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~いぬイヌの国~満開のさくら祭り
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「……」
明るく、そしてふんわりと整った毛並みのヨークシャーテリアである
トワ・E・ライトフェロゥ
は、先程齧っていた焼きジャーキーに刺さっていた棒を抜いて、もぐもぐしながら考えていました。
思い出すのは、先程大声で話をしながらすれ違ったいぬ3体のいぬのこと。
聞こえてくる言葉だけでも、がむしゃらにいぬの国と、ねこの国との不可侵条約の破棄と、共有関係をはかろうとしている事が分かります。
「不可侵条約なるものってなんで出来たのか気になるデスケドー。
このお祭りは広まってもいいんじゃないデスカネー。
と言うわけで、直談判するのもいいデスケド、内容の確認したいデス」
トワは、それにどうにも剣呑な雰囲気を纏わせたいぬたちの視線を一身に浴びました。
「これはこの世界のいぬねこの問題だワン!」
「交流を持つべき異界の人でありんすが、今回ばかりはお控えなすってでござるワン!!」
「mm……」
さすがに突然、計画を立てているというその思案を確認させろと言うのは無理があった様子。しかし何をしようとしているのか気になったトワは、何かそのいぬ達の後を追うことにしたのです──
「つまり、向こうが洋風なら、こちらは和風ということなんだな」
2本足のシェパードと豆柴──もとい
八神 修
と
恵御納 夏朝
は、漆喰の壁に挟まれた広い道を観察しつつ、通りすがりのいぬ達に話を聞きながら歩いていました。
しかし──話に聞こえてくるのは、最近『いぬねこ中立共存の会』というのが頑張っているらしいが自分たちは良く分からない、ということばかり。
「『中立共存の会』か……」
「呼んだかワン?」
その場の一斉が声のした方に顔を向けると、そこには3体のいぬがいました。
肩のタスキと胸のバッチには『いぬねこ中立共存の会』という文字入れがはっきりとされています。
「ああ、頑張ってるんだねぇ。タスキとバッチ似合ってるよ」
偶然通りすがり、それを間近で目にした
桜庭 円
がメンバー姿に頷きました。
「我々はー! もういぬとねこの一番偉いいぬねこには愛想を尽かしつつあるワン!
こうなったら、数少なく表に出てくるこの機会を狙って直談判に持ち込むのであるワン!!」
「そ、そんな……急すぎるんじゃないかなと思いうよ。いぬさんにもねこさんにも思うところはあると思うし──」
夏朝が慌てて告げますが、中立派達は胸をドンと張り、引く姿勢を見せません。
「デモー……
全てに納得できる内容でないなら、あんまりいい談義にはならないと思うデスヨー」
改めて、後を追って今更に姿露わで隠れていても仕方がないと、心を決めたトワが言います。
こうして、広めの道ですがいぬ達が集まり始め、一時どうしたものかと悩んだ修でしたが、彼はこれを好機と判断しました。
「つまり、中立派は今まで話を聞いてもらえずに、共存の為に談義に持ち込むつもりなんだな?
良かったら、聞いてほしいんだが……」
そうして、修は今回来た目的を含め、その場のいぬ達に話し始めました。
──一通り語り終えて。
瞬間、その場にいるいぬ達からは、凄い歓声が上がりました。
『まーべらす!』とか『ふぁびゅらす!』等の、主に意味が分かっていない称賛の言葉が使われています。
「……よかった。いぬ達に好評なら問題ないだろう。
よし、行こう」
「それにしても、さくら綺麗だな~。なんというか『うを~っ』と並木道をろっこん抜きで駆け抜けたくなるというか……」
上を見上げれば溢れかえる程のさくらの花。
せっかくの珍しい2本足から人形のルヴィアを落ちないように4本足を地に着けて。並木道のドームをあと一歩で本能に任せて走ろうとした
御剣 刀
は、その視線の先に見覚えのある一体のいぬに目が行きました。
「いぬ皇──」
「──しょうぐんさん」
奇しくも丁度、反対の方向から、一体の大きな白黒のいぬを挟んで声が掛かります。
中央にいた体躯の大きないぬは、びくぅっと驚いてからおそるおそる二人の顔を確認して呟きました。
「……?
いや、初ではない。二人とも『はろうぃん』の時以来だワン」
「お、覚えてくれて……?」
綾花の不安そうな言葉に、いぬ皇と呼ばれたいぬのトップは偉そうに答えます。
「無論。気配で分かるワン。
黒くて体躯がしっかりしているのが『かたな』
で、子犬の方がアレにアヤカと呼ばれていた『あやか』であろうワン」
「おおぅ、きちんと覚えられてる……!」
「アレって……ねこの王さまの事ですか……?」
驚く刀の傍らで、僅かに
綾辻 綾花
がむくれて見せます。
「娘。そう怒るなワン。
でも、どんなに良く言ってもやはりアレは昔から『普通にタラシ』だから気をつけるワン」
「お、王さまはいいひとだから、タラシじゃありませんっ!
