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【お花見】しづ心なく花の散るらむ
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酒浸朱蘭と花風冴来は桜の樹のもとで、これまでの思い出話に花を咲かせた。
と言っても、話の舵を取るのは朱蘭で、冴来はそれに対してコメントを付けるのが中心だ。
「食べさせてもらっていいか?」
途中、朱蘭はそう言って甘えたが、
「ええ、喜んで。はい、あーん……」
冴来は極当然のようにこれに応じる。
やがて花見弁当の残りも少なくなり、話題も尽きかけたころ、
「私と友達でいてくれてありがとう、朱蘭。これからも、どうか一緒にいて頂戴ね」
優しく冴来は呼びかけた。すると、
「満腹のせいか、ちょっと眠くなってきたな……」
ごろりと朱蘭はござに背を預ける。ここで、思い出したように言った。
「膝枕、してもらっていいか?」
さっき『あーん』してもらったのと同様、こうやってワガママを言ってみたりして、冴来を振り回してやろうという魂胆だった。ところが冴来は困るどころかむしろ喜んで、
「いいわ、いらっしゃい」
と朱蘭を差し招いたのである。
「ほら? どうしたの?」
「え? あ……うん」
「もうおネムの時間かしら?」
冴来は微笑して、そっと朱蘭の髪をなで始めた。
困ったなあ、というのが朱蘭の正直な感想だった。自分で要求したことでありながら照れくさくなってきた。これじゃあまるで自分が小さな子どもにかえって、冴来に甘えたおしているように見えるのではないか。
……見える、どころか、まさにそれなのかもしれない。
――ええい、こうなれば。
そのとき、ふいに冴来の目の前のチョコレート菓子がつきだされた。
チョコレートでコーティングされた甘いスティック、誰でも知っているあれだ。
朱蘭は身を起こし、
「ゲームをしないか? この両端を口にくわえて……」
と言って、片方の端を口にした。
「ええ、もちろんそのゲームなら知ってる」
さすがにこれには冴来も驚いた。なかなか大胆な提案ではないか。
このゲームの終着は、ギリギリのところで棒が折れるか、それとも折れずに両端、唇と唇がゼロ距離になるかのどちらかだ。
つまり、キス。
茶化した言い方で、事故チューということにしてもよい。
本当に『事故』かどうかは別にして。
さすがに恥ずかしがって冴来は辞退するか、始めた途端に棒を折ってしまうかすると朱蘭は予想した。
ところが、
「いいよ」
むしろ嬉しそうに笑って、冴来はチョコレートのついていない側を口にくわえて、目をそらさず少しずつこれを食べ始めたではないか。
反対側つまりチョコレートの側は、朱蘭がくわえたままだというのに。
サクサク、と棒の表面積が削られてゆく。
じ……自分から言い出したのに!
朱蘭は真っ赤になっている自分を理解した。顔が熱い。火が出そうだ。
朱蘭はほとんど食べ進めていないので、ほぼ一方的に冴来が顔を寄せる格好となる。
距離がどんどん縮まっていく。
数センチはやがて1センチに、そして、数ミリに。
もう駄目……!
朱蘭は目を開けていられなくなった。けれど、顔はそらさななった。
触れあった。
いや、触れあったような、気がした。
ふふっという冴来の笑い声が聞こえる。いつの間にか彼女は、横を向いて笑っているではないか。
「途中でやめちゃって残念だった?」
「そんなこと……」
ない、という朱蘭の声は、春の温かい空気に溶ける。顔はやっぱり熱いままだ。いや顔だけじゃない。
もう、全身が熱い。
冴来は朱蘭に身を寄せていた。季節外れのカイロみたいになった朱蘭の手を握り指を絡めて、
「唇は流石にどうかと思うけど、頬にならキスしてあげてもいいわ」
こんな風にね、と、彼女の頬に口づけたのである。
本当に可愛い子、と冴来は思っている。
こんな風に、百年早いくらい背伸びしてみせたところを含めて。
――でもそれは、その照れ屋さんな部分を治してから出直してらっしゃいな?
頬に冴来を感じながら、『ろっこん』で酔ったわけでもないのに朱蘭はぼうとしていた。
結局……冴来には勝てないな。だったら――。
「きゃ」
冴来は驚いて小さな声を上げた。顔を見られるのが恥ずかしくなったのか、朱蘭が自分の胸に抱きついてきたからである。
せめて頬の赤みが引くまではこうして、冴来の胸を独占してやろうと朱蘭は思う。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
117人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月20日
参加申し込みの期限
2017年05月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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