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<三羽烏の襲撃2の3>寝子島高校が空に浮上しました
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●ループ:07・九夜山の対クローネ戦……らっかみ(10)●
【九夜山:頂上展望台】
『…………ぁぁぁぁぁ…………あああああああああ!!』
ドガアアアアアアアアアアアアンン!!
長い長い悲鳴の尾を引いて地面に墜落したカラス、クローネは、そのままたっぷり数分間は泡を吹いてその場で悶絶していた。それからようやく半目を開いて、ぜえぜえと周囲を見回す。
『ここ、は……?』
九夜山山頂の、展望台広場のど真ん中だった。クローネは握のダブルにぎりっぺでイリュージョンランドから吹っ飛ばされ、スタート地点のこの地にまた戻ってきてしまったのだ。
ちなみに、新江の暴走でいちどは全面ガラス化したこの広場だったけど、その暴走も今は解除されて、また元通りの地面へと戻っている。
『ぐっ……あ痛だだだ、うぅ、私としたことが、
あんなエロガキなんかに遅れを取るなんて……』
クローネは翼を引き摺りながら、ふらふらとようやく身を起こして、
『と、とにかく今は、ここから逃げて、時間を稼がなきゃ……
過去の時間軸の私が、あの連中の始末にさえ成功すれば、
またほとんどが実体を失って、私の有利になるわ……
だからそれまで、それまでの辛抱よ。この場はとにかく身を隠して、
あのもれいびどもは後で、ギッタンギッタンにしてやるんだからぁ〜!』
ぶつぶつと呪いの言葉を吐いてそう復讐を誓うと、カラスは痛む翼を広げて、空へと飛び上がろうとする。けれども、そうは問屋が卸さなかった。
「やっと見つけたぞクローネ、今度こそこの俺と勝負だ!」
広場の向こうから突然そんな大声がしたかと思うと、凄まじい勢いでこちらに駆けてくる少年の姿が見えた。あれは
新田 亮
だ。新田はイリュージョンランドの観覧車の下でクローネを取り逃してから、ようやくここで再び、彼女に巡り会ったのである。
『生憎今はあんたと、遊んでるヒマは無いのよぉ〜!』
即座に羽ばたいて、クローネは前回同様、彼の手の届かない空へと逃れようとする。あの疾走のスピードを見ると、新田はすでに身体能力を高めるろっこんを発動させている様子だが、この距離ならまだ余裕……
そう高を括ったクローネの視界の中で、ドンッ!と新田の身体が砲弾の如く加速した。
『!? な、何ですってぇ!』
一瞬で距離を詰められて、目の前に跳び込んで来た新田にむんずと片脚を掴まれ、クローネはそのままびたんと地面に叩き付けられてしまう。「アギャッ!?」とカラスは悲鳴を上げて、
『どうして! さっきは余裕で避けられたのにぃ!?』
新田が一旦、大きく息を吸い込み呼吸を整えて言う。
「生憎だったな。今の俺は、さっきの進化能力のさらに倍……
身体能力12倍だっ!」
▼
新田 亮
ろっこん【鬼人の体(サード・フォース)】
☆通常能力……呼吸を止めてる間、身体能力3倍。肉体もそれに耐えられる程頑丈になる。
☆進化能力……能力発動中、頭で倍化と言えば身体能力6倍。肉体強度や動体視力もそれに合うよう強化。
↓
★暴走能力……能力発動中、頭で倍化と言うたびに身体能力が倍に跳ね上がる。
『そんな、そんなのってアリぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?』
と絶叫するカラスを再び空中に引き戻し、新田はボクシングのパンチングボールみたいに、彼女を四方から殴打する。ジャブにフック、ストレートを交えたパンチとフットワークの応酬で、クローネは空中にビタリと釘付けにされたまま、どの方向にも逃げ場がない。
だが遊園地でいいようにあしらわれた新田の鬱憤は、まだまだこんなもので治まりはしないのだ。
(いくぞ、さらに倍化! 身体能力24倍だっ!)
