの、今は狐さん達は……!」
「ヒジリが見てるであろう? 何、心配は要らぬ。意志というものは強いのじゃ」
乗り越えた意志。
それがたとえ助けを以ってもたらされた物であったとしても、確固たる物であればあるほど強い。
だからこそ、聖を励ますように、センリはこの言葉を告げていた。
「……ありがとうございます。それが分かっただけでも、嬉しいです」
「ほほ、ヒジリはヒジリの好きにすればよいのじゃ。余計な心配なぞいらぬ、思うようにな」
薄く、優しげな笑みを浮かべながら、センリは聖が持ってきたお菓子へと手をつける。
「うむ、美味い。甘味はなかなか山では取れぬからのぅ。嬉しいぞ」
「よかった。色々お話を聞きたかったので、こうして持ってきてみて正解でした」
互いに笑顔を見せ、楽しげに会話は進められる。
「ふむ、神社の娘とな。それで、この島の神社にも興味を持った、というわけか」
「はい。由来なんかを聞ければ嬉しいんですけど……知ってますか?」
進められた会話の中で、聖は自らの事、そしてこの島の神社にも興味を持っている事をセンリへと話す。
「そうよな……寝子島の方は狛猫が居る、と言う事程度しか知らぬが、あれに見える神社はちと特別じゃろうて」
縄張り、と言った関係上、センリが知る範囲は決して広くは無い。
伝え聞く話の中にも、寝子島神社に伝わる話は幾つかあるが、そのどれもが由来に直結するかどうかはセンリにも分からないのだ。
「落神神社が特別、ですか?」
「そうよ。名前の由来通り、アレは畏れによる代物じゃろうからの。逸話自体は聞いておろう?」
誰もが一度は聞いた事があるであろう、落神の逸話。
様々な災害やセンリのような妖怪といった代物まで出たその話の発端は、全て落ちた神から始まっているのだ。
ならば、それを鎮める為の神社として考えるのが当然であろう、とセンリは聖へと語る。
「そう、ですか……」
どこか信じられないといった感情で、聖はセンリの話を聞く。
今存在するらっかみは、そうした事態を引き起こす事とは真逆の方向を望んでいるのだ。
だからこそ、聖はそういった想いを強く感じてしまう。
「しかし……今日は随分と来客が多いようじゃな」
「え? それって――」
遠くを見る形で、センリは聖へとその言葉を告げる。
――聖の背後より聞こえてくる声。それは、ちえの実を求め、そしてその報告をセンリへとするつもりの者達であった。
【月夜の宴】
センリへと、ちえの実の報告と共にそれぞれが持ち寄った様々な物が渡される。
「ありがたく頂戴させてもらおうか。じゃが、我一人ではちと量が多い。一つ皆で宴会と行こうではないか」
幾つかの酒も持ち込まれたが、こちらは全てセンリが飲む形として全員へと話す。
代わりに、優が持ってきたお茶を使い、センリの僕である【キンカ】と【ギンカ】が修と会った時とは違い、二足歩行でお茶が入れられた湯のみが全員へと配っていた。
「まさか、こんな光景を見る事になるとは、思ってもみなかったよ」
一際この状況に驚きを見せたのは、刀と海と共ににゃーくんを連れて来ていた円である。
千歳は夜には規則で出歩けない、と言った事を守った為に、この場には居なかった。
『そうだね。わたしもビックリ』
初見であれば、確かに誰しもが驚く状況であろう。
海もまた、そうした驚きをスケッチブックに書き、二人へと見せる。
「それに、聖ちゃんも来てたんだね。一緒にちえの実、探しにこればよかったのに」
「そうしたかったんですけどね。先にセンリさんとお話してみたかったんです」
円の知り合いである聖もまた、宴に加わる形で三人の側に座っていた。
全員にお茶が行き渡った後、乾杯の音頭を取ったのは、今回初めにセンリへと話を聞きに来た刀と優の二人である。
「かんぱーい!」
カチャンと、側に居た者同士で湯のみを軽くぶつけ、それぞれが今回あった事を語り合っていく。
楽しげに進められていく宴の中で、何人かの者はちえの実の報告とは別に、センリへと聞きたい事があった為にその側へと向かっていた。
【仄の質問】
鋭二と潤一がセンリへと声を掛け立ち去った後、センリの前に妙な赤い紙袋をつけた仄が現れる。
「紙袋ルージュ、参上!」
ビシッとポーズまで決め、遠慮という形をほとんど取らず、仄はセンリの前に座る。
「ルージュ? それがおんしの名でよいのか?」
「いや、冗談だ。
双葉 仄
、八神の友達と覚えてくれればいい」
今ひとつ受けなかった事に少々のガッカリ感を示すが、紙袋を外しつつ仄は事前に持ち寄った酒と合わせ、一冊の本をセンリへと手渡す。
「ふぅむ……伴天連が持っていた本とよぅ似ておる。これを我に?」
「あぁ。知識を溜め込む事が好きだと聞いたからな。こういった本も好きかと、持ってきてみた」
仄がセンリへと渡したのは、一般的な聖書である。
今回のちえの実と同様に、【知恵】を人に与えた知恵の実の話があると、仄はセンリへと語る。
「なるほどのぅ。カタナが話ていた知恵の実は、これに書かれていたというわけか」
「そういう事だ。それで、二つほど聞きたい事があるんだが、いいかな?」
よい、とだけセンリは仄に伝え、仄はセンリへと聞くための質問を口にする。
――内容は二つ。過去の落神が落ちてきた理由と、その後どうやって帰ったのかである。
「そうよな……我ではどちらの質問にもホノカが満足行く答えを返せぬやも知れぬが、それでも?」
「構わない、知る範囲だけでも教えてくれ」
仄の言葉に、センリが頷きで返し、その口を開く。
一つ、前落神が落ちてきた理由はセンリにも分からないが、少なくとも伝承にあるように【異変】は確かにあったのであろうという事。
