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妄想<ウソ>が現実<ホント>になるところ。それが、らっかみ!
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【ザ・美少年パラダイス】
千種 智也
は戦慄しました。もすこし具体的に言いますと、鏡を覗き込むなりぼわっと真っ赤になりながら飛び上がりました。
「あ、あのやろーーーっ!!」
朝目覚めると、彼は美少年になっていました。それはもうそんじょそこらの美少年ではなくて、時代が時代なら国がいくつか傾きそうなくらいの凄絶な美少年であります。
いえ、智也は元よりなかなか美形で見目のよろしい少年ではありましたけれど、今朝の彼の変化はそれに留まりません。
「こんなわけわかんねぇウソつくのは……あいつしかいねぇ……!」
12~4歳くらいというところでしょうか? 彼はいつもよりぐぐんと背丈も縮んで、童顔でいたいけなショタっ子美少年になっておりました!
思えば今日は、エイプリルフール。ウソが現実になってしまうという、わりかしストイックで真っすぐな性格の智也には厄介な一日です。そしてこんな日にこんなウソを堂々とぶちかました誰かには、ちょっと他にいないだろってなくらいに思い当たる節がありました。
智也は寮を飛び出すと、恐らくはこの現象の元凶たる、親友のもとへと向かいます。
「……いた。うわぁ……あいつ、マジで美少年ハーレム作ってやがる……」
しかしてそこには、街中でわらわらと寄り集まる無数のモブ美少年たちに囲まれている、
ロベルト・エメリヤノフ
の姿がありました。
「ロベルト兄ちゃん、あそぼうぜー!」
「ダメだよぉ、ロベルトは僕と遊ぶんだよ!」
「何言ってるのさ、ロベルト兄さんは俺のだぞ!」
「僕のだよ!」
「俺のだもん!」
「美少年たち! 僕のために争わないで! 僕は君たちみんなのものだから……Forever☆」
「「「ロベルト、かっこいい~~~♪」」」
ロベルト、恍惚! 自分を取り合う美しい少年たちにもみくちゃにされながら、なんならそのまま昇天してしまいそうなくらいのイキオイです。
せっかくのエイプリルフールに、今年はビッグなウソをついてやろう! と決意した彼。ついたウソはそのまんま、『全人類美少年化! そして僕の美少年ハーレムが完成ッ!』でした。
「ああっ、本当に僕のウソが本当になるなんて。夢が叶っちゃうなんて……!」
「……ロベルト。お前ってやつは……」
「なっ、き、君はまさか……智也? 智也かい!?」
美少年化した智也に気づくと、ロベルトはますますもってほわぁぁぁ! とひとり盛り上がりをエスカレートさせていきます。
なにしろ、
「こ、これは……僕の初恋、ああっ、あの頃の愛しい顔がこんなにも近くに!!」
だそうでして。ある意味ロベルトの性癖を強制不可能なまでにひん曲げてしまった原因は、幼い智也が誇る魔性の美しさであったのかもしれません。だからといって彼に責任を求めるのは、まったくもって理不尽ではありますけれど!
「完璧だ……完璧な美少年ハーレムの完成だよ!! 見て、胡乱路! これが僕の夢見た、美少年ハーレムだよ……!!」
などと盛り上がる彼の目線の向こう、これでもかと青い空のずうっと向こうでは、同好の士たるピンク髪の少女のイメージがぽわんと浮かび上がって、素敵ですよ~エメリヤノフさ~んんふふふふ~♪ とにんまり微笑みながら手を振っております。
「……いかん。このままでは俺の親友が、いよいよ取り返しのつかないところへ行ってしまう」
智也は考えます。むしろ、この状況はチャンスではないのか? と。
今やロベルトのウソによって、智也もまた彼好みの美少年姿です。やりようによっては、親友の性癖を元に戻してやることもできるのでは?
「よし……今日こそ、お前にはまともになってもらうぜ。ショタコンをやめてもらう……!」
かくして智也は、作戦開始!
何しろ今の智也はまごうことなきショタ姿、ロベルトの好みにドストライクな絶世の美少年姿です。
「ロベルト~♪」
「ああっ、智也! ごめんよ、ハーレムのみんなが僕を放っておいてくれなくてさ。どうしたんだい?」
するする、するり。智也はあっさりとデレデレなロベルトの懐へもぐり込むと、ついっと彼のあごへ手を添え、つつつと親指で唇をなぞりながら、今日初めてのウソをついたのでした。
「何やってるんだ、ロベルト。『お前は女が好きだっただろ』? さあ、お前好みの美少女を探しにいこうぜ。いい子を紹介してやるよ」
「……はっ!? 僕はいったい何をして……そうだよ! 僕は美少年より、女の子が大好きだったんだ!」
なんて成り行きに。
来島 アカリ
は、激しくショック!
