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粘土にぶつける俺たちのパッション!
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【そして、一週間後】
誰よりも早く、焼き物を工芸室に取りに来たのは、
逆巻 天野
だった。
「……よかった。一番乗りだ」
自分の作品が不出来だったという自覚はある。
皆に見られるのは、少しだけ恥ずかしい。
自分の皿を受け取った天野は、沙穂に訊ねた。
「先生、何をお手伝いしましょう?」
あらかじめ、天野は沙穂に対して手伝いを申し出ていた。
「ありがとう。天野。じゃあ、こっちのデータと同じように並んでいるか確認してくれない?」
沙穂がデジカメを手渡す。
「授業の終わりに撮ったの。用紙に名前が書いてあるでしょう、作品と名前の組み合わせが間違っていないか、見てちょうだい」
「わかりました」
天野の次に現れたのは、
市橋 誉
だ。
「やあ、市橋か。君のはたしか……」
案内をしようとした天野を、誉は押しとどめた。
「いや、一人で大丈夫だから。ありがとう」
誉もまた、あまり人には見られたくないものを取りに来たのだ。
ごつい湯飲みの他に、もうふたつ。
愛らしい犬と猫の箸置きを手に取り、誉の目元がほんのりとゆるむ。
(さっそく夕飯のときに使ってみたいな)
愛着がわくのだろうか。
自分が手がけたものは、他とは違う。
「それじゃあ、失礼します」
沙穂に頭を下げて、誉は工芸室を出ていった。
「にゃーにゃー、にゃんにゃにゃーん……♪」
軽やかな足取りで、
後木 真央
が取りに来る。
「ああ、後木。君の作ったよくわからない物体はここにあるよ」
顔型みっつとお皿を指さして、天野は手招いた。
「わからなくないのだ。真央ちゃんと士ちゃんと天野ちゃんの魔除けのデスマースク!」
「それ、猫鳴館に飾るって言ってたよね……」
「魔除けですからっ! 効果抜群なのだ、きっと!」
嬉しそうに作品を抱えて、真央が声を上げる。
「そうだ! 芸術がシャウトする、いずみんセンパイにも見せてあげたいのだ」
「え、それってもしかして、泉先生のこと?」
「うん、だって元寮長なのだ、授業中でなければ、センパイでいいと思うのだー」
そう主張して、真央は
泉 竜次
を探しに、職員室へと駆けていった。
「こら、真央! 走っちゃだめよ!」
その背中に向かって、沙穂が注意をうながした。
旅鴉 月詠
が工芸室に現れると、沙穂と天野が女神像の組み立てを手伝った。
「上下で組み立てると、迫力があるな……」
自分のゆがんだ皿とはずいぶん違うと、天野が目を見張る。
「うむ。上手に焼けてよかった。先生、これはかまどの女神なんだが、よかったら……」
今後この窯を利用する者のためにも、ヘスティアの像をこの窯にまつってもよいかと、月詠は訊ねた。
「あら、月詠はそれでいいの?」
「かまどの女神は、窯の近くにいるのがいいと思う」
そこで月詠は、ヘスティアを沙穂に託して、土偶とマメダヌキを手に乗せ、帰っていった。
「……もっと時間があれば、招き猫も作れたんだが」
どうやら意欲は尽きないらしく、去り際にそんな言葉を残す。
次々と生徒たちは、顔を出しては自作の焼き物を持ち帰っていく。
青野 海仔
と
北美浜 薫子
は、ふたりそろってやって来て、それぞれ自分の作った焼き物を手に取った。
「見た目は悪くないな。……食べる機会があれば使ってみよう」
そばセットを角度を変えてながめる海仔の背中を、薫子がつつく。
「ん、どうした?」
振り向くと、もじもじしながら薫子は裸像を差し出した。
海仔の目が大きく見開く。
「これは……、私、か」
モデルになった記憶はあるが、まさか服を着ていないとは思わなかった。
「わしなりに、上手く出来とるように思うんじゃ。受け取ってもらえんかのぅ」
同じクラスになったのも何かの縁だと思うと語る薫子に、裸像を手渡される。
「あ、いや……、その、ありがとう」
「これからも、仲良くしてくれると嬉しいのぅ」
はにかむ薫子と裸像を見比べて、海仔は像のきわどい部分をそっと手で覆い隠した。
「そうだな。うん、こちらこそ」
浮舟 久雨
が作品を受け取りに来て、自作のクジラを見るなり、顔を輝かせる。
「わ……! これは何というか、素晴らしいな!」
手作りだからだろうか。
弧を描くフォルムのクジラに、興奮と満足感がわきあがる。