そう言えば、ぽちと離れてしまって……しょうぐんさんはご存知ではありませんか?」
「ああ、ぽちならば、先程屋台の売り子に駆り出されておった。おいぬ(ひと)よし故に断れなかったようだワン」
「それなら良かった……!」
綾花は、そこでようやく安心した様子で胸を撫で下ろしたのでした。
「う~ん……どーかなー。
やっぱり根本的に、最初に犬と猫のトップが歩み寄らないと難しいと思うんだよね~。
……そこで努力も何も全部止まっている気がするし」
チワワのにゃーくんを供にして、先程から思考を思案に埋もれつつ歩いていた
桜庭 円
は、行き先を考えることなく、思考から置いて行かれた足を動かしていました。
ふと、円の足が止まります。
「普通は『いぬ』と『ねこ』──
でも『犬』と『猫』も認識出来る……喜んで使われる意味じゃなさそうだけれども。
もしかして……その、違いが出るような歴史的な何かがあったのかな?
そこのところ、何かあったりするのかな?」
円はしばらく考えて、ふと目の前近くにいた一際大きな黒と白の毛並みをした大型犬に声を掛けました。
「あの……!
一般的に言われている『いぬ』と、『犬のしょうぐん』に使われている『犬』は意味合い的にどう違うんですか!」
「我を『犬』と呼ぶではない! 我は、今は『いぬ』なのであるワン!」
「うわー、怒られた!
って、あれ……? もしかして、我ってしょうぐんさま本犬……というか、本人!?」
「うむ」
「ん? その声は桜庭か? ……それと、にゃーくん?」
円の隣で小さな胸を大きく張ったチワワのにゃーくんを確認する刀の方へ、いぬ皇が振り向きました。
「うむ『はろうぃん』に来ていたかたなや、まどかもこの祭りに来るとは……さくら祭りも、中々に悪くない知名度だワン」
「はい、是非話に聞いた『さくらが一番綺麗に見える場所』で、花を見たいと思いまして」
刀の言葉にいぬ皇が感慨深く頷いた。
「さくらが一番見える箇所は、我の特等席であろうな。是非見に来るが良いワン。
特等席とはいえ、毎年かなり場所を広くとられる箇所である故、我一人では心なし寂し……ウ~ゴホン!!
というわけで、自由に友人なりなんなり誘って来るが良いワン。今は自由に見られるが、特等席の時間になるとその場から動けんから、むしろ有難いワン」
「しょうぐんさん、このお祭りでの将軍さんのお勧めはなにがありますか?」
刀と円が、現地集合でそれぞれ離れ。
残った綾花の言葉に、いぬ皇はしばし思案してから、うむと深く頷きました。
「やはり太鼓であろうな。今年は異界の解放記念に飛び込み来客用の練習募集を行っているようだなワン」
「……!!」
綾花の目は輝きました。特別一段と輝きました。
しかし、せっかくのしょうぐんと離れてしまうのも……思案し躊躇う綾花にいぬ皇は言います。
「我は実演時には特等席であるから向かう事は出来ないが、あやかが元気に太鼓を叩く姿は是非見てみたいものだワン」
「行ってきます!」
「いぬさん……辺りが賑やかですね……」
「今年の太鼓祭りでは、初めて来て下さったお客人にも太鼓の楽しみを知って頂くべく、当日参加を募っているでござるワン。天吏殿もご参加頂けるワン!」
「私は……いぬの皆さんの演奏を聞いてみたい、です。それに、私がいぬのお祭りに参加するだんて畏れ多いわ……」
そこには先程まで気になっていた甘酒に、アルコールなどの危険物が入っていないと知り、軽く口を付け始めて心が少し軽やかになった
大天使 天吏
がいました。
人間には、思いの丈など間違っても口には出せませんが、今のいぬ達ならば大丈夫。
「畏れ多いだなんてそんなそんな!」
「天吏殿は
盟友が死ぬかも知れない間際
に助けて下さった上に、丁重にもてなしてくれた素晴らしいお方! 今度はこちらがそれだけもてなさなくては!」
もっと適当に扱ってくれていいのに、丁重すぎるほど丁重なのがたまに傷でしょうか。
そんな最中、天吏が目にしたものは白と黒のツートンカラーの大きないぬの姿でした。
「あちらの一際大きないぬさんは……?」
「いぬ皇さまだワン」
「考えなしだけれども、いい棟梁なんだワン」
「今回のお祭りのご配慮も、いぬ皇さまのお陰なのですね」
いぬ皇の周りには既にいぬが集まっています。中には自分のような元ひともいることでしょう。
それに思うところがない訳ではありませんが、天吏は今だけは心地良い風に吹かれながら、大きな垂れ耳に春風を感じつつそっと目を閉じました。
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【ハロウィン】いぬねこ合わせてハロウィンパーティ!!
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3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月24日
参加申し込みの期限
2017年05月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月01日 11時00分
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