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<三羽烏の襲撃2の3>寝子島高校が空に浮上しました
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●ループ:07・九夜山の対クローネ戦……らっかみ(8)●
【イリュージョンランド:野外音楽堂地下】
クローネを撒いて、野外音楽堂の地下控室にテオを匿った
呉井 陽太
、
握 利平
、
黒依 アリーセ
、
李 小麗
たちだったが、
宮祀 智瑜
のろっこん暴走により、クローネの侵入を許してしまう。さらに呉井以外の4人が全員、再び肉体を失って幽体化するという窮地に陥り、彼らはもう後が無い所まで追い詰められていた。
「アッハハハハハ! アハハハハハハハ!」
地下室に乱反射するクローネの高笑いを聞きながら、
黒依 アリーセ
は自分の腕から床に取り落としてしまったテオを、必死に抱き上げようとする。けれども半透明に透き通った彼女の指は、猫を掴むこともできず、むなしくその身体を突き抜けるばかり。
「テオ! テオ! そんな、こんな時にテオに触れないなんて……!」
自力で動くことができないテオは今、ピアノの下にぐったりと横たわり全くの無防備だ。
「フフン♪ そ〜らそらそらそら〜!」
そんなテオに向かって、人型のクローネが羽根マフラーを振るい、数十本もの羽根手裏剣が狭い空間を切り裂いて殺到する。咄嗟に
呉井 陽太
が、展開済みの粘土細工の4匹に向かって叫ぶ。
「ニャッタ君! ドリー氏! パド君! カスミさん!
テオの暴走を防ぐんだよぅ、何としてでも!」
全速で床を駆け抜けた4匹が、バッと大きな布をピアノの前に広げて、この全弾を防ぐ。さっき呉井が出入り口のトラップと併用して使った、あのピアノカバーだ。これで第1波はどうにか回避できたものの、
(けどこのままじゃジリ貧だ、いずれ押し切られるよぅ……!)
彼以外の4人が幽体になってしまった今、戦力は呉井とクローネの1対1、ろっこんを使えるのも彼1人しかいない。もし呉井がクローネの羽根を受けてしまったら、あの展望台広場でのウー君の暴走のように、またろっこん【CCC】の粘土細工が巨大化してしまうだろう。最悪なら4匹とも。
(こんな地下室で、もしニャッタ君たちが巨大化したら……)
この上は、石造りの野外音楽堂なのだ。重たい瓦礫や石の柱がなだれ落ちてきて、呉井たちは即座に生き埋めになってしまうだろう。防御障壁でその全滅を防げる獅子目も、今ここにはいない。
かと言って、ろっこん暴走を恐れて自分の防御に専念すれば、手薄になったテオの方に羽根を刺されて、即ゲームオーバーだ。1人ではとても手が足りない。
「それなら私が、誰か助けを呼んできます!」
宮祀 智瑜
が幽体の利点を活かし、ぴゅるるる……と天井を突き抜けて、地下室を飛び出していく。だが、救援の当てなどあるだろうか。アリーセが素早く思考する。
(ここにいる私達、呉井先輩以外の4人が実体を失ってしまったのなら、
入学式の時、講堂にいた1年生がやはり死亡の危機に晒されているということ。
この遊園地にいる他の皆も、大半はまた幽体に戻ってしまった筈……)
いちどは元の肉体を取り戻した、アリーセたちの存在が再び揺らいでいるのは、講堂への北校舎落下に失敗したクローネが、今度は講堂そのものを浮かせて地上に激突させようとしているからなのだが、そんな過去の時間軸の攻防のことまでは、さすがにアリーセにも分からない。
けれど、別のループで戦っている仲間達もまた、苦戦を強いられている。それだけは間接的に窺い知れた。
「うがー! しゃおりーの八極拳も当たらないのだ!?」
幽体になるのはこれが初体験の
李 小麗
は、勝手が分からずクローネに突撃しているが、やはりその拳は空を切るばかりで、全裸の美女は傲然とその胸をそびやかしている。
「フフン、無駄無駄♪ 痛くも痒くもないわよ、そんなの〜。
さ、テオくんもいい加減観念して、
そのピアノの下から出てらっしゃ〜い?」
『くっそ……いよいよ最悪の状況だな……』
ぎり、と歯を食い縛るテオの傍らに跪きながら、アリーセもまた自分の無力を噛み締める。
(何か、私に出来ることはないの? どうすれば……どうすれば!)