「そ、そんな……! 女の子好きな先輩なんて。そしたら、俺は……!」
実は先ほどから、アカリはロベルトの美少年ハーレムの中へと紛れておりました。
今日は、ウソが現実に変わる日。アカリもまた、ひとつちょっとしたウソでもついたなら、大好きな彼を手に入れることができたはずです。ひと言、言えば良かったのです……『ロベルト先輩は、俺のことが好き』、と。
けれど、アカリはモブ美少年たちの中にこっそりと潜みながら、ひとり悩みに暮れていたのです。
「だって、そんなの……意味ねーもん……」
律儀で健気なアカリはウソをついて儚い願いをかなえることを、良しとはしませんでした。口にするのが恥ずかしかったのもあります。けれどそれ以上に、なんだかちょっと違うような気がするのです。良くないことのような気がするのです。
とはいえ、美少年への興味を失ってしまったロベルトが自分を見向きもしなくなってしまうことには、ひどく胸がざわついてしまうのも確かでした。
「……先輩!」
だからアカリは、彼を呼びました。
「あれっ、来島? 来島も来てくれたのかい?」
「ん……お前、
期末の時
にロベルトにくっついてたやつか」
ロベルトと智也が振り返り、きょとん。
いつもならロベルトがアカリを見つけたなら、彼の表情はたちまち笑顔に包まれて、輝き始めるはずでした。けれど今は、友人として笑顔こそ向けてはくれるものの、にじみ出る美少年愛や情熱のようなものが感じられません。アカリは胸にぽっかりと穴が開いてしまったような、すうすうと冷たい風が吹き抜けるような感覚を覚えて、きゅ、と桜色の唇を結びます。
(……やだ)
今日は、4月1日。ウソをついても許される日。
(先輩が、俺のこと……もう見てくれないなんて。そんなの……やだ)
胸をおさえたアカリは、たったひとつだけ、ウソをつくことにしました。
「せ……先輩?」
「来島? どうしたの、なんだか苦しそうだけど……」
「……先輩! 俺には、性別なんて無意味です!」
ちょっぴり自嘲的。日頃から女の子に間違われてしまう自分を、疎ましく思うこともありました。
けれど今は、その中性的に過ぎる容姿が、自分とロベルトとをつなぎ留めているのです。
「だから……『俺は、先輩の恋愛対象内』! ですよね、先輩!?」
「えっ。ああ、確かに……僕は女の子が好きだけど、来島なら全然アリだよね! ねえ、智也!」
ロベルトが智也を振り返りますと、彼は額に手を当てて頭を振り、はふぅとため息ひとつ。
「……まぁお前なら、女みたいな見た目だしな……しょうがねぇな」
彼の思惑どおりにはどうやらいかなかったものの、ロベルトの興味がハーレムではなくひとりの美少年へと向かうこととなったのなら、それもやむなしと思ったのかもしれません。
ぽむ、とアカリの肩を軽く叩くと、智也は手を振りながら立ち去っていきました。
アカリはその背中を不思議そうに見送ってから、
「先輩……帰りましょ?」
「うん、そうだね。来島」
ブーイングを垂れる美少年ハーレムをほったらかしに、ふたりは帰っていきました。
智也のウソは、結果的にアカリの恋を後押しすることになったのかもしれません。
「先輩。俺のこと……名前で呼んで?」
このところのロベルトは、アカリがひとり暮らしをする家に転がり込み、住みこんでいたりします。
ふたりきり……そして今日という日が、アカリにほんのりと前へ踏み出す勇気を与えてくれました。
「
あいつ
のことは、名前で呼ぶのに。ずるい……だから、今日だけでいいから。先輩、俺のことも、名前で呼んで……?」
アカリの頬はぽわっと灯り、赤く色づいて。
ロベルトは目をぱちくりとしてから、ふわりと微笑んで、ゆっくりと口を開き……彼を呼びました。
「アカリ。ふふ、今日だけだなんて、寂しいこと言わないで。僕は何度だって、君の名を呼ぶよ……アカリ」
「……! あ、ありがと……ロベルト先輩……♪」
たとえ、エイプリルフールのウソだとしても。アカリの胸にはあふれてしまいそうなほど、いっぱいの幸せが満ちていきました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
109人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月09日
参加申し込みの期限
2017年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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