寝子島に程近い上空に巨大な建造物が浮かんでいた。
星の力に呼応した者だけが目にできる。立ち入ることを許される。
淡い金色に包まれた星幽塔。またの名をアストラルタワーという。
各階層は独立した雄大な世界となっていた。翼竜が空を舞い、砂漠の海を帆船が突き進む。
各々が飽くなき探求心を胸にオーブへと火を灯し、神秘に包まれた最上階を目指す。
非日常が日常として受け止められ、日々、ほしびとは精力的に動いていた。
その為、ささやかな異変に気付かなかった。草原や山岳地帯、ほしびとの生活圏内の至るところに小さな光の玉が現れた。目に優しい光源で風景に溶け込んでいた。
翼竜と見紛う人物が大気を切り裂いて飛翔する。草原を目にした途端、急角度で降下した。激突する寸前で羽ばたき、ふわりと足先から降り立った。
速やかに背中の羽を畳み、大柄な身体で伸びをした。
「今回も簡単な仕事だったぜ」
レヴィ・カステラノスはショートの赤い髪に手櫛を入れて大股で歩き出す。邪魔な草は全て蹴散らした。そして潜んでいた光の玉に触れてしまった。
瞬間、転移によって風景が一変した。反応する間もなくレヴィは眼前の扉に呑まれてゆく。
「ここは、どこだろ」
光景は一変した。道路には車が走る。足早に行き交う人々に羽や尻尾は見られなかった。
何とはなしにレヴィは自身の背中に手をやる。羽がなくなっていた。それどころか、身長も低くなっている。完全に周囲と馴染んでいた。
「可愛らしい姿になったもんだぜ」
呆れたような声で視線を上げた。上空には巨大な塔が浮かんでいる。自身が住んでいた星幽塔であった。
「まいったぜ」
どこか楽しそうな笑みを浮かべてレヴィは軽やかに動き出す。
レヴィ・カステラノスさん、ガイドに登場していただき、ありがとうございました。
本シナリオに参加される場合、ガイドの内容に縛られず、自由にアクションを書いてください。
今回はほしびとが寝子島に飛ばされる話となります。第一階層の扉から自分の意志でくることも可能です。
同時に、寝子島のひとやもれいびも歓迎です。ほしびととの交流をお楽しみください。
詳しい内容は下記をご覧ください。
☆☆☆今回の舞台☆☆☆
今回は寝子島が舞台。
島内であればどこでも自由に動ける(九夜山、旧市街、シーサイドタウン、星ヶ丘等)。
不思議な光の玉の効果は寝子島の時間で一日とする(自分の意志で戻ることも可能)。
※他の地域を指定した場合はマスタリングの対象となる。
☆☆☆アクションの注意点☆☆☆
1:寝子島のフツウが脅かされるような設定は認められず、星幽塔に強制送還となる(翼がある、角がある等)。
2:コスプレを主張できる程度の容姿であれば存在は可能である。
3:元々の見た目が人間の範疇であれば、特に容姿の表記がなくても問題なく行動できる。
4:星幽塔での服装や持ち物は寝子島に適した形に変化する。武器も同様で戻れば元の形となる。
5:星の力の使用は不可。第二の星の力は協力者がいれば可能(GA推奨)。
※ほしびとはプロフィールに寝子島に訪れた時の容姿を書き込むことを推奨する。
説明は以上となります。
詳しい内容はここにも書いてあります。
マスターガイドと合わせて読んでくださいね。いきなり寝子島にドラゴンが襲来すると大変なことになります!
まあ、目や髪の色くらいなら外国人で押し通せますし、身長が二メートルでも不審に思われることはないでしょう。
他のPCさんも大いに関わっていきましょう。交友関係が異次元くらいに広がります(参加を心待ちにしています)!