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【お花見】桜の下で待ち合わせ
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「がおーっ!」
満開の桜に向け、
メリィ・ランページ
は吼える。キャップ帽に隠した虎の耳はたくさんの人の声を捉え、うっかりぱたぱたはためいてしまう。パンツの中に隠した虎の尻尾も、嬉しさと楽しさでつい振り回してしまいたくなる。
「これが桜なんだね」
「これが桜なんですね!」
隣に立った
リリエル・エーテライト
の手を掴めば、きっと同じように楽しい気分だったに違いないリリエルは、ぎゅっと手を握り返してくれた。
「来て良かったですね、メリィちゃん」
寝子島で開催される桜まつりの噂を聞きつけ、気になります、とメリィに話したのはリリエルだった。
――お弁当を用意してみんなで遊びにいってみましょう!
リリエルの言葉に頷いたメリィが、張り切ってみんなを集めてくれた。その間に、リリエルは腕によりをかけてお弁当を作った。
「いい匂い」
リリエルが片手に提げた大きなバスケットからふわりと漂うパンケーキの甘い匂いにメリィは琥珀色の瞳を輝かせる。屋台からもいろんなおいしそうな匂いが流れてくるけれど、食べ慣れているからこそおいしさをよく知っているリリエルのごはんもやっぱり気になる。
「おいしそー……!」
口元のよだれを拭う。隙を突いて鳴るお腹を抑える。パンケーキの他にもおにぎりやサンドイッチの匂いもする。リリエル特製の具だくさんサンドイッチやおにぎりが思い浮かぶと、お腹の虫はもう止まらなかった。
鳴りやまないお腹を押さえ、メリィはその場でぴょんぴょんと飛び跳ねる。桜は綺麗だし、屋台もたくさん出ているし、リリエルのお弁当だってある。それにそれに、今日は星幽塔で声を掛けたみんなも集まってくる。
「すっごーい!」
お腹の虫に加えてわくわくする気持ちも抑えきれなくなって、メリィは歓声を上げた。
星幽塔から寝子島へ、世界を超えて桜の木の下に集まった仲間を見渡す。
「ちゅん!」
スズメの獣人である
笹木 すず
が黒の混ざった茶色の髪をぱたぱたと揺らし、物珍しげに花や周りの屋台を見回している。かと思えば、小柄な体いっぱいに楽しさを満たして明るく笑う。
「わぁ、わぁ、桜キレイだね!」
背中に隠した羽をいつもの癖でぱたぱたと羽ばたかせたくて、けれどそれをするわけにもいかずにどこかうずうずとしつつ、
幸鳥 ミハネ
は周囲を見回す。桜と屋台に埋められた境内の景色の中をきょろきょろするうち、鳥の獣人仲間なすずと目が合って笑い合う。
「きれいだね!」
「あっちも、こっちもいっぱい咲いてるね!」
手を取り合って花の綺麗さを歌うように称えながら、すずとミハネは今日のお花見会の主催者であるメリィに揃ってお辞儀した。
「あたいも混ぜてね!」
「はじめまして、メリィちゃん!」
「もっちろん! はじめまして、ミハネ!」
挨拶を交わすお花見主催者とお花見参加者の輪の中、
「お花見ーっ!」
どこかで手に入れた桜餅を齧りながら、
ファ・ルー
が飛び込んできた。リリエルとメリィの手を取り、すずとミハネの手を取り、ご機嫌な緑がかった黒い瞳を輝かせる。
「オイシイもの、たくさん食べられるって聞いたヨ!」
勢いに押されてこくこく頷くばかりの鳥コンビに笑いかけ、桜の並木道にズラリと並ぶ屋台を見晴らす。肉まんは知っている、ポップコーンは知っている。串焼きも見れば分かる。でも、たこ焼きとは何だろう。回転焼きやたい焼きも何だろう。知っているものもあるけれど、知らないものの方が多い。そしてそのどれもこれもが美味しそうだ。
「あれはなにカナ?」
「イカ焼きだね」
ファ・ルー
が示す屋台を確かめ応じたのは、フードつきの上着を羽織った一見不審者な赤毛の熊の獣人、
吉田 ベルンハルト
。
「よしだ!」
「日頃のはらぺこの成果を見せるときが来たよね!」
はらぺこ
ファ・ルー
に追加の桜餅を手渡し、ベルンハルトはのんびりと笑った。
「あれは? あとあれはなんだ? ふわふわ!」
「お好み焼きとわたあめだね」
はらぺこベルンハルトはポケットから取り出した幾つもの金平糖の小さな包みをお近づきのしるしにとその場の少女たちの手に次々と乗せる。ついでに桜餅がたくさん入った包みをリリエルに託す。
「これね、桜餅。おすすめなんだよ」
「ふぁるるっ! 突撃ヨー! いかー! にくー! ふわふわー!」
「あとでみんなで分けようね」
屋台目指して飛び出して行くはらぺこ猫熊を追いかけながら、はらぺこ赤熊は若葉色した瞳を優しく細め、おっとりと手を振った。
「おっ、ラム肉だねっ」
はらぺこ猫熊を視界に捉えながら、近づいてくるお花見仲間である
トワ・E・ライトフェロゥ
と
夜海霧 楓
に、詳しくは楓の持つ大量のラム肉の包みに目をつけることも、はらぺこ赤熊はもちろん忘れない。
「お花見はー、ジンギスカン、とかする場所らしいデス! フレンズからいろいろ聞くマシタ!」
地域と個人差のある情報を胸を張って宣い、お花見自体が初めてなトワはスカートの裾を優雅にひらりと翻す。
「それでこの大量のラム肉か……」
トワの急な要求にやっと合点がいき、楓は眼鏡の奥の黒い瞳をしかめた。
「場所によってはそうだろうかもしれん! が! 別に外でジンギスカンするのが花見じゃねえ、……っておいこら」
護衛である楓の突っ込みは華麗に聞き流し、トワは桜の木の下に立つメリィたちへと駆け寄る。
「……花見って何かわかってるのかね? このお嬢様は」
確かにトワの国では『お花見』という概念はあまりない。けれど、ないならないで、聞きかじった知識と情報でお花見をするのみ。
「とつげきー!」
「ああ、もう」
どんな危険があるかも分からない人込みの中へ無邪気に駆けて行く、本来ならば深窓のお嬢様であるはずの少女の小さな背中を楓は追う。見失わない限り、今日は基本的に一緒に行動するつもりだった。
(見失わない限りはな!)
悪い方向に行動力に溢れたお嬢様は、いつだって大人しく守られてくれない。一瞬でも目を離せばその背中は今の今まで居た場所から消えて遠くへ遠くへと駆け出している。
深めに被った帽子の下の黒い瞳にトワを必ず入れるようにしながら、楓はトワがしたがった『花見』を思う。桜の花に満ちた寝子島神社の境内では、たくさんの人々が桜の下で宴を楽しんでいる。
(桜に限った話じゃないが)
季節に咲く花とその景色を眺めながら会話を楽しむ。花見というのはそういうものなのだろうと思う。とはいえ、と楓はトワに持たされた大量のラム肉を見下ろす。周囲の人々も自分たちも、もう既に花より団子の比重が多い。
(……否定はしない)
それはそれで楽しいに違いない。
「桜を見タイガーっ!」
歓声に近く、メリィがはしゃいだ声をあげた。
「みんな、今日は楽しもーっ!」
周りの少女たちが一斉に笑みまじりの声を揃える。
「がおーっ!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
110人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月13日
参加申し込みの期限
2017年05月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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