～いぬイヌの国～満開のさくら祭り｜リアクション

～いぬイヌの国～満開のさくら祭り

　目が覚めたら、そこは自分のベッドの上でした。
　祭りの櫓での出来事が最後の記憶なので、心配した夢宮瑠奈でしたが、特に何かを無くした様子もなく、ほっと息を呑みました。
　残るのは、全力で叩いた太鼓の音。沢山の踊るいぬ達。そして、終わった後の盛大なハイタッチ。

「いぬの国もねこの国も、やってることおんなじよね」
　いぬとねこの両方のお祭りに参加した瑠奈は、心から湧き上がる祭りの楽しさに。
　ついうっかりで持ってきてしまった、テーブルの上のさくらの枝などを見ながら、再び胸をくすぐったくさせました。

「……」
　八神修は、目が覚めてこの事を家族である犬達に語ることは出来ませんでした。
　話して楽しい話題でもなく、何より胸のつかえが取れません。

　修は、ふとテーブルの上に一房のさくらの枝を見つけました。
　最初は土産に活けるつもりで。
　しかし、今はその枝を棄てることも、忘れることもできる選択肢を胸の内において、そのさくらの枝を手に取りました。

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あとがき

担当マスター：冬眠
ファンレターはマスターページから！

ご参加くださいました方も、最後まで閲覧下さいました方も誠に有難う御座います。この度ＭＳをつとめさせて頂きました冬眠と申します。

この度は、いぬの国におきまして、純粋にお祭りを楽しんで下さった方とずっと出ているいぬとねこ関連に触れて下さる方とで分かれまして、前者の方と後者の方とでどちらも楽しんで頂きたく思い、可能な限り差分が出ないように執筆の程を行わせて頂きました。
色々な事がございましたが、少しでも楽しんで頂けましたなら、この上ない幸いで御座います。

それでは、この度は有難う御座いました。ご機会ご縁等ございましたら、またお会いできますことを願いまして。

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