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ねこ温泉郷の三日間
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目の前には布団と布団の隙間に置かれたLEDランタンが静かに光っている。 揺れる光から先に視線を伸ばせば、そこには布団の上に端座する浴衣姿の女がひとり。
「『コイバナ』を聞かせてください」
今しも腹を切れとでも言い出しそうな真剣な瞳で乞われ、衛は目を白黒させた。
「夕さん、それコイバナな雰囲気じゃないよぉ」
夕の隣に座った由貴奈がくすりと笑う。映画鑑賞組の陰謀によって消灯され、唯一頼りになるランタンの脇に置いたクッキーをひとつつまみ、夕の口にひょいと押し込む。
「甘い……美味しいです」
大人しくクッキーをもぐもぐしつつ思わず頬を綻ばせる夕に、由貴奈よりも先に衛が顔中で笑った。
「だよな、やっぱり美味しいよなー」
それはそれとして、
(なんで俺ここに居るんだ?)
温泉に入って、由貴奈と一緒にクッキーを作って、クッキーの皿を手に大部屋に来て、まず目に入ったのは賑やかな映画鑑賞組。混ざろうかなと思って反対側を見れば、反対側で眠たそうに布団に潜り込もうとする由貴奈と、由貴奈の傍らにひっそりと正座する夕の姿。
幽霊が手招きするように手を振る夕の近くへ誘い寄せられたが運の尽き。
「『コイバナ』がしたいんです」
「ホントに女子会ってカンジだなー」
コイバナに付き合ってくれる相手を見つけられずにしょんぼりと肩を落とす夕に、衛は頬を引っ掻く。由貴奈のクッキーをもぐもぐする。
「コイバナ」
「えっ、……えー……」
夕から正座の膝で向き直られ、由貴奈も困る。
「うーん、うちはまぁ……」
「まぁ?」
「ついこの前うーちゃんに告白されたよぉ」
答えはまだ返せてないけど、と続ける間に、夕は今度は衛にぐいと迫った。
「告白、したんですか?」
「あ、はい告白しました!」
うつらうつらしながらの由貴奈の爆弾発言と、それを受けて襟首を掴んで来そうな夕の迫力に、衛は蒲公英色の瞳をあわあわとうろたえさせる。
「……どこが好きですか?」
コイバナにうってつけの獲物を逃さじと、夕は身を乗り出した。詰め寄られ思わず正座する衛と膝をつめ、LEDランタンを衛に向けて掲げて問い質す。
「普段のカンジもだけど、」
尋問されるまま、衛は白状する。
「時々見せるピリッとしたところとか、強さが現れてる目とかが特にキレーだなーって思ってて」
語りだしてしまえば、止まらなくなった。
「あー、あと実は笑い方も好きなんですよ!」
好きなひとを好きと言えば、頬はどうしようもなく緩んだ。しあわせな笑みが溢れた。
「かわいいんです」
言い終わってみれば、盛大なのろけに打ち据えられた夕は布団に転がって悶絶していた。
赤面する頬を押さえてきゃあきゃあと楽し気な夕の隣、なんだかにやにやしている由貴奈を見つけて、衛は固まる。
(ソウイエバ由貴奈サンイマシタネ?)
横目でチラッと見遣れば、由貴奈は人の悪そうな笑みを深くする。
「えへへ」
誤魔化し笑いを浮かべる衛をしばらく見つめ、由貴奈は瞳を伏せた。いつからか胸に灯り続ける温もりを、ぽつり、零す。
「……ほんと、可愛いんだからうーちゃんは」
「智瑜さん智瑜さん、ちょっと聞いてください智瑜さん」
映画鑑賞会をそっと抜け出して来た智瑜を捕らえた夕は、心底楽し気に今度は智瑜を獲物にしようとしている。
「コイバナです、ほんまもう、えらいコイバナ聞いてしまいました」
「恋バナですか」
夕と一緒の布団に引きずり込まれながらも、智瑜は楽しそうにどこからかメモ帳を取り出す。
真剣な黒い瞳で夕を見、由貴奈と衛を見る。
「好きな人を振り向かせるにはどうしたらいいですか?」
日暮と夕の顛末を知る智瑜は思う。
(夕さんと日暮さんみたいにずっと思い合う存在になれたらいいんですけど)
大好きなひとの、いつだって気難しげな顔を思い出す。あのひとの生真面目な瞳が自分だけを見つめてくれたら。自分だけに笑いかけてくれたら。そうしていつか、日暮と夕とこんのように穏やかに幸せに暮らせたら。
「告白は事情があって無理なので……恋愛の先輩として夕さんに秘訣を教えてもらいたいです」
「いやあ、可愛い! 可愛いわあ、智瑜さんっ」
見た目は智瑜と同じほどか下手をすれば年下にも見える夕からぎゅうぎゅうと抱きしめられ、くすぐったさにくすくすと笑う智瑜の傍では、ホワイトデーに告白した衛と告白されて答えを保留している由貴奈が揃って頬をうっすらと赤らめている。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月03日
参加申し込みの期限
2017年04月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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