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ぼくらのフツウをまもるため
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【対話】
またしても、テオの声がもれいび達の頭に響いた。
『――どうやらビッグマザーミルとの交渉に成功したみてぇだな』
無茶しやがって、と呟くテオの声に、残されたもれいび達の間で、にわかに歓声があがる。
『――てめーら、まずはよくやった。……と言いたいところだが、まだ何も終わってねぇ。それよりも、こっからが正念場だ。今度のクローネは手強いぜ』
テオの言葉が、重くもれいび達の心に圧し掛かる。
「……上等だ」
重くなりはじめた空気を断ち切るように、短く言いきったのは
如月 庚
だった。
「……要するに、ぶちのめして、マザーミルのところまでぶっとばせばいいんだろう?」
自信たっぷりに言った庚の言葉に、虚勢は感じられなかった。
「ですよねー」
と、努めて軽く応じたのは、
屋敷野 梢
だ。
「ここまで来たら、やるっきゃありません」
二人は、少しばかりの休憩を挟んだのち、クローネのもとへ急いでいた。
サキリ・デイジーカッター
、
桜庭 円
、
小山内 海
のクローネのもとへ向かっていた。
いずれも、ねこねこ迷宮庭園からクローネのアジトに乗り込んだメンバーで(梢は森の中でクローネを探していたが)、いずれも体力は限界に近かったが、多くの者のろっこんなどを駆使して、戦えそうなもの、戦わなくてはならないものに優先的にエネルギーをまわしていくことで、なんとか体力をもたせていた。
一匹の狼も、クローネを目指して走っていた。
やはりクローネのアジトに乗り込んでいた狼で、何かの本能に突き動かされるように、狼はただひたすらに道を走っていた。
迷宮庭園組ばかりではない。
八神 修
、
椿 美咲紀
、
優木 遥斗
、
青龍寺 琴理
らも、残された力を振り絞り、決戦の地へ向かう。
かくして、決戦を望む者達がクローネのもとへ集う。
† † †
クローネは、ミルミルカラス山の山頂で、束の間の羽休めをしていた。
「……あら? ミルちゃんの羽が取れちゃったみたいね~。でも、今更、どうでもいいわ。だって、今の私に勝てる相手なんて、誰もいないんだもの~♪」
クローネはご機嫌に、鼻歌交じりにそんなことを言った。
と、そんなクローネの耳に、何やら楽しげなリコーダーの音が聞こえた。
「あなたがクローネ?」
リコーダーを手にやってきたのは、灰色の猫耳と猫尻尾を生やした小学生ぐらいの少女――
夢月 姫
だった。
クローネはその少女を値踏みするようにチラと見た。
無視しても良かった。
けれど、戯れに相手をしてやることにした。
だって、今の自分はご機嫌で、しかも相手は小さな子供一人なのだから。
『そうよぉ♪ で、あんたは何者? あんたも私の邪魔をしに来たのぉ?』
「……じゃま?」
夢は、首を傾げる。どうやら、あまり自分に対する敵意はないようだ。
「あ、そうだ。この前習った曲吹いてあげるね」
夢は楽しそうに一曲を吹き終えると、おもむろにクローネに訊いた。
「ねぇ、クローネは今楽しい?」
「はあ?」
出し抜けの質問に、意味がわからずに間抜けな声を返してしまう。
「だって、あんまり楽しそうに見えない。なんかさびしそうに見えたから」
「……寂しそう、ですってぇ?」
クローネは、その言葉をフンと鼻を鳴らして一笑に付した。
「ねぇ、私とお友達になろうよ」
「結構よぉ♪ ていうか、お情けで友達になろうとか、そういうの冗談じゃないわぁ♪」
「えー」
クローネの返答に、夢は困ったように笑った。
その反応はまるで無邪気で、それが余計にクローネを苛立たせた。
† † †
そこに一人の
アルパカの顔
をして、さらにペットボトル(ろっこんで召喚した自販機で買ったもの)と制服のリボンでつくった『分銅鎖』風武器で武装した少女――
薄野 五月
が現れた。
「クローネ、ようやく見つけましたよ!」
いつになくオフェンスモードの五月(with 分銅鎖)であったが、顔が顔だけにあまり迫力はなかった。
「わぁ、アルパカだぁ!」
と、それを見て夢は無邪気に笑い、
「……あらぁ、見事なまでのアルパカねぇ」
と、クローネも少し感心したように言った。
それに、五月は少し得意げにふふんと鼻を鳴らし、
「とにかくいくら神様だからって、何をやってもいいと思ったら大間違いです!」
ビシィと指など突きつけて、そんな神をも恐れぬ宣言をするのだった。
† † †
そんな夢と五月とクローネの会話を、
宮祀 智瑜
は物陰からこっそり覗っていた。背中にはカラスの翼が生えていたが、見つからないように羽も含めて身を隠している。
(……クローネが普通に喋ってる?)
