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旧市街の参道商店街に
タスニム・アルハビール
が瞬時に現れた。人々に動揺が走ることはなく、上手く紛れ込めた。
「アァン!? 何処だよ、ここはよォ!」
絶叫に近い声で周囲の目が集まる。一目で興味を失ったのか。散り散りとなった。
「なんでだァ! 手の色が緑じゃねえぞ!」
「……そりゃ、そうだろ」
通りすがりの男性が呟いた。タスニムは激しい動揺に見舞われ、通りの隅の方に極端に寄った。
汗ばんだ顔をどこへともなく向ける。その果てに気が付いた。
ショーウインドウに茶色のセーターを着た長身の女性が映っていた。手足が長い。胸には女性らしい膨らみが無く、棒のような印象だった。
「まるで人間じゃねぇか……」
顔に注目した。目は切れ長で少し垂れていた。黒目が小さい。反対に口は大きかった。
タスニムは顔を近づけた。
「これがあっしの、今の姿なのか」
頬の肉を摘まんで引っ張る。出した舌は短く、どれだけ伸ばしても顎先を舐めることはできなかった。
――肌が柔らけえ。色は薄いし、伸びやがる。長い舌はどこいった? なんだこりゃ、うぇえ、吐き気がしやがる。
げんなりした様子で猫背となった。瞬間、背筋が伸びて黒いズボンの後ろに手をやる。萎れるように背が曲がった。
「尻尾もねえのかよ……」
「なんだい、気に入った服でも見つけたのかい」
店のドアが開いた。中から白髪の老婆が出てきた。
「あ、ああ? なんの話をしてやがんだ?」
「服屋の前に突っ立って、なんの話と空惚ける気かい。あたしゃ、現役でボケちゃいないよ!」
「え、こんなあっしに、服なんて似合わねえって」
タスニムは酷く慌てた。老婆は少し顔を引いた。相手の全身に目をやり、にやりと笑う。
「立派なモデル体形じゃないか。自信を持ちな」
「モデルって? ようは人間としての見てくれは悪くねえんだな」
「そうなるね。まあ、顔はお世辞にも良いとは言えないねぇ。目と口が爬虫類に似ている、なんてことは聞き流していいからね」
失言を隠すように老婆は早口で言った。
「そっか。爬虫類ね。なかなか嬉しいこと、言ってくれるじゃねえか」
「変わった子だねぇ。まあ、いい。入りな」
気の緩んだタスニムの手を握り、老婆は店の中に引き込んだ。
「あんたは背があるから、伸縮性のある服がいいね」
店内に並べられた服を手早く集める。
「ちょ、ちょっと勝手に話を」
「持ってきてやったよ。大きいんだから、ちょっとは協力しな。ほら、しゃがみな」
老婆はセーターの袖を引っ張る。仕方なく中腰になったタスニムの背中に服を宛がう。
「腕の長さは問題ないね。あんたには緑色が映える。あたしの見立てに間違いはないよ」
「そ、そうか。やっぱ、あっしは緑だよな!」
「あんたは妙なところで喜ぶねぇ」
老婆はブツブツと言いながらも次々と服を試す。トップスと合わせるようにボトムスも決めていく。スカートやズボンを手にして組み合わせを試した。
「これだけあれば、突然の誘いを受けても困ることはないね」
「こんだけありゃ、そうだろうけどよぉ」
抱えた衣類で老婆の顔の半分が隠れていた。
「それじゃあ、お買い上げだね。レジはこっちだよ」
「お、おい、こっちの金なんだよな?」
その遣り取りの最中、
アリス・ミーティア
が店内に入ってきた。二人の話が耳に入ったのか。目立つ水色の長い髪を両手で隠す。くるりと回って外へと駆け出した。
「なんだい、今のは。さあ、支払って貰うよ」
「そ、そう、言われてもだな。あるのは……袋じゃねえよ! なんだ、こりゃ?」
「財布だよ。それを持ってきな」
老婆は抱えた服を持ってレジに向かう。不安に塗れた表情でタスニムが従った。
「あんたはあまり持ってなさそうだから、おまけして二万ちょうどでいいよ」
「二万がいくらかわからねえ。もう、好きにしな」
財布を台に叩き付ける。老婆は手にして中を見た。
「あんたねぇ。誤解されるようなことをするんじゃないよ」
老婆は二枚の一万円札を抜き取り、財布をタスニムに返した。
「どうなってんだ?」
「どうもこうもないよ。お買い上げありがとうございました、ってことさ」
老婆はにこやかな対応で紙袋を手渡した。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月26日
参加申し込みの期限
2017年04月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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