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<三羽烏の襲撃2の3>寝子島高校が空に浮上しました
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●ループ:05・九夜山の対クローネ戦……展望台広場(8)●
【九夜山:頂上展望台】
ろっこんの暴走で
常闇 月
が、巨大粘土細工のウー君に憑依。そのウサギの手の中に捕まったクローネLを見上げて、言わんこっちゃないと
ミッシェル・ナイスゲイ
が地上で両手を振り上げる。
「もう、クローネちゃん! だから慢心しないでって言ったじゃないのよん!」
「キー! うるっさいわね!」
『こんなただ図体が大きいだけの木偶の坊、
すぐにやっつけてみせるわよぅ!』
囚われの自分を助け出そうと、もう1人のカラスのクローネRが旋回して、ウー君に嵐のような機銃掃射を浴びせる。けれども相手は粘土、羽根はその身体にダダダダと産毛のように突き刺さるばかりで、ウサギはびくともしない。邪魔なカラスをもう片方の手で払い除けながら、ウー君=月が地上に向かって叫ぶ。
「私がクローネを食い止めている間に……皆さんは早くテオを!」
「分かった!」
4人の同じ容姿の蓮太郎、すなわち
恵御納 久隆
、
呉井 陽太
、
サキリ・デイジーカッター
、そして
飛吹 蓮太郎
本人が、倒れている蓮太郎(中身はテオ)と倒れている蓮太郎(月の本体)を助け起こして、懸命に広場をひた走る。それを見届け、改めて月がクローネ達に向き直る。
「フツウを脅かす存在に、私は容赦をする必要性を感じません……
貴方達2人は、私がここで排除してみせます」
そう言って、全身を撥条にしてカラスに飛び掛かろうとしたウー君が、ビキインッ! けれどもジャンプできずに、めり込むようにそのまま広場に倒れた。
「え……!?」
月が振り返ると、ウー君の両足がガラスになって硬化し、地上に縫い止められている。
新江 天懸
のろっこん暴走によるガラス化だ。その効果範囲がここにも及んできたのだ。
ハッと見回せば、スケートリンクのようにキラキラとガラスに侵食されている広場、そのガラスの鏡面にミッシェルも捕まり、美青年の顔のまま彼もガラスの彫像と化していく。
「イケメン! イケメンの彫刻の私、美しいわ〜〜ん!(カチーーン)」
「アッハハ! さっきのあんたの台詞、そのままお返しするわね〜」
その一方でウー君の手の中では、囚われのクローネLが身を揺すって笑い、
「本当に、何が起こるか最後まで、分っからないわねぇ〜?」
ズガガガガッ! ガラスになったウー君の腕を、クローネRが羽根の機銃でたやすく砕き、キラキラと散る破片の中から、クローネLが脱出する。すぐさまこちらもカラスの姿に戻り、2羽のカラスが広場上空に舞い上がった。その眼下で、ついにガラス化が頭部まで達し、完全な巨大彫刻と化すウサギ。
「うわっ、うわああああああああああ!」
そして広場一帯に広がったガラス化現象は、逃げる蓮太郎たちをも追い詰めていた。テオや月の本体を互いの肩で支えながら、広場出口の登山道へと全力で走る4人。その1人、サキリが後ろを振り返り、
「駄目だ、侵食のスピードの方が速い。じきに追い付かれる……!」
自分1人なら、と咄嗟にサキリは考える。瞬間移動の能力で、この場から容易に脱出できる。
あるいは、もう1人ぐらいなら。自分が触れた者も一緒に、連れて逃げられるかもしれない。
(どうする? 誰を選ぶ? テオか?)
けれども、残されたメンバーはここで硝子細工になって全滅だ。
(どうすればいい? 何が最善の選択だ?)
