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<三羽烏の襲撃2の3>寝子島高校が空に浮上しました
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●エピローグ(1)●
【九夜山:頂上展望台】
ハッとクローネが目を開けると、テオが神妙な表情で、彼女の顔を覗き込んでいた。
「えっ……?」
より正確に言うと、テオが
宮祀 智瑜
の胸に抱かれながら、地面に横たわる彼女をじっと見下ろしている。
「あら? 私ったら……確か、」
すぐにクローネは思い出す。遊園地とこの広場でもれいび達の猛攻をさんざん受けた挙句、最後に久隆のパンチを浴びて、自分が伸びてしまったことを。けれど、そんなことはどうでもいい。手を伸ばせばすぐに届く距離に、テオがいるのだから。
がばりとクローネは跳ね起き、智瑜の腕から引ったくるようにテオを奪う。
そして勝ち誇ったように大笑いして、
「アハハハハ! 馬鹿ね、何て迂闊なの〜!
これでテオくんを暴走させれば、私の逆転勝利じゃな〜い!
羽根、羽根は、ええと……
ああ、羽根は毟られちゃったんだっけか……
でもどこかに1本ぐらい落ちて……って、あら??」
地面を手探りで探そうとしたクローネが、そこでようやく気が付く。奪ったと思ったテオが、自分の手の中にいないことに。顔を上げると、テオはさっきと同じように、まだ智瑜の胸に抱かれたままだった。
「?? おかしいわね……?」
気を取り直し、クローネはもういちどその灰色猫に手を伸ばす。
すかっ。
テオに触れない。テオどころか、伸ばした手は、智瑜の胸までずぶりと気味悪く突き抜け、そこに何の手応えもない。
「何で? 何でテオくんに触れないのよぅ! 何で何で何でぇ!?」
すると、それまでじっと黙っていた智瑜が、言い辛そうに口をひらいて、こう言った。
「それはあなたが、もう死んでいるからなんですよ……」
「へっ……?」
クローネが、半透明に透けている自分の身体をまじまじと見る。まだ信じられないという顔で、強張った笑みを無理矢理浮かべる。
「アハ……あらら? ちょっとやだ、何コレ。
何なのよ。どうして私の身体が透けてるの?」
『分かってるだろ、クローネ。お前自身がこいつらに、
さんざんやってきたことじゃねぇか』
テオがゆっくりと身を起こし、彼女にその事実をもういちど告げる。
・・・・・・・・・・・・・
『過去の存在抹消による幽体化。クローネ、お前はもう死んだんだ』
「嘘。アハ……アハハ、嘘よ。テオくん、何、何を言って」
後ずさりしたクローネが、周囲の気配に気付いて、バッと周りを見回す。
この広場にいるのは、智瑜とテオだけではなかった。クローネを遠巻きにしながら、他にも多くの者が、事の顛末をしずかに見守っていた。新江、久隆、海、呉井、アリーセ、円、獅子目、月、握、新田、蓮太郎、骨削、御剣、桜、圭花、ヨハン、そして小麗。
その輪の中には、
ミッシェル・ナイスゲイ
の悲しそうな顔もちらりと見えたけど、事ここに至ってはもう自分にもどうしようもない、そんな表情だった。
そしてクローネの脳裏に、ドッと過去の記憶が一気に押し寄せる。
異なるループにいた自分との、記憶共有。
1年前の自分が最後に垣間見た、あの光景。
校舎ごと空に打ち上げられて、大気圏外に放逐されて……
どこまでも永遠に広がる、宇宙空間と……
星々の光……
「ああ……ああああああああああああああああああッ!!?」
クローネがその場に立ち尽くしたまま、声にならない絶叫を上げる。
その時、彼女の背中から、そっと不器用に回される、2本の腕があった。
「っとと、ワリ……突き抜けちまうから、
いちお、カタチだけな」
驚いてクローネは首を回し、自分をぎこちなく抱きすくめた、その女の顔を見つめる。
獅子島 市子
だった。自分のろっこんの暴走を回避するため、山中に身を隠していた市子もまた、この展望台広場に戻ってきていたのだった。
「ちょ!? あ、あんた! 何の真似よ!」
「ナニって、え、何だろ。お節介かな」
お節介焼きの市子が、続けて言う。
「短か過ぎる付き合いだけど、
あたしはクローネのコト ダチだと思ってる。
対等に喋ってくれたかんね。
おちょくるのオモシレーし」
ししし、と笑ってみせる市子のペースに釣られたのか、クローネもいつもの傲岸不遜な自分を取り戻して、
「ハ、何よこの私に同情? ダチですって、バッカじゃないのぉ?
