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送別会が始まったミルクホールは、従業員や彼らと親交の深い人々で賑わっていた。
「よーし今日は俺祝うぜー超祝うぜー!」
武道がキッチンとホールを忙しく往復する店内を彩っているのは、結婚祝いの花々だ。
呉井 弦月
はラナンキュラスをウェディングブーケのようにふんわりまとめた花束