そこでふとサキリは、木陰に隠れていた時に自身が言った台詞を、思い出した。
──クローネ……あいつ、また人の心を試すような真似を。
「馬鹿だな、僕は」
思わず苦笑する。クローネと同じ思考の枠に囚われる必要などない。
「僕のろっこんも、多分暴走している。
なら、一緒に連れて行く相手は決まっているじゃないか」
そう言ってサキリは唐突に立ち止まると、さっき回収したウー君のガラスの破片を刃物代わりに、能力を発動させる。ろっこん、【斬空赤刃】──
『なっ!?』
突如自分の頭上に出現したサキリに、クローネの片方が慌てる。そのカラスのクローネRを翼ごと羽交い締めにして、サキリがにっこり微笑んだ。
「さあクローネ、僕と一緒にデートへ行こうか」
【南半球:どこかの海上】
サキリ・デイジーカッター
の頭上で、天と地が目まぐるしく入れ替わる。砂漠、雲海、密林、氷河、太陽の位置もぐるぐる変わり、時には昼と夜すらも。サキリの転移能力の暴走で2人は、世界中の見知らぬ場所に、次々とテレポートしているのだ。
▼
サキリ・デイジーカッター
ろっこん【斬空赤刃】
☆通常能力……服と所持品ごと自分の半径50m以内に瞬間移動。
↓
★暴走能力……触れた者ごと、制御不能のランダムテレポートで超長距離を移動する。
もはや寝子島からどれだけ離れたのかも分からない、ただしその間も、サキリは絶対にクローネを離しはしない。途中クローネRはカラスから人型に変じて、サキリの拘束を逃れようと足掻いたけれど、
その脱出手段は以前にも見た。
裸の腰にがっちり足を回してホールドし、背中からの絞めつけをいっそう強める。
「こっ、この……離しなさい! 離しなさいったらぁ!」
デート相手にどんなに嫌われようとも離さない、熱烈な死への抱擁だ。
そして2人は、その場所にたどり着く。
ロマンチックな星空と、その星明りの全てを映して、頭上に広がる夜の海。キラキラと輝くその海面めがけて真っ逆さまに、2人は頭から落ちていく。今、世界の中心にいるのはこの2人だけ。耳許で睦言を囁くにはぴったりの場所だ。
「残念ながら、僕にそんな趣味は無いけどね」
とサキリがクローネの耳許で言う。
「このまま、あの海面に叩き付けてお前を倒す。
この高さから落ちれば、いくらお前でもただでは済まない筈……
これが僕の最後の手段だ」
クローネの方は存外面白そうに抵抗をやめて、
「へえ、私と一緒に心中ってワケぇ〜?」
「それは出来れば御免蒙りたいな……
僕はお前をクッション代わりにして生き残るさ」
「あら残念。でもそんなに上手くいくかしら〜?」
クローネはけらけら笑って、背中越しにサキリの方を振り向く。
「
ののこなんて、天界から地上まで落っこっても、ぴんぴんしてた
のよ。
同じらっかみである私も、同じぐらい頑丈かも、って思わない?
この高さから落っこちても、死ぬのはあなたの方だけかも知れないわよぉ〜?」
クローネの嘲笑にサキリが黙り込み、それからしばらくは、衣服をはためかせる風の音だけが耳に届く。
「……いいさ、それでも。僕のした事は、決して無駄じゃない」
けれども、やがてそう、サキリが言った。
「無駄じゃない? あら、どうしてそんなことが言えるのかしら〜?」
「片方だけでもクローネ、お前を皆から引き離せた。
ここが何処かは知らないけど、星の位置からすると
南半球のどこかの海なのは間違いない。
ここから寝子島に帰るには、随分時間が掛かるだろうね」
今度黙り込んでしまうのは、彼女の番だった。そのクローネの横顔を見つめながら、「まだある」とサキリが冷静に続ける。
「2人のクローネのうち、羽根が刺さって能力が暴走したのは、お前の方だ。
その結果、あの場にいた僕ら全員のろっこんが強制的に暴走させられた……。
でもこの距離まで引き離せば、流石にお前の暴走能力の効果も届かないだろう。
島ではきっと今頃、新江たち皆のガラス化も解除されて、元通りになっている筈。
現にほら、飛吹さんの姿に変身していた僕も、もう元の身体に戻っている」
そう言って、サキリが穏やかな微笑みを浮かべてみせる。
「敵の1人を隔離して戦力を削ぎ、仲間全員のろっこん暴走を解除できた。
ここでお前を倒せなくとも、充分過ぎる仕事だとは思わないかい?
僕を絶望させようとしても無駄だよ、クローネ」
たっぷり数秒は黙り込んだ後、クローネはぼそりと
「……フン、あ〜あ、つまんない男」
とだけ、ようやく言った。それしか言い返せなかったのだろう。
「お前とは違う機会に、改めて決着をつける。それでいいさ」
サキリは間近に迫った海面を微笑しながら見上げ、そして遥か遠くに離れてしまった、仲間たちの運命に最後に思いを馳せる。
「皆……後の事は頼んだよ。
どうかフツウを守ってくれ」
サキリ、海面に激突し死亡。
らっかみクローネRは健在。
クローネRの隔離により、九夜山のもれいび全員のろっこん強制暴走が解除される。
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担当ゲームマスター
鈴木二文字
前回シナリオ
<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月11日
参加申し込みの期限
2017年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月18日 11時00分
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