これまで私があんた達に、どれだけのコトをしてきたと思ってるの?
あんたらが憶えてないだけで、私は何十回もあんた達の死を見てきたわ。
あぁ……そうね、そうよ、ループよ……」
そうよ、とクローネは熱に浮かされた譫言のように繰り返す。
「ループでまた、イチからやり直せばいいんだわ。
この記憶を保ったまま、次はあんた達の裏を掻いて掻いて掻きまくって、
今度こそ私は勝つ。勝って生き延びる。
そして絶望に歪むあんた達の顔を、コテンパンに笑いのめしてやる。
そうよ、私はまだ負けてない……負けたなんて、断じて認めない。
たかだか、死んだ程度のことで!
この私が敗北を認めるなんて思ったら、大間違いよおおおおおおおおおおっ!!」
黙ってクローネを抱き留めていた市子が、ウン、と頷き、その手に力を籠める。
「……ンで、ダチがバカやって周りにメーワクかけたら、
そん時はやっぱカラダ張って後始末してやんねーとさ」
ポッ ……
「えっ……?」
市子の手のひらに灯った炎を、クローネが不思議そうに見下ろす。
それは蛍かと思うほどの、最初は儚い、小さな輝き。けれどもその灯火は、すぐに琥珀色のまばゆい炎となって、回した市子の手から、クローネの半透明の皮膚へと燃え移る。火などで燃える筈のない、幽体であるその彼女の身体に。
「え……何よ、コレ……」
呆然と呟くクローネの耳許で、「……あーあ」と諦めともため息ともつかない声を、市子が漏らす。
「なークローネさ。
初めてあたしと話したときのコト
覚えてっか?
どーせロクでもねー火だろーぜコレ」
実体の無い彼女の身体を舐め、次々に燃え広がっていく炎を見ながら、クローネが恐慌状態になって叫ぶ。
「だから! この火は何なのって聞いてンのよ!」
「霊の未練を断ち切る、清めの火」
市子がしずかに答える。
「なぁクローネ、
あんたが自分で言ったんだぜ?
」
・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・
「あたしのろっこんを暴走させれば、オメーみたいに透けてる状態のヤツも、成仏させられるってさ」
▼
獅子島 市子
前夜の篝火(ぜんやのかがりび)
☆通常能力……点けた火に、霊の未練を払い清める効果が付与される。強い未練には相応の火力が必要。
↓
★暴走能力……霊の未練を払い清める業火をその手に宿す。
「……ま、もっとも。マッチ要らずになった以外は、
あんま大して代わり映えのしない、相変わらずのチンケな能力だけども……」
でも、と市子が続ける。
「あんたの未練を断ち切るには、これで充分だ」
クローネが燃える。幽体の身を灼くそのろっこんの炎は、今や燃え盛る業火となって広場の真ん中に噴き上がっていた。そして半透明のその身体は、燃えた箇所から淡く分解され、まぶしい光の粒子となって空へと昇っていく。
「そんな、そんな? 私の身体が、消えていく……そんなことって!」
クローネが叫ぶ。その胴が、胸が、四肢が、背中が、すべて清めの炎で焼き尽くされて、首だけになっても、まだクローネは残った口で叫び続ける。
「認めない! こんな結末、私は認めないぃぃ!
私は負けてない! まだ負けてなんかないんだからあああああっ!!」
浄化の炎は、そのらっかみの頭部も光の粒子へと分解し、やがて天地を結ぶ、1本の光の柱のようになったその炎を、市子は不器用に腕を回して抱き締める。
そっと、囁く。
「ウン。もう。ここらでオシマイにしよーぜ」
「アア……ァァァァァ……………………………………!」
やがて最後の光の粒子が空へと昇ってゆき、残り火のように手のひらに残った揺らめきを、市子は黙って見つめる。周りで声も無く、らっかみの最期を見守っていた者たちも市子を見たが、眼鏡のレンズに照り返す光で、彼女が今、どんな表情をしているかは分からない。
その炎もすぐにか細く弱々しくなり、フッと唐突に消え失せて。
「お疲れサン。……クローネ」
そう言って、何も無くなった手のひらをそっと握りしめ、市子は彼女に別れを告げた。
らっかみクローネの幽体、市子のろっこんで浄化されて完全消滅。
テオのろっこん暴走の可能性が無くなり、ループ世界のループが解除される──。
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担当ゲームマスター
鈴木二文字
前回シナリオ
<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月11日
参加申し込みの期限
2017年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月18日 11時00分
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