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ぼくらのフツウをまもるため
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【交渉】
もれいび達の頭に、テオの声が直接響いたのはそのときだった。
『おい、てめーら。よく聞け。いいか。こうなっちまった以上、クローネを止める方法は一つしかねぇ。ビッグマザーミルに交渉しろ。クローネの羽を抜いてやるかわりに、クローネから神魂を奪い返して、俺達のぶんだけそっくりそのまま元通りに返せってな』
† † †
そのテオの言葉を、
橘 明里
と
音海 なぎさ
は、ちょうどビッグマザーミルの真下で聞いていた。
「なぎちー、聞いた?」
「うん。あかりん。ボクが説得してみるから、マザーミルの前まで連れていってくれる?」
「まかせてなの!」
明里はすでにだいぶ小さくなったなぎさを抱えて、マザーミルの近くまで飛んだ。
山の頂上付近は、先程のクローネとのミルク争奪戦で、ほとんどのメンバーが力を使い果たしていた。
だからこそ、自分が頑張らないといけないと明里は思う。
だがしかし、そんな彼女の気持ちをくじくように、カラスミルの残党が二人の前に立ちはだかる。
「なぎちーせんぱい! とんでなの! そらたかく!」
「へ?」
次の瞬間、明里はなぎさをマザーミルに向かってぶんなげた。
そして、
「さあ、カラスさんたち! なぎちーせんぱいに手出しはさせない! あかりが、この聖なる剣でお相手するのよ!」
そう言って、明里は、力尽きるまで、聖なる剣をカラスに向かって振り続けるのだった。
† † †
「……まったく無茶してくれるなぁ」
ぼやきつつも、なぎさは明里に感謝していた。
おかげで、なぎさはなんとかビッグマザーミルの身体の上に乗っかることが出来ていたからだ。
「ねぇ、マザーミル聞こえるかい?」
『……ミルゥ?』
なぎさの言葉に、マザーミルは返事のような声を漏らした。
どうやら意志疎通はできるらしい。
そのことに、なぎさはホッとしつつ、先程までとは打って変わって元気のないその声に、マザーミルの身体が心配になる。
「……ねぇ、マザーミル。もしかして、この世界は神魂ミルクで創られた神の領域なのかい?」
ふとずっと気になっていた疑問を、なぎさはマザーミルにぶつけてしまう。
『……ミルミル?』
だが、その問いかけに意味はなかった。マザーミルはミルとしか喋れない。
「……そうだね。今はそれどころじゃなかった。ねぇ、マザーミル、お願いがあるんだ。キミの力で、あの大きくなったクローネの神魂を食べてしまって欲しい。そして、ボク達のぶんだけ神魂を返して欲しいんだ。そう約束してくれるなら、ボクはキミのクローネの羽を抜いてあげる」
『……ミルゥ……』
マザーミルの返事は浮かない。
「……不躾な願いであることは承知の上だよ。でも、ボク達は――ううん、ボクは知りたいんだ。この世界がいったい何なのか。そのためには、ボク達は生きて帰らないといけない。ボク達が生きるフツウの世界に」
相手が、超常的な存在である以上、おためごかしではなく本音でぶつかる必要があるとなぎさは思った。
『……ミルゥ!』
そのとき、マザーミルの声に不意に力がこもるのを感じた。
「……よかった。聞き入れてくれるんだね!」
だとしたら、こちらも約束を果たさねばならない。
そう思って、クローネの羽に手を伸ばそうとしたときだった。
「……クローネ様の……邪魔は……させない……」
「……え? キミは……?」
すでに満身創痍といった状態の、
大天使 天吏
がなぎさの前に現れた。
天吏は、小さくなったなぎさの身体を無理やり抱き寄せるとそのまま意識を失うように地上に落ちて行く。
翼で覆っているために、致命傷にはならないだろうが、落下した先で意識はないだろう。
(……駄目だ。僕は約束を果たさなきゃ……)
なぎさが目を見開く。
『……ミルゥ?』
そんななぎさが地上へ落ちて行く姿を、ビッグマザーミルはどこか悲しげな目でじぃっと見つめているのだった。
† † †
交渉は失敗――かに思えた。
「……まったく手間をかけさせてくれるものだね」
ふうと呆れるように呟いたのは、やはりこちらも満身創痍の状態の鶴の姿をした
音羽 紫鶴
だった。
「……本当は、このまま倒れ込みたいところだけど、彼の覚悟を見てしまったからね」
紫鶴は、マザーミルに交渉していた、なぎさの姿を思い出しながら呟く。
紫鶴は、少し離れた場所から、なぎさの交渉の様子を見ていた。
最初から黙って見ようとしていたわけではない。
彼の真剣さに、立ち入るべきタイミングを逸してしまっていただけだった。
(……結果として、俺は彼女に邪魔を入られずに済んだわけだから、彼の真摯さと執念の勝利と考えるべきだろうね)
そう。これは自分の勝利ではない、と紫鶴は思う。
そもそもまだクローネとの戦いは終わっていない。
それでも、まだ負けてもいない。
それはフツウを守ろうとする全ての者達の執念の成果だと思う。
こういうものが見られるから、この寝子島は面白い、とも。
(……執念など、柄じゃないだけどね。俺もやるべきことだけはやらせてもらうよ……)
紫鶴は、心の中で呟くと、鶴の嘴でマザーミルの頭からクローネの羽を引き抜いた。
『……ミルゥ……?』
(……さて、あとは任せたよ)
そこで、紫鶴は目を閉じ、静かにその意識を失った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
動物・自然
定員
1000人
参加キャラクター数
126人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月06日
参加申し込みの期限
2017年05月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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