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ぼくらのフツウをまもるため
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【空の彼方に】
ふと見上げれば、目の前には高く険しい岩山がそびえたっていた。
岩山には無数の黒豹が徘徊し、空にはおびただしい数のカラスの群れが飛んでいる。
そして、その山の頂きのさらに上空に、それはいた。
「……あれが、ビッグマザー・ミル」
橙色の鳥の翼を持つ獣人と化した
恵御納 夏朝
は、巨大かつ透明なその不思議生命体を見て、どこか懐かしい同類にあったように鳶色の瞳を細めていた。
(……もしかして、あのミルは――僕達と同じ『もれいび』が変化してしまった姿なのかも……)
胸の奥に、ちらりと浮かんだある可能性が、ビッグマザーミルに挑もうとする夏朝の心にブレーキをかける。
だが、何もしないで待っているわけにはいかない。
ここで足踏みをしている間にも、ビッグマザーミルの体内に刻一刻と神魂ミルクは溜まり続けている。
すなわち、今、この瞬間にも、このミルたまランドで、どこかの誰かが魂を喰らわれ続けているということなのだから。
「記憶や魂を食らう、だ……? あの鴉共、人の生や魂を馬鹿にしやがって……!」
空に浮かぶ透明な牛を見上げ、怒気をはらんだ声を張り上げたのは
曖浜 鴻
だった。
「俺も空を飛んであの烏どもをぶん殴りに……って、俺は熊かよっ!」
と、そこで、鴻はようやく自分が熊になっていることに気づいた。「こういうときは白鳥じゃねぇのかよ……」とぶつぶつ呟く鴻の様子に、緊張していた場の空気がにわかに和んだ。
「だったら、ぼくが空を飛んで囮役になるよー」
と、そこでハイッと元気よく挙手をしたのは、全身がイワトビペンギン化した
雨崎 荒太郎
だった。
「あたしも行く!」
さらに、続けて手を上げたのが、右手を除く全身がももんが化した
鴇波 羽衣
である。
荒太郎と羽衣の二人は、NAFという飛行部隊のメンバーであり、空を飛ぶことには一日の長がある。空の囮役としては最適な人材であった。
「なら、私は二人がつくってくれた隙にサクっと羽を抜きにいくわ。幸い、今の私、ちょうどいい姿になってるし」
そう言った
桃川 圭花
の姿はカラスになっていた。見た目は完全にカラスだが、識別用に羽衣からNAFのスカーフを借りて巻いているので、誤爆の心配はない……はずだ。
「カラスに紛れるなら、俺も行くぜ!」
そう声を上げたのは、頭と胸だけ人の姿で、残りの部分がカラスに変化した
山田 勘三郎
だった。半妖のようなその姿ではかえって目立って仕方がないが、彼はろっこんで完全なカラスに化けることができる。
「なら、私はちょっと遠回りをしながらこっそりマザーミルに近づいてみようかな」
小さな白猫耳と猫尻尾を左右に動かしながら言ったのは、『ほしびと』の
アリス・ミーティア
だった。
「羽を抜くのは難しくても、乳搾りをしたりして、神魂ミルク(?)を減らすことはできるわよね」
尻尾を振り振りそう言いつつ、アリスはその相棒として同じ『ほしびと』である
ルーク・ポーラスター
を選任する。
「ルーク、一緒に行きましょう」
と、アリスが言うと、ルークは快活に笑い、
「任せとけ! 勇者の心得、その456! 女の子の頼みは断るべからず……ん、女の……子?」
ちらりとアリス(外見年齢14歳・実年齢500歳)の方を見て、ルークがライオン耳のついた頭を傾げる。
「あら、何か問題があるかしら?」
「イエ、ナンデモアリマセン」
笑顔のまま水鉄砲(元拳銃)を構えるアリスに、ルークが棒読みの台詞で首をブンブンと振った。この二人、なかなかいいコンビである。
「乳搾りってのは、なかなか名案よね。兎の跳躍力を活かして、カラスミルを踏み台にしてミルのところまで飛んでいけないかしら?」
そう考えたのは、兎の獣人――というよりもむしろバニーガールに近い姿をした
神薙 焔
だった。
「あのぷくーってしたのをなんとかすればいいんですにゃ? なら、ミ-ツェもお手伝いしますにゃ!」
ミーツェ・M・フェリス
は、猫の獣人型の『ほしびと』で、その姿は星幽塔でのそれとほとんど変わらなかった。
「よし! だったら、加代、おら達は地上での囮役を引きうけるっちゃよ! 黒豹どもをぶん殴って道を切り拓くっちゃ!」
鈴野 海斗
も、ここぞとばかりに声を張り上げていう。
「いいでしょう。兄さんを一人で行かせると、何をしでかすか、わかったものじゃありませんから」
海斗の妹、
鈴野 加代
も兄とは対照的な落ち着いた声音で地上の囮に名乗りを上げて、白い手袋をきゅっとはめなおす。それは彼女のろっこんのキーであり、同時にトレードマークのようなものでもあった。
「ちょっと待ったぁ! もちろん俺の行かせてもらうぜ!」
そこに、ざざっと砂煙を上げて、一人のヒーローじみた格好をした少年が姿を見せた。いや、もはや『じみた』ではないだろう。そこにいたのはれっきとした寝子島のローカルヒーロー『ザ・ストレイト』こと
風雲児 轟
その人であった。ちなみに今回の轟は鷹の翼を生やした獣人と化しており、彼のヒーロースーツもそれに適したようにカスタマイズされていた。
こうして、一人、また一人とミルのもとへ向かう勇気ある者達が名乗りを上げていく。
ある者は単身で、ある者はチームを組んで。
目指すは、ビッグマザーミル、ただ一つ。
かくして、彼らのフツウをまもるための大作戦が、始まった。
† † †
そんなフツウを守ろうとする者達の一方で、
『にしししっ! 連中は神魂ミルクを守ろうとしているようだが、だーれが同じように大人しくウシのお守りなんかしてやるもんかねぇ』
いつものように邪悪の笑みを隠そうともせず、我が道を邁進する
骨削 瓢
のような人物もいた。
(それにしても、蛇ねぇ……。随分と、このあっしにおあつらえ向きの姿にしてくれたもんじゃないのさぁ……)
瓢は、大の男の身長ほどの長さのある大蛇と化した己の身体を見て、満足げにほくそえむ。
(これぞ神様の粋な計らいってやつかぃ……。だったら、あっしもそれに、あっしなりの粋な恩返しをしようじゃないかぁ……!)
瓢は鎌首を持ち上げて、遥か上空のウシの化け物を見た。
(駝鳥にミルクをくれてやるのは癪だが、黙って神魂をもとの持ち主に返すいわれもない。だったら、いっそあっしが頂くっていうのはどうかねぇ?)
しゅるりしゅるりと岩山を這いながら、瓢は己の野望を蠱毒のように内に秘めていく。
(そうさ……。これまでは喜劇が起きるのを待っていたが、これからはその必要もない)
ぎらり、と毒蛇の瞳が天空を穿つ岩山の頂きを見据える。
(――これからの喜劇はあっしが創ろう)
人間の身に過ぎた野望を、蛇の身に抱き、一匹の道化が野望に向けてその身体を加速させた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
動物・自然
定員
1000人
参加キャラクター数
126人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月06日
参加申し込みの期限
2017年05月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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