一つ、どうやって帰ったかは知らないが、こちらもまた逸話にある通りの事であろうと言った事を。
「断定は出来ない、ということか?」
「そうよな。あくまで伝え聞く程度であるゆえ、我にも確かに有ったと告げることは出来ぬ」
少しだけ真剣な眼差しを向け、センリは仄の質問へと答える。
「分かった。また何かあれば、知恵を貸して欲しい。異変には事欠かない、楽しい島だからな」
「よい、月夜の夜であれば、我はおんしらを待っていよう」
質問を終えた仄は、センリにそれだけを告げ、そのまま宴を行っている者たちの中へと戻っていく。
【下心の願い】
仄がその場を去った後、センリの前には下心と龍八が現れる。
「おぉ、本当にネコマタのおねーさんだ!」
「……本人が居るんだから当たり前だろう」
下心がセンリへと興味を示す中、龍八は手に持った少し太めの枝を手に工作用のナイフで何かを削っていた。
「驚くのも無理は無かろうよ。カタナ達も、初めは似たような反応であったからの」
別段、下心の言葉に気をとめる事も無く、センリは自分の前に姿を見せた二人へと笑顔で対応する。
「まぁまぁ、とりあえず龍ちゃんはそっちに行ってもらってて……おねーさん、ちょっとおっぱい触らせてもらっていいですか?」
木彫りを行う龍八から下心が少しだけ距離を取り、そのままセンリへと近づく。
「我のをか? 奇妙なヤツじゃのぅ」
「……いや、実の所、今のはちょっとした触りなんだけどね」
割と素直な返答に下心も少しだけ驚くが、今はそちらを優先するつもりは無い。
――何時に無く真剣な眼差しで、下心はセンリへと向かい合っていた。
「大事な事なんで、ちょっとだけ真面目に。えぇっと、とりあえずあっちの龍ちゃん、いや、
草薙 龍八
っていうんだけど――」
下心が龍八の紹介を行い、そして自らの名前もセンリへと告げる。
だが、当然これだけではない。下心が語るのは、センリへの質問ではなく、どちらかと言えば願いであったのだ。
「……傷を治す薬は無いか、という事か?」
「有れば。無ければ諦めるけど……どうかな?」
友達を心配する下心の瞳には今までの行いとは違い、その真剣な願いの色が籠められる。
「そうさな、ではまずリュウヤをこちらへ連れてくるがよい」
下心がセンリの言われるがままに龍八を呼びに行く間、センリはキンカへと一つ言伝をし、キンカは一時的にその場から姿を消す。
「どうしたんだ、下心。俺は特におねーさんに用事は……」
「リュウヤよ、手を見せるがよい」
ピクリと、龍八の表情が変わる。
それを誰に聞いたのか、考えられるのは下心以外には居なかった。
「ふむ……」
だが、言われるがまま、龍八はセンリの言葉に従い手を差し出す。
――以前に行われた治療により、外見の修復自体は行われていたが、それでも龍八の傷は未だ完治しているわけではない。
それは、ぎこちなく動かす手によりセンリも見抜いていた。
「どうかな、おねーさん。治せそう?」
「試してはみよう。ん、すまぬな」
一度消えたキンカが再度センリの元へと現れ、小箱のような入れ物を渡す。
小箱の蓋を開き、中に入っていた残り少ない塗り薬を、センリは龍八の手へと塗っていく。
「これは……」
――不思議、といえば不思議だろう。
暖かく包まれるような感触と共に、龍八の両手は元の機能を完全に取り戻していた。
「ひとまずはこれで問題なかろう。大分無茶をやったように見えるがな」
龍八に使った塗り薬は、今回の治療によりその中身を全て失う。
しかし、そんな事を意も解さず、センリは龍八へと笑顔を向けていた。
「どう龍ちゃん、治った?」
完全に自由を取り戻した手の握りを確認する龍八へと、下心が声を掛ける。
「……そうだな。おねーさん――いや、確かセンリか。下心も、二人には礼を言わせて貰う」
誰かが自分を支え、心配してくれる事への感謝。
久しく忘れていたその感情は、記憶に閉じ込めていたいつかの思い出を龍八に思い起こさせる。
だからこそ、龍八は素直にこの言葉を口にしていた。
「はは、龍ちゃんらしくない。そこはほら、当然だーとか言って踏ん反り返ってるのが龍ちゃんでしょ」
「そんな評価か、俺は」
軽い笑みを漏らしつつ、龍八としては珍しい表情を二人へと見せる。
――テロリストとして、そして下心の友達として。
どちらもまた龍八自身の側面ではあるが、今だけはテロリストの部分を忘れ、ただの下心の友達として龍八はそこに居たのだ。
「……出来た。センリ、礼になるかは分からないが、これを」
枝から彫りだした人型のそれは、センリを模した形をしており、龍八はこれを差し出していた。
「ほぅ、上手いものじゃな。ありがたく受け取っておくとしようぞ」
「よし、それじゃあ俺達は帰ろうか。センリさん、またね!」
木彫りの人形をセンリが受け取った後、龍八と下心はそのまま宴には戻らず帰りの道を行く為に振り返る。
余計な騒動を今夜だけは起こさないように、そんな意志を龍八を見せながら。
「うむ、また来るがよい。おんしらの絆、大事にせいよ」
下心は盛大に手を振りながら、龍八は軽く手を上げる事でそれに答え、帰路へと付いていた。
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担当ゲームマスター
御神桜
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月02日
参加申し込みの期限
2013年06月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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