身体能力をさらに跳ね上げ、新田はクローネをボコボコにする。もはや生身の人間が出せるスピードなどとっくの昔に凌駕した、凄まじい猛攻だ。強いて難点を挙げるなら、能力発動中は呼吸を止めている必要があるので、台詞をまったく喋れないことぐらいだろうか。
ヒュウッッ
けれども、その新田の足許の地面で突如、小さな独楽のような旋風が巻き起こった。
「!!?」
その旋風はたちまち成長して、新田とクローネを呑み込むと、巨大な漏斗状の竜巻と化して、ズモォン!と広場の上に直立する。新田は咄嗟に、周囲の樹木のテッペンを掴んで、暴風に巻き込まれるのを防ぎ、とっくに分かっている犯人を探して叫ぶ。
「くそっ、骨削の仕業だな! どこだ、出て来い!」
すると、ろっこん【悋気の独楽】で竜巻を作ったその犯人、
骨削 瓢
がヒョイヒョイと漏斗の底の地面に歩み出てきた。そして旗みたいに樹木のポールではためいている、新田を見上げてお道化た仕草をする。
「おやま、新田はんも居たのかい、ちっとも気が付かなかったよぃ〜」
「一体どういうつもりだ! 邪魔をするならお前も容赦しないぞ!」
新田はこの骨削も、敵と見做しているのだった。けれども骨削は大袈裟に首をすくめて、
「いやナニ、あっしはただチョイと、手を貸してやっただけだよぃ。
あのオバハンご自慢の羽根を毟り取る、その手伝いをねぇ〜?」
「何だと?」
言われて新田が頭上を見上げると、竜巻の上部であのカラスが、フードプロセッサーに投げ込まれた食材みたいに、悲鳴を上げながらぐるぐる回っているのが見えた。続けて骨削が言う。
「小耳に挟んだんだが、聞けばあっしらのろっこんも、
パワーアップした上に、自由自在なコントロールが
出来るようになったそうじゃないかい?
ならこの竜巻の回転速度を、このまま上げ続ければ……」
『アギャーーーーーーーーーーーーーッ!?』
骨削の目論見通り、カラスの体表から風に毟られた羽根が次々に抜け、あっという間に丸裸のボウズ状態になるクローネ。骨削はそこで余裕たっぷりに竜巻を消し、ポテンと地面に落ちたクローネをしげしげ眺める。1本残らず全ての羽毛を失い、屈辱に震えるその姿はまるで丸鶏のローストチキンだ。
これで積もり積もった怒りもようやく収まり、骨削は清々した表情で告げる。
「最初に言ったろう、あっし怒らせると面倒くさいよ〜って。
……喜劇に大団円があるのはやぶさかじゃあないが、
今までやこれからの混沌がなかったことにされるのは
あっしの望むところでは無いのだよ」
「おっと、そしてまだ、おたくに用がある面々が来たみたいだねぇ」
骨削はそう言って広場の入口の方を振り向き、新たに現れた2人に向かって声を掛ける。
「あっしが手を貸すのもここまで、後はその辺で高みの見物でもしてるよぃ」
言うだけ言って、手近な木陰に引っ込む彼に代わって、広場に足を踏み入れたのは、
御剣 刀
と
恵御納 久隆
たちだった。
その2人を見るなり、這い蹲っていた丸裸のトリがカッと屈辱で顔を朱に染め、すぐさま人型の形態へと変身する。全裸であることには変わりないけど、羽毛を毟られた惨めさは多少減った。どちらにしても、羽根を全て失った今の状態では、カラスの姿でいても飛べないし。
そしてもはや、美女とは到底呼べないほど全身がボコボコに腫れ上がり、相変わらず胸に大穴が空いたままのクローネは、それでも怒りに瞳を煮え滾らせて、呪詛の言葉を吐く。
「許さないぃ。らっかみの……神であるこの私に、
こんな仕打ちをするなんてぇ。
あんた達、絶対に許さないわようぅ!」
御剣 刀
がそのクローネに向かって歩みを進めながら言う。
「聞いたよ、俺も。その人間の姿をしている時なら……
羽根の無い状態なら、暴走させられずにお前をぶん殴れるんだってな。
俺達はお前の口車に、まんまと騙されてたって訳だ……」
そう言いながら御剣は、クローネの近くまで辿り着くと、まだ這い蹲っている彼女を見下ろして短く告げる。「立てよ」。クローネは憤怒の視線を彼に向けるが、握、ヨハン、新田、骨削との連続戦闘で、彼女はもはや立ち上がることすら出来ないダメージを全身に負っていた。
それでも御剣は言う。
「立てよ。俺は、そんな無様な状態のお前と、戦いたかった訳じゃない」
それでもクローネは、ぜぇぜぇと肩で息をするのが精一杯で、まるで立ち上がれない。
御剣はそんな彼女を暫く無言で見下ろしていたが、やがて何かを決心したように固く頷き、同行の久隆の方を振り向くと、こんなことを言った。
・・・・・ ・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・
「すみません、恵御納さん。数ヶ月だけ、俺の我儘を許して下さい。すぐに戻ってきますから」
「なに? 今、何と言った?」
「暴走も俺のろっこんの一面……俺の【加速】の暴走、
あれをコントロール出来る今ならば、屹度。
もういちどあの世界と、ちゃんと向き合ってきます……!」
「おい、御剣君。いったい何を言っている、御剣君!」
次の瞬間、シュンッ!と彼の姿が掻き消え、まばたきにも満たない時間の内に、再び現れた御剣が、クローネの頬桁をしこたま殴り飛ばしていた。ズドォン!!
