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数十人分の布団を敷ける座敷の一角に、ブラウン管式の古めかしいテレビがある。
「……うん、よし!」
テレビ台の収納部に置かれたビデオデッキをこんと共に操作していた円は緋色の瞳をきらきらと輝かせた。こんと目を合わせ、頷き合う。
「布団よーし!」
「電気よーし!」
テレビの前に並べた何枚もの布団と、消した電気をこんと声を揃えて指さし確認する。大部屋の反対側、声も届かないくらい離れた位置でなにごとかの準備を整えていた夕が腰に手を当てて困った顔をしているけれど、映画鑑賞会に大張り切りな円とこんは全く気づいていない。
「何をしているの……?」
少し離れた場所で早々に布団に潜り込もうとしていたクレオが、はしゃぐふたりの様子を怪訝に思い近づいて、
「クレオも映画、みる?」
獲物発見とばかり目を輝かせたこんに手をぎゅっと掴まれた。
「映画?」
「ホラー! にゃー子!」
「え、」
幼子の無垢な笑顔に似つかわしくない単語を聞いて思わず顔を引きつらせるも、
「こわい?」
首を傾げて問われてしまえば、クールな大人を自称するクレオはこう言うしかない。
「く、クレオは大人だからホラー映画なんて別に怖くないのだわ!」
「にゃー子かぁ。こんちゃんが選んだんだよね」
こんが持参したビデオテープをデッキにセットし、円は愛猫のにゃーくんを背中に乗せていそいそと布団に潜り込む。二段構えで布団から顔だけ出せば、こんはなんだか羨ましそうな顔をした。
「一緒に入るー?」
手招きされて、こんはいそいそと円の隣に潜り込む。
幼子と猫のあったかい体温に囲まれ、円は思わず笑う。
「にゃー子、円はしってる?」
「結構いいよね」
円の隣の布団に潜り込み、できるだけくっついて来ようとするクレオも拒まず、B級映画好きな円は頷く。
「見たことはあるけど、日本のホラー映画って恨みとか怨恨、精神的な内面の表現が旨いよねぇ」
「ね! あしもとから這いよるの!」
力いっぱい幼女らしからぬコメントをするこんに頷き返しながら、円は内心苦笑いをする。にゃー子が登場する『呪いのニャー』は二十年以上前の作品。テレビ放映も何度もされている。
(実の処全部見てるんだよなぁ)
恐怖シーンもオチ内容も、全部知っている。こんが望むような怖がり方は出来ないかも、と思い悩む円の隣の空いた布団に、するりと誰かが潜り込んだ。
「ホラー映画ですかぁ?」
今は猫が野原で戯れる動物番組が流れるばかりのテレビ画面の光を薄紅色の瞳に映し、因が怯えた顔を布団の中から覗かせる。
「因、怖いのニガテなんですよぉ」
金から桃に色を変える髪を細かく震わせる因を見、こんがもそもそと因の隣へと移る。きゃあ、と弾んだ声を上げて、因はこんを抱きしめた。
「もっと楽しいのじゃダメなんですかぁ?」
幼子をぎゅうぎゅう抱きしめ、因は甘えた懇願の声を出す。
「大丈夫ですよー」
亨手製の料理の乗った盆を布団とテレビの間に置き、智瑜が朗らかに笑う。
「怖かったら、ぎゅーってすればいいんです」
因の隣に座り、こんを間に挟んで因を抱きしめる。
「こうやって、ね?」
「『呪いのニャー』見たいのです」
「映画のお供にクッキーもどうぞ」
キャッキャと声を上げるこんを微笑まし気に眺めつつ、美咲紀と修が布団の上に腰を下ろす。夜になるまで姿を消していた愛猫たちも廊下から現れ、指定席のように主ふたりの膝に落ち着いた。
「ソフトクッキーだから音も大丈夫だよ」
手にした猫用クッキーを膝に座る猫たちにひとつずつ与え、修は皿に乗せた人用クッキーを智瑜が運んできた料理の隣に置く。
「白装束のにゃー子が最高に怖いのです」
自分で言って自分で怖くなったのか、美咲紀がスノウを乗せた正座の膝で修の傍へにじり寄る。
「……最後の最後に白衣のお医者さんが出てきたりしたら超怖いのです」
「死装束だから白い訳だし、……医者なら寧ろコメディになるだろう」
「ワクチンの注射痛いですもん」
苦笑する修に大真面目に応じ、美咲紀はうっかり怖くなってしまった気持ちをどうにかしようと考える。
「『ニャー子』が最後は長毛ゴージャス白猫っていうオチでも面白そう」
「ホラーじゃなくなるな」
「……ホラーじゃなくなるのですよ」
修の冷静なツッコミに冷静に頷き返し、美咲紀は笑った。
「映画ってどういうものなんでしょう?」
「えーが? そんなのあるんだー……この箱なにー? テレビっていうの? へー……」
「はわわ!メリィちゃん箱の中で人が動いています!」
「すごーい!」
「すごーい!」
調理場の主と化した亨から持たされたたくさんの食べ物やリリエル&メリィ特製のから揚げ、それから飲み物を抱えたリリエルとメリィが現れれば、ホラー映画鑑賞会の面子は全員勢揃い。
「ほらーってなに? おもしろいの?」
電気の消えた暗がりに琥珀の目を興味津々きらきらと輝かせるメリィに、こんと円が力強く、因とクレオが曖昧に頷いた。
「それじゃ、『呪いのニャー』、はっじまるよー!」
円が合図と共、デッキリモコンの再生ボタンをぷちりと押した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月03日
参加申し込みの期限
2017年04月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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