this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
粘土にぶつける俺たちのパッション!
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
13
つぎへ >>
【粘土が秘めた物語】
「あ……、かわいい」
桐生 計都
が、
回転院 環
の作品に気がついて、遠慮がちにそうつぶやいた。
「んー? いいでしょ! 題して、赤カビ大魔王と勇者カビパッチン!!」
「カビ、ですか?」
「そう! ふっふーん。ちゃんとストーリーがあるのさー」
環は身を乗り出して語り出した。
「こっちがね、オフロ王国に忍び寄るは恐怖の赤カビ大魔王!」
ふたつある人形のひとつを指さす。
「タイル姫の身に魔の手が忍び寄ろうとしたその時! 出たー! 勇者カビパッチン!!」
臨場感たっぷりに、身振りもまじえて環は話す。
勇者は聖なる剣を片手に、赤カビ大魔王に戦いを挑むのだという。
「わははー!かかってくるがいいー!」
計都は腰が引けながらも、興味深く耳を傾けた。
「いざ決戦! ……的なシーンね! わかるでしょ?」
「は、はい」
環は赤カビ大魔王の生態についても解説を加える。
「悪くて強いからね、腕がたくさんあるんだよ。で、口もおっきーの!」
勇者カビパッチンは、元は普通の村人だったらしい。
それが、ひょんなことから聖剣カビパッチンを手にしたことによって、人の名を捨てることになったのだとか。
「勇者はね、赤カビ大魔王を倒すためだけに存在するんだよ」
「……だから剣と勇者は同じ名なんですね」
「そう。勇者事情もとってもシビアなのさ……」
感じ入ったように、計都がうなずく。
「気持ちだけではなく、ストーリー性まで込めてあるなんて、素敵ですね」
「えっへへー。あ、ストーリー性がありそうなの作ってる人、他にもいるよ?」
環がいそいそと、
恵御納 夏朝
の作業台に近づく。
「じゃじゃーん! こちらー!」
突然紹介されて、夏朝はぺこりと頭を下げた。
「……筆立て、作ってるの。猫の」
「これは、旧市街でしょうか」
普段、いろいろな場所でカメラを構えることの多い計都が気がついた。
「そう。旧市街の町並みをイメージして、あちこちに猫がいるの。そんな筆立て」
夏朝の指さす旧市街の民家の塀の上や、草むらの中に、猫の姿がちらほら見える。
「これは親子の猫さん。こっちはワイルド猫さん。あと、毛の長い猫さんもいる、……上品そうな猫さん」
「猫はかわいいですよね。僕も、飼い猫のメシエを作ったんです」
計都が自作の猫を持ってくると、猫好きの夏朝は目を輝かせた。
「……かわいい」
「ありがとうございます。メシエもとっても、かわいいんですよ」
環が今度は、
桜 月
のところへ寄っていく。
「これも町並みじゃーないかなー?」
「あ……、ああ、そうだ。夜の町角を作ってる」
「やっぱりー!」
少し驚いた月が、作品を見せてくれる。
「同じ町並みでも、雰囲気ががらーっと違って面白いねっ」
夏朝の作る旧市街よりも、ずっと混沌としていて不気味な雰囲気だ。
月は、やや沈んだ様子で肯定した。
「もやもやを、全部ぶつけたからな」
「十人十色ってやつかなー」
環はまたすぐに、今度は知り合いを見つけたらしく、声を上げながら歩いていった。
【湯飲みと湯飲みとマグカップ】
「やっぴーん」
「おー。たまきー」
環が見つけたのは、
黒鯨 やみぴ
だ。
ちょうど、やみぴの湯飲みが出来たところだ。
「完成? 模様とかはなしなのー?」
「そう。シンプルで、渋くするよぅ。色は、釉薬でねぇ」
「ほほー。ゆうやくー」
「釉薬を使うのか?」
同じように湯飲みを完成させていた
市橋 誉
が会話に加わる。
「飲み物、入れるからねぇ」
「……そうか。そうだよな。俺も、どうしようか」
授業の始めに、耐水性をあげたいなら使うべきだと沙穂が言っていた。
「俺も少し、考えてみる。ありがとう」
「よし、完成だ。うん、完璧だな」
すぐそばで、
八神 修
もペアのマグカップを完成させた。
「おめでとーぅ」
やみぴの祝いの言葉に、修も言葉を返す。
「ああ、そっちも無事に完成したようだな。よかった」
「修ちゃん、ふたっつ作ったの、おそろいなのだ?」
後木 真央
が、ぬっと顔を出す。
「ん、まあな」
「おそろいのマグカップ、おうちのネコさんズ用なのだ?」
修の作ったマグカップは、丸まった猫の形をデフォルメして作ってある。
持ち手の部分を尻尾に見立てた、愛嬌のある品だった。
「んー……、いや」
「それとも、猫好きさんへのプレゼントなのだ?」
「まあ、な……」
言葉をにごして、曖昧にうなずく。
実を言うと、もうしばらくすると、
とあるクラスメート
が誕生日を迎えるのだ。
修のマグカップは、彼女へのプレゼントの予定の品だ。
(……喜んでくれるといいんだが)
丸いフォルムが可愛らしい仕上がりになっている。
気持ちもちゃんとこもっている。
「猫さんのマグカップ、とってもとってもかわいいのだー!」
真央の言葉に、修は表情をやわらげた。
ごつい湯飲みの影で、誉は動物の箸置きに苦心していた。
「……動物の顔って、難しいな」
犬と猫の箸置きだ。
食卓を彩る癒しの品になるはずなのだが、いまいち顔がかわいくならない。
(犬はでろーんとしてるし、猫もつんけんしすぎだ。……もっと柔らかい顔でないとな)
周囲をうかがい、こっそりと沙穂を呼び止める。
「先生。質問があります」
小声で訊ねる誉に、沙穂もつられて小声になる。
「どうしたの、誉」
「これなんですけど、どうしたらかわいい顔になるでしょう?」
「そうね、誉はどういうイメージで作りたいのかしら?」
沙穂の問いかけに、できるかぎり率直な気持ちを伝える。
「なるほどね。それならもう少し、柔らかい曲線を意識するといいかもしれないわ」
「曲線ですか」
「そうよ。頭も顔も、頬も、丸くして。目も大きいほうがいいわね。もっと間隔をあけると、適度に間が抜けるかもしれないわ」
「……やってみます」
助言の通りに、バランスを考えて目鼻を配置し直す。
「あ。良くなったかも」
励ますように、沙穂が優しく背中に触れる。
立ち去る沙穂に、はっとして誉は祈った。
(あ。先生、俺の作品については他言無用で頼みます……! イメージってものがあるので!)
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
13
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
粘土にぶつける俺たちのパッション!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月12日
参加申し込みの期限
2013年06月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!