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~いぬイヌの国~満開のさくら祭り
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「──~♪」
トワ・E・ライトフェロゥ
は、ほんの10秒弱前までシーサイドタウンのど真ん中にいたはずでした。
しかし、気がつけばそこはエノコロ岬。軽やかにスキップなどを踏んでいる姿には、付き人の心労たるや図り知れず……
そんな中、
「困ったワン、困ったワン!」
「Hm?」
目に見た光景に、トワは目を丸くしました。
それは、日常では見受けられない岩から2本足で立ついぬが手に何か封書を持って、次々と出てくる光景──
「ああ、そこのひと。
今日はいぬの国ではお祭りの真っ只中なんだワン。1体に1人のノルマがあるから、是非来て欲しいんだワン」
どう見ても尋常ではありません。
「最近フツウってなんだっけと思う気もするデスケド」
「どうかっ、どうかっ」
「──不思議な事が起こる事は普通になってきてる気はするマス。
トワは楽しいデスカラ大歓迎でデスケド!」
そう告げて興味津々に封書の招待状を手に取ったトワを見た瞬間『絶対無理だって。ノルマなんて無理だって。自分たち帰れないって』と、だだ漏れの絶望を漂わせていたいぬ達は、一斉に勢いづいて我先にと寝子島中に散っていったのでありました──
「くぅーん……!
1体1ノルマなんて無理なんでござるワーンっ!
書いてある事も読めないワン! もう駄目でこざるワンーっ!」
エノコロ岬に響いた声に、通り掛かった
綾辻 綾花
はその嘆きを上げるいぬをじっと見つめて問い掛けました。
「え? ……あの『ぽち』ですか?
前に、
こちらにお手伝いに
来てくれた……覚えているかな?」
「はっ! そのお姿は……綾花さまだワン!」
話を聞いた綾花は頷きます。
「いぬの国もお祭りやるんですね。
もし……ぽちがいるなら、安心してお祭りに行けそうな気がします。
案内とかは、してもらえたりはできるでしょうか……?」
「もちろんだワンっ! さっそく向かうでござるワンっ!!」
そう言うと、ぽちは綾花に一通の封筒を渡しました。
内容を確認する為に開いてみると、そこには達筆を通り越してミミズののたくったような文章と、それとは対照的に、はっきりとした肉球の判がとても印象的な便箋が一通。
「……読めません……」
「わがはいも、これは読めないでござるワン……」
「そうです、そんな時こそ──」
綾花は、手に持った便箋に、気分を変える為に伊達眼鏡を装着しました。
ろっこん【読破】──進化したろっこんは、綾花が改めて書に触れるだけで発動し、その文章の内容を即座に理解させました。
「『これは、我が入国を許可した存在のひとりであることをここに記す。
いぬで一番えらい我』
──どうやら通行証みたい、ですね」
綾花は納得したように、ぽちはその解読の鮮やかさに感動した様子で頷きました。
「良く来てくれた。会えて嬉しいよ」
「あっしこそ、またご主人様に会えるとは思いませんでしたでござるワン!」
八神 修
とは既に面識深い
コーギー犬のまるたろう
が座りつつ、どういう仕組みか、片手でお茶を器用に持って。その犬の鼻であっても、まるで人のように、やはりとても器用に飲んでいました。
「そういえば、ハロウィンの時はいぬとねこや中立ないぬねこで分かれていたようだが……今は、どうなってるんだ?」
「それが……」
少し言い淀んでから、まるたろうが話し始めました。
「そうか……」
その内容に、修は少し顔を曇らせました。
いぬの国の『犬のしょうぐん』もとい『しょうぐん』とは
『友達と名乗っても構わない』
という仲。
修はしばらくの間、深く思案してから。まるたろうに待ってもらい、何かの資料を印刷し、家族である犬達のジャーキーを分けてもらいました。
「それじゃあ、行くか。
祭りの堪能と……これからの為に」
その言葉に、何か考えることがあるのだろうと理解したまるたろうは、家の犬達に挨拶をすると、急いで修をエノコロ岬へ案内していきました。
「わ~、体が軽~い!!」
岡野 丸美
は、人の時は、運動がちょっと苦手で体型的にもふっくら。
しかし、会場に着いた今。その姿は4本足で柴犬の血統が感じさせる、きりっとした『犬』との区別が殆どつかない『いぬ』となったのです。
「見てみて! 私、すっごく早く走れるよ!」
軽い犬の体で、そうして感じるいぬの国の春風は、とても気持ちが良いものでした。
「わーい、綺麗な花びら! まって、まって!」
吹き抜ける花びらを追って丸美は走ります。
そんな逃げる花びらに、当然前を見る余裕など無く──
ドンッ!