「いいや、何言ってやがる! ちっとも最悪なんかじゃねーぜ!」
だが、その時だ。1人の男がクローネの前に敢然と立ち塞がり、そう叫んで大見得を切ってみせた!
「むしろ今が最高のチャンスじゃねーか。
そう……いちどは不発に終わったアレをやる、千載一遇の好機ッ!」
智瑜が連れてきた頼もしい救援か、と一瞬期待しちゃったアリーセだったけど、全然そんなのじゃなかった。あれは
握 利平
だ。自分達と同じく、幽体状態で何も出来る訳のない握が、無謀にもクローネに挑んでいる。しかもアレとか言って、もうイヤな予感しかしない。
だが構わず、煩悩にまみれた少年は叫ぶのだ。
「いいか、李も目ン玉かっぽじって、漢の生き様をよく見とけ!
これがさっきも言った俺の全力、『正座待機』だああああっ!!」
バアァァァァァァァンン! 如何なる特殊効果なのか、やっぱり架空の集中線が空中に走り、その集中線の真ん中にエア土下座した握が、クローネのおっぱいの間に頭を突っ込む。
「ウン……どうしてもそれがやりたかったのねぃ、利平君」
呉井がまた自分の目頭を押さえ、アリーセがちょいちょいと手招きして、呼び寄せた小麗の目をそっと優しく手で隠してやる。
「見ちゃ駄目。小麗さんは見ちゃ駄目よ、あんなもの……」
「アリーセ、手が透けてるから丸見えなのだ……」
「へへっ、どうだクローネ!」
そんなギャラリーの冷たい反応には構わず、握は得意げに巨乳の谷間に頭をセットし続けながら叫ぶ。
「俺はもう、何が有ろうとこの頭を外さねー!
そして元に戻った暁には、思う存分この巨乳おっぱいの!
たわわけしからん感触を楽しませて貰うっていう寸法だああっ!」
「こっ、この、鬱陶しいって言ってるでしょうがあああああああああ!」
当然キレまくって、何とかその煩悩少年から身を振りほどこうとするクローネに、けれども握は正座の姿勢を絶対に崩さず、虚仮の一念で喰らい付く。俊敏さなら、宙に浮いているこの自分の方が上だ。ぶちキレたクローネが怒鳴り散らす。
「そんな真似したって無駄よ!
あんた達が実体を取り戻すことなんて、もう2度と無いんだから!」
「いいや、俺は仲間を信じるぜ!」
負けずに握が叫び返す。
「いちどは過去の俺達を救ってくれたんだ、
どんな窮地に陥っていようと、きっとあいつらは今度もやってくれる!
必ずお前に打ち勝ち、俺達をまた元の肉体に戻してくれる!
だから俺も絶対に諦めねー! あいつらの頑張りに報いるためにも、
絶対にこのおっぱいの感触を味わってみせる、絶対になっ!」
小麗もほとんど感動して叫ぶ。
「すごいのだ、にぎりっぺ!
こんな格好悪いことを格好良さげに言う人は初めて見たのだ!」
自分が謝るようなことじゃないけど、アリーセも目を伏せてテオに詫びる。
「なんか……その、ごめんなさい、テオ……」
そのテオは目を見開いて、鋭くアリーセの言葉を遮った。
『いや、待て。これは……!』
次の瞬間、3つの出来事が同時に起こった。
ポォ……ン!
1つ目はアリーセの胸許に突然、まばゆい輝きが灯ったことだ。「えっ?」と思わず彼女は、その明滅する光に触れる。2つ目。胸に自分の指が触れた、感触が確かにあった。驚いて全身を確かめると、肉体がもう透過していない。ちゃんと温かな血肉のある、実体に戻っているではないか。
「……身体が、復活してる。私達、また元に戻れたのね……!」
そして3つ目の出来事は。ひと目見ただけでは、にわかに説明がしづらいものだった。
「アア゛……アアアアアアアアアアアアアアアア゛ッ!!?」
だがとりあえず、凄まじい絶叫が上がった方を振り向いた、アリーセが見たものをそのまま記述してみよう。
胸に大穴が空いた裸の女がそこにいた。
勿論クローネだ。あのクローネの胸にボウリングの球ほどもある直径の、向こう側の背景がそのまんま見えるほどの穴が、ぽっかりと空いているのだ。
そしてそのクローネの胴を、両脚でカニばさみのようにロックしながら、やはり何が起こったのか訳が分からない、といった顔でぽかーーんとしているのは握だ。彼もまたアリーセと同様に元の肉体を取り戻し、握の胸にも明滅する光が宿っていた。
アリーセが息を呑み、一部始終を見ていた呉井に訊ねる。
「呉井先輩、クローネのあの負傷は何?