そのことは智瑜をいくらか驚かせた。
あの少女はおそらくもれいびだろう。
いつものクローネなら、もうさっさと羽でも使って暴走させてもいいぐらいなのに。
もしかすると、神魂ミルクを飲んだことで、これまで持っていた他人のろっこんを暴走させる力が失われたのだろうか?
(それとも、あの子とあの
アルパカ
に、何かクローネに気を許させる何かがあるんでしょうか?)
今なら、クローネの心が垣間見れるかもしれない。
そう思って、智瑜は、ろっこん――《想い見る》を発動した。
見えた。わずかだが、見えた。
これは――鳥の家族だろうか。不死鳥の親鳥とその子供と思しき兄弟。そして、そこから少し離れたところに一羽ポツンといる小さなカラス。
(……これって、クローネの?)
そう思ったとき、クローネの声が響いた。
「ねぇ、そこの鳥さん。いつまで隠れてるつもりなのぉ?」
「……っ」
自分のことがバレたのだ、と思って、智瑜は思わず息を胸にどきりと詰まらせた。
† † †
しかし、クローネが見つけたのは智瑜ではなかった。
「あら、見つかっていたのね」
「……見つかってしまったようね」
「……見つかってしまいましたね」
「「「……って、あら?」」」
ほとんど同時に名乗り出たのは、カラスの翼を生やした少女――『ほしびと』の
ノア・コルヴィス
と『もれいび』の
黛 結
、そして白鳥の翼を生やした『もれいび』の
綾辻 綾花
であった。
(……凄い。私以外にもカラスさんがこんなに……)
そのことは、まだ見つかっていない智瑜をも驚かせていた。意外とクローネって人気者なんじゃないだろうか。
「おーっほっほ♪ あなたたちカラスの翼なんて、見どころあるわぁ。今なら特別大サービスで下僕にしてあげてもいいわよぉ♪ あ、白鳥は論外」
「……ろ、論外」
こころなしか上機嫌に言うクローネと、そんなクローネの言葉にプチ傷心の様子の綾花。
それにしても、
「ねぇ、ゲボクってなあに?」
と訊ねる夢に、
「なんでも言うことを聞いてくれる人のことよん♪」
と答えるあたり、やはり今のクローネは上機嫌に見える。
が、それに、ふっと鼻で笑ったのが、結だった。
それを見て、クローネの顔がにわかに引き攣る。
「……あらぁ? 何がおかしいのぉ?」
「……あら、ごめんなさい。笑うつもりはなかったんだけど……ただ、今のあなたは、カラスでも、不死鳥でもない。どっちかつかずの中途半端な鳥で……正直ダサいわ。それならただの真っ黒なカラスの方がよっぽど綺麗でかっこいい」
「なっ……!?」
その言葉に、クローネは愕然とした。
「……あまり人のセンスにとやかく言うつもりはないけれど、同感ね」
「……っ!?」
と、そこで畳み掛けるように言ったノアに、クローネの表情はますます強張る。
「あ、誤解しないでね。私、貴方に興味はあるのよ。同じカラスで親近感もあるし」
と言葉を継ぐノア。
「それで、あなたはそんな格好になって何したかったの? というか、そんなにスパスパと羽を抜いて痛くないの?」
だが、無表情なために、フォローしているのか、煽っているのかわからないところがある。というか、聞きようによっては100%喧嘩である。
けれども、
「それから羽を休める場所はあるの? 一人でいても寂しくならない、心の安らぐ大切な場所」
最後の質問だけが、妙に優しげで、そこに悪意はないのだと言外にも伝わってしまう。
「……それが、あなたに何の関係があるのかしらぁ~?」
まだ強張った声で、クローネが問う。
「もし、そういう場所がないのなら、星幽塔に来ない? あそこなら――」
「――冗談じゃないわぁ」
そのときひやりとする声で、クローネがおもむろにノアの言葉を遮ったので、そこにいた一同は息を飲んだ。
「そうね。羽休めの場所は必要よぉ♪ でも、それはもう十分――ミルクもたっぷり飲んだし、これからは食後の運動の時間よぉ……!」
クローネがそう叫んだ瞬間、その翼から無数の黒い羽が、大きく開かれた嘴からは黒い炎のような何かが放たれ、目の前のもれいび達に一斉に襲い掛かるのであった。
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担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
動物・自然
定員
1000人
参加キャラクター数
126人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月06日
参加申し込みの期限
2017年05月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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