「わっ、ぶつかっちゃった! ごめ~ん!!」
「わぁ……竜巻みたいに花びらが動いていたから、つい見ちゃった」
丸美が正面から体当たりした先には、よろめきつつも体勢を立て直した、白いしっとりとした毛並みのマルチーズ──
夢宮 瑠奈
の姿がありました。
「ごめんねぇ、怪我はない?」
心配そうな丸美の言葉に、瑠奈は特に問題なさそうに頷きました。
「うん、大丈夫。
4本足ならここの『いぬ』さんじゃないよね?」
「うん、エノコロ岬から来て──ここまで転んだり、階段から落ちたりひっくり返ったりしながら……」
こうして挨拶をし合ってからしばらく、二人は同時に頷きました。
「すごいねぇ。お祭りかぁ。
やっぱりお祭りは楽しくなくっちゃ」
「そうだねぇ、何かいぬさんから楽しいお話とか聞けないかなぁ」
考え込む丸美の傍で、瑠奈はさっそく近くで莚を敷き始めたいぬ達に声を掛けました。
「おお! いぬの国には楽しい事が沢山あるワン! まずは手始めに皆で楽しい気分になれる甘酒と──
……いぬ生で一度でいいから、おまえさんみたいな可愛いいぬさんに、あの甘酒をお酌して欲しかったでござったワン……」
「いいですよ~」
その言葉に、いぬ達の間で歓声が上がります。同時に、瑠奈の傍にいた丸美に、いぬがじっと見ながら頷きました。
「そちらさんは、食う専や飲む専って感じだワン」
「た、確かにお酌できないけれど、ここまで来て太りたくないよぉ」
「まぁ、祭りは楽しんだもの勝ちだワン! とにかく楽しく他のいぬに迷惑を掛けなければ何でも有りだワンっ!」
そして同じく、会場に辿り着いた
三宅 葉月
は小首を傾げました。
「視線が低い、と思ったら4本足だったのね……」
葉月が自分の顔と地面との距離を見比べて、そのかなりの至近距離に瞬きをしました。
「この大きさなら、小型犬くらいかしら……」
前足の片方を上げて葉月は頷きます。
「少し、歩いてみましょう」
葉月は4本足の前足片方をそっと前に出してみました。4本足での初体験は中々に安定感があり、葉月はそのまましっかりとした足取りで進んでいきました。
しばし眺めて歩けば、頭の先にふわりとさくらの花びらが舞って地面に落ちました。
地面を落ちたさくらが風に乗って、地面から距離の離れていない葉月の足下を駆け抜けていきます。
暖かな風と、ぶつかっては僅かにくすぐったい花びらに、4本足で地面を近くに感じる葉月は心地良い春の訪れをじんわりと感じたのでした。
「それにしても、犬になれるいぬの国……!」
葉月と比べ、岬からいぬの国に行くまでの間。
羽生 碧南
は妄想──もとい、想像か離れられませんでした。
エノコロ岬までの道すがら、碧南はまじまじと自分の体と向き合います。
人としての碧南の身長は180cmとスポーツでは勇ましく凜々しいものの、一般的な女の子の身長と異なる彼女にとって、それは大変生きづらいものなのです。
せめて違う種族になれるのだったら、小さくて可愛い豆柴等に……神への願掛けの如く祈った碧南は、勇気を出して黒い大岩へと触れました。
──結論。碧南は『イタリアン・グレイハウンド』に。
その姿は、名前からも予測が出来る通り、全身がすらりとした大きさを保持した上に、首の長さがとても『長身』をアピールし……
「やっぱりこうなるのか……」
自分の体格を思い、碧南は思わず声に漏らすほどの悲しみを受けました。
しかし、ふとその崖っぷちの刹那思い出したのは──碧南の生きがいである乙女ゲーム作品の一つ『ケモみみ彼氏!』の攻略対象が『イタリアン・グレイハウンドの擬人化キャラ』であった事を思い返し。
碧南はあっという間にして、今度は先ほど以上に、どっぷりと頬を染めつつ幸せに浸りきったのでありました……
「うお~、ここから見えるだけでも圧巻だな」
ほんの先程まで人だった
御剣 刀
は、犬の2本足でドンと、少し離れた祭りの入り口からでも見えるさくらに目を奪われていました。
「いい景色だな、ルヴィア」
ルヴィアに是非さくらを見せてあげたい──そういう思いで連れてきた刀は、今は真っ黒な毛を持つ、毛足が少し長めのオーストラリアンシェパード。
人間より小さくなってしまった結果、対比的に手には若干余る大きさになってしまったビスクドールのルヴィアに話し掛けたところで、刀はその重大さに気付きました。
「ルヴィアに毛がついたら不味いじゃん!?」
刀はルヴィアを連れ歩き、とても丁重に扱っていますが、今回の件はまさに不可抗力。犬の毛は取り辛い上に、ぱっと見ではどこについているかも分かりません。
「あ、あの──!」
一人だけで考えても埒があかない。即判断した刀は、直ぐさま会場の入り口に立つ侍の格好をしたいぬに相談しました。
「毛はどうしても抜けるものだワン。だから──」
いぬはそう言うと、どこからともなく、いぬサイズにしては大きの薄紅色の風呂敷を取り出しました。
「この風呂敷に包んで持ち歩けば、抜け毛がつくのも最低限に防げると思うワン。布の分大きくなるから、持ちやすいし地面に置いても汚れないワン」
「おおっ!! 早速借りていきます!」
「帰りにはちゃんと返すんだワーン!」
その声が届いていたのかどうか。刀は既にその嬉しさに喜々としてルヴィアを包み、両手に抱えて会場内へと向かっていたのでありました──
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月24日
参加申し込みの期限
2017年05月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月01日 11時00分
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