今のほんの一瞬の間に、いったい何が起きたの?」
「実体化した利平君の、頭が……
クローネの胸にちょうど重なってたんだよぅ」
ごくりと唾を飲み込み、呉井も信じられない思いで説明を続ける。
「クローネの肉体が元々あった場所に、利平君も強引に実体化したから。
頭の体積分、クローネの胸が吹っ飛んで……丸々、あんな穴が空いた。
凄い。何なのん、コレ……。
おっぱいおっぱい言ってたのに、まさか、こんなことが起こるなんて」
『当然の結果だ』
2人の足許で、ぼそっとテオが言う。
『ここまで考えての行動か、偶然こうなったのかは分からねぇが、
これは間違いなく、あのツンツン頭の手柄だ。
そしてもう1つ、間違いなく言えることがある。
クローネが大ダメージを負い、お前らも実体を取り戻した──
今が、千載一遇のチャンスだぞ』
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!」
ハッと我に返った握が、クローネの腰をカニばさみでがっちりロックしたまま、凄まじい勢いで左右の拳を振るう。密着状態から絶対に両脚を離さない、ゼロ距離での猛ラッシュだ。そして泣き出さんばかりの大声で、クローネに向かってわめく。
「ちくしょう! せっかくマッパなおっぱいの感触が堪能できると思ったのに!
実体化したらおっぱいに穴が空いてるって、そんなのアリかよおおおおおっ!」
「「Σ ひどすぎる!?」」
けれども、エロを寸前で取り上げられ(?)遣り場を失った少年の怒りはもう、留まる所を知らない。
「ブベラッ! アギャ! ヘブウッ!?」
と振り子みたいに右左に殴られ続けるクローネを見て、呉井も胸のすく思いで握を応援しかけたけど、次の瞬間、彼の重大な過ちに気が付いた。呉井が蒼白になって怒鳴る。
「利平君! 駄目だよぅ、クローネを直接素手で殴ったら!」
あっ、とアリーセも思い当たって声を漏らす。実体が戻ったのなら、自分達はもうろっこんも使える筈だ。逆に言えば、クローネも彼らのろっこんを暴走させられる。
「クローネの暴走させる能力の発動条件は、
彼女の羽根、もしくは彼女の身体との接触だから……」
アリーセに続いて、呉井も血相を変えて言う。
「素手でクローネに触れたら、拳が接触した瞬間、
利平君のろっこんも暴走させられる! やめるんだ利平君!」
「すぐにクローネから離れて!」
「暴走? 関係ねー!」
けれどもあろうことか、握は2人の忠告を真っ向から無視して、クローネを連打し続ける。
「この状態で俺を攻撃すれば、クローネだって只じゃ済まねー!
仲間を攻撃される前に、こいつを倒せばそれで終わりだっ!」
いや確かに一理はあるが、いくらなんでも無謀すぎる。絶望的な思いで、握の戦いを見守る彼ら……
けれども、それから優に1分もの時間が経ってから。2人の忠告を素直に聞いて、クローネへの八極拳攻撃を控えていた小麗が、キョトンと呉井たちの方を振り向いた。
「?? にぎりっぺのろっこん、ちっとも暴走させられないのだ?」
そうなのだ。深手を負ったクローネは悲鳴を上げながら一方的に殴られ続けるばかりで、握のろっこんを暴走させようという気配が全くない。アリーセが呆然と呟く。
「どうして? 握さんの言う通り、自分にも被害が及ぶから?」
それとも……と半信半疑で彼女は、その推論を口にする。
「まさか、能力を発動させることが
出来ない
……の?」
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鈴木二文字
前回シナリオ
<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月11日
参加申し込みの期限
2017年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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