「おや、あれは、あのときの女神像か」
端の方に置かれた組み立て済みのヘスティアの像を目にして、足を止める。
「焼き上がると、また違った風にも見えるな。堂々としているような……」
他にも、見覚えのある作品がいくつか目につく。
黒鯨 やみぴ
や
桜庭 円
など、釉薬を使用した生徒の作品は、色の変化も楽しめる。
「皆、大きな破損もなく焼き上がっているようだ。うん、よかった」
するとそこへ、
畑生 言嗣
も工芸室へとやってくる。
「やあ、浮舟君じゃないかね。ちょうどよかった」
「ああ、言嗣か。たしか貴様は、熊を作っていたのだったな」
「そうだね、熊も作ったよ。……ああ、あった。これだよ」
言嗣は、自分の熊の横に、ちょこんと置かれた二つの小さな塊を手に取った。
「これは……?」
久雨が、あんぐりと口を開ける。
「もちろん御尻さ! 大きなものは失われてしまったけれど、小さくても君の御尻に対する感動は再現できると気づいたからね」
「なん……だと……。貴様、またこんなっ」
言嗣につままれたふたつの御尻を目の前にかかげられて、久雨の顔が赤く染まる。
「ここ、見てくれたまえ。紐を通すための穴も設けてあるからね、ストラップにもできるよ」
「誰がするかっ!」
久雨の手が震えたが、懸命に作られたものを再び壊すことなどできない。
「まあ、そう言わずに。ふたつあるから、ひとつあげよう。おそろいだね」
「うう……。わかった。受け取ろう」
手のひらに握り込みながら、言嗣に訴える。
「ただし! 人目につくような所持のしかたはするな。ひっそりとどこかにしまっておくのだな!」
女体を題材にした作品は、他にもあった。
「おおー。やっぱり、スレンダーなひんぬーも素晴らしいものだねっ」
巨乳も貧乳も、むっちりもほっそりも、もちもちもさらさらも、全てを等しく愛する男、
横嶋 下心
が、自作の像を眺めて喜んだ。
「服の部分には、ヒビが入っているな。薄すぎたか」
草薙 龍八
は、自作の御神体を眺めて、そう評した。
「まあいい。ただの実験だ。どのみち割るつもりだったしな」
その言葉に、下心がぎょっとする。
「えっ、龍ちゃん、せっかく作ったのに割ってしまうのかい!?」
「そのつもりだ。よし、まずは薄い服から割ろう」
ちらりと、脳裏を
女性教諭
の姿がかすめる。
ジューンブライドの季節を前にして砕かれるとは、モデルが沙穂ではなく美和だったなら、さぞかし不吉だといって嘆くだろう。
(……まあいい。御神体の作成と焼き物は別だとわかった。これも経験だな)
指で圧迫すると、元からヒビの入っていた衣服が音をたてて砕ける。
「ああっ」
声をもらした下心の顔が、途端にほころぶ。
「さすがだよ、龍ちゃん! これはすごい!」
衣服を取り除かれた御神体が、なんと下着姿で生まれ変わったのだ。
「残りも砕くか」
無造作に手足を破壊しようとした龍八を、下心が必死で止める。
「待って、ダメ、ダメだよ、龍ちゃん! もったいないよ!」
女体を愛する男として、魅力的な下着姿の女性に手をかけるなど、見過ごすわけにはいかない。
「壊すくらいなら俺にちょうだい!」
「……好きにするといい」
龍八は下心へ、御神体を放った。
「ちょっとそこ、散らかさないように」
苦い顔で天野が注意する。
「ふん」
肩をすくめて工芸室を出ていく龍八を、像をふたつ握りしめて、下心がほくほく顔で追いかけていった。
八神 修
もまた、猫の形のペアマグを引き取りに来た。
手にとって、確かめる。
「底も安定感がありそうだな」
はたして
彼女
は喜んでくれるだろうか。
めずらしく、修の口元には微笑が浮かび、目元は柔らかな色を帯びる。
彼のろっこんは、壊すことしかできない。
だからこうして何かを作ることが出来て、余計に胸が温かくなるのかもしれない。
「……こんにちは」
彼女の笑顔を想像しながらマグカップに声をかける。
二匹の猫が、「みゃぁ」と、鳴いたような気がして、修はいっそう表情をやわらげた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月12日
参加申し込みの期限
2013年06月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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