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ぼくらのフツウをまもるため
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【epilogue】
「はぁ……。一時はどうなることかと思ったが、上手く行ってよかったよ……」
狼になっていた
御剣 刀
は、魂を取り戻し、ふぅっと深い安堵の息を吐いた。
『刀くん、狼カッコよかったよ!』
「うん、やっぱりあの狼は刀くんだったんだね」
納得の表情の
桜庭 円
と
小山内 海
に、刀は苦笑ぎみにこう応じる。
「……じつはあんまり覚えてないんだけどな。……ていうか、今気付いたけど、バーベキュー食い損ねた……!」
愕然と「orz」のポーズをとる刀に、周囲にいる者達から誰彼となく笑い声が漏れた。
† † †
麻倉 衛
は、気が付くと、満身創痍で倒れているところを保護されていた。
「……ボス」
「……え? なんですか?」
ぽつり、と呟いた言葉を治療に当たっていた
青龍寺 琴理
は聞き取ることができなかった。
「いいえ、なんでもありません」
衛は、小さく首を振り、静かに目を閉じた。
(……ボス、どうか生きていてください)
衛は、思い出していた。
森の中で、最後の最後まで呼びかけ続けた自分に対し、最後の一瞬、
セルゲイ・ボスコフ
が我に返ったように躊躇いを見せて、次の瞬間には、バランスを崩して崖の下に落ちていってしまったことを。
(……自分は生きている限り、ボスを探し続けますから)
静かに心の中で呟いて、衛の意識は、もう一度深い眠りに落ちた。
† † †
野々 ののこ
は泣いていた。
「ふぇええええん! 英二くん、瑠奈ちゃん、無事でよかったよぉおお!」
自分を庇って深手を負った
佐藤 英二
と
夢宮 瑠奈
の安否が彼女は気がかりでならなかったようだった。
「……僕達は大丈夫だよ。だから、泣かないで」
「そうよ。ののこちゃんに泣かれる方が私達には辛いんだから」
「……うん。ごめん。ごめんねぇ……」
そう言って泣きじゃくるののこの姿は、神魂を失ってただの「ひと」であることを差し引いても、やはり初めから神魂の有無など関係なく、ただのフツウの女の子にしか見えなかった。
† † †
「いやー、鮭美味しかったクマねぇ」
吉田 ベルンハルト
は、まだ語尾がクマっていたが、『ほしびと』だけに違和感がなかった。
問題は、
「あ、あおい。よかったら、メロンパンを一緒に食べないか?」
七夜 あおい
の語尾――というかキャラが元に戻っているかどうかだと
八神 修
は思っていた。
「え、いいの? うん、食べる食べる」
にっこり笑ったあおいの語尾もキャラも、いつものあおいだった。
(……よかった。私、鮭がいいとか、言い出さなくて本当によかった……)
そのときの修の安堵の表情は、普段は冷静な彼が滅多に見せることのないほどのものだったと言う。
† † †
獅子目 悠月
は、はたと我に返り、顔を真っ赤にしていた。
「……いいか。オルカ。今日のことは忘れろ。全部、全て、忘却の彼方に送り込め、いいな!?」
「えー。どうしようかなー」
オルカ・ヴィヴァルディ
は、にやにやと笑いながら、楽しそうにそうはぐらかす。
「むー。ビデオに撮っときゃよかったな。獅子目の『ニャーン』とか、一生、ネタに出来るのに」
ぽつり、とわりと真剣な表情で言った
来島 アカリ
の言葉が、悠月にまた火を点けた。
「……来島、お前の方こそ、『ふしゃー』が大層にお似合いだったな。先祖は野良猫だったんじゃないのか!」
「なっ、獅子目の方こそ、人を下僕扱いして何様だっつの。前世はきっとぐうたらな飼い猫だったんだろーな!」
「なんだと!」
「おー、やるかー!」
今にも、取っ組み合いのけんかを始めそうになるアカリと悠月。
そんな二人を見て、
「いやー、仲好きことは美しきかな。だね」
オルカはひどく楽しそうに、いつまでもカラカラと笑っていた。
† † †
屋敷野 梢
は、考えていた。
(……クローネ、消えてしまいましたね)
梢は、クローネが炎の中に消えていく瞬間を見ていた。
クローネの存在は、完全に消失したはずだった。
翼獣達の仇は討ち、大団円を迎えた。
それなのに、妙に胸の内がすっきりとしない。
「……テオ、クローネは死んだんですか? というか、神様って死んだらどうなるんですか?」
梢は、そばにいたテオに訊いた。
『さあな。俺も死んだことがないからよくわからん』
テオの返答は、至極もっともだった。
『だが、少なくとも、クローネの神魂はミルが全部喰った。それだけは間違いねぇ』
テオはそう言ったが、梢は今一つ釈然としなかった。
だが、
「……とりあえず決着はついたんですよね?」
『ああ。さっきも言った通りだ。今回の勝負、てめぇらの勝ちだ』
「……わかりました」
とりあえず今は笑って、勝利を喜ぼうと梢は決めた。
「屋敷野、Leidenschaftのメンツで祝杯だ。早く来い」
「はーい。今行きますよ~」
いつもの顔と口調に戻って、梢は仲間達のもとへ去っていった。
そんな梢の背中をじっと見送り、
『……とりあえず、か』
ぽつり、と心の中でだけ、テオは静かに呟いた。
『……確かに、クローネの魂の気配は消えた。だが――』
『――どうしてだろうな。どうにも妙な予感がしやがるぜ……』
テオはひとりごちると、すぅっと尻尾を持ち上げて、どこへというわけでもなく一人でぽつぽつと歩き出した。
こうして、長きに渡るクローネとの戦いには、ひとまずの終止符が打たれた。
だが、勝利の余韻に浸る間もなく、テオは新たなる異変の気配を感じ取っている。
寝子島の、フツウをめぐる物語は――まだもう少しだけ続くようだ。
〔了〕
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あとがき
担当マスター:
水月 鏡花
ファンレターはマスターページから!
というわけで、ご参加頂きました皆様、本当にお疲れ様でした。MSの水月 鏡花です。
そんな感じで、ホワイトシナリオ第七話、これにて閉幕と相成りました。長い文章を読んで頂き、本当にありがとうございました。
少しでも、プレイヤーの皆さんの心に残る物語が書けていましたら、これに勝る喜びはございません。
さて、皆さんの活躍のおかげで、クローネの野望は無事に食い止められました。
しかし、何やら寝子島には新たに不穏な影が見え隠れしているようで。
どうやら寝子島のフツウをめぐる物語はまだ終わらず、次なるステージ――ぶっちゃけると『らっかみ! セカンドシーズン』に突入していくようです。
というわけで、これからも、一人のMSとして、皆さんとこの物語の行方を見守っていければいいなと思っております。
最後になりましたが、ご参加頂いた方、ここまでお読み頂いた方、そして「らっかみ!」に関わる全ての方々に感謝を。
それではまた次のステージでお会いできることを祈って。
水月 鏡花
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
動物・自然
定員
1000人
参加キャラクター数
126人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月06日
参加申し込みの期限
2017年05月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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