「アプウウウウウウウウウウウウウッ!!?」
めり込んだ拳に吹っ飛ばされて、哀れな悲鳴を上げながら地面を転がるクローネ。弱りきっている彼女に、ろっこんで【加速】して攻撃を仕掛ければ、当然こうなるだろう結果だ。
(いや、だが待て?)
けれども、奇妙なことがいくつかあった。久隆が目を擦ってよく見ると、クローネの胸に空いていた大穴が、いつの間にか癒えて塞がっている。代わりに別の場所に、あちこち無数の傷があった。新しい傷口もあれば、古い傷もある。
そして、一方の御剣の衣服は、何かの間違いかと思うほど古めかしく擦り切れて、ボロボロになっていた。あと、御剣の顔に無精髭が生えて、顔付きもなんかワイルドになってる。
「御剣君? その姿はいったい? それにこれは……?」
振り返った御剣が、久しぶりに人の声を聞いたような表情で、晴れ晴れと答える。
「ええ。──
【加速】した果てに辿り着く、あの極限の世界で。
瞬き1つの時間が、1千年もの長さに体感されるあの世界で、
もういちど奴と、2人きりになって。
クローネの傷が癒えるのを待ってから、改めてあいつと戦ってきました」
「なっ……!?」
▼
御剣 刀
ろっこん【加速】
☆通常能力……自分の肉体と精神、衣服や身に付けているものを加速して高速行動ができるようになる。
↓
★暴走能力……1秒が数千年にも匹敵する体感時間の中で、高速行動する。クローネを道連れに。
なんと御剣は、制御できる暴走にクローネを逆に巻き込み、引き伸ばされたその時間の中で、1人クローネと戦っていたと言うのだ。久隆たちにしてみれば、ほんの一瞬の時間での出来事、にわかには信じ難い話だったけど、御剣のどこか吹っ切れた表情を見ると、それも本当のように思えた。
「それで、結果は」
「ご覧の通り、勝ちましたよ」
地面に転がっているクローネを見て、御剣が付け加える。
「色々あったけれど、ええ、最終的には」
いったい御剣は、どれほどの時間をクローネと共に過ごし、どのような戦いを繰り広げ、その合間に彼女と、何を話したというのだろう。あまりに途方もなくて想像することも出来なかったが、けれども、それは。
御剣本人だけが憶えていれば良い、物語だ。
「そして、最後はこの私の番だな」
そう言って
恵御納 久隆
が改めて、クローネの前に立つ。今度は彼女もふらつきながら立ち上がり、久隆の巨体に身を擦り寄せてしなだれ掛かった。
「あ〜ら久し振り、久隆ちゃん。元気だったぁ〜?」
クローネは久隆の胸板をいやらしく撫でさすり、ねっとりと甘い声で言う。
「ねぇ、そう言えば前に、あなたに羽根を分けてあげたわよね〜?
アレ、まだ持ってる? アレが今必要なのよ、私に返してぇ……
返して、返しなさいってば、ちょっと聞いてるのこの唐変木!
あんた私の部下でしょうが、ちゃんと言うこと聞きなさいよおおぅっ!」
「貴様は上司としても不適格だ、クローネ」
けれども久隆は、そんな下卑た色仕掛けになど惑わされることなく、クローネをドンと突き放す。
「汚名未満で厄介で無価値な、
クローネ部下の立場は……返上させてもらう」
「……これが退職届の代りだ!」
そう言うなり久隆は、顎先端へのアッパーカットと胴体部へのパンチを同時に繰り出し、「プギャ……!」とひとたまりもなくクローネは、その場に倒れた。
ぶくぶくと泡を吹き、白目を剥いているそんな彼女を、久隆はネクタイを直しながら見下ろし、そしてはっきりとこう告げる。
「思い知ったか。立場と力に溺れているだけの烏神は、
『立場と力だけでは得られない、他者がいてこそ得られる大切な物』
を持つ者には、何をしようと永劫に勝てない!
その普遍の真実を、そこでじっくり噛み締めるがいい!」
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鈴木二文字
前回シナリオ
<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月11日
参加申し込みの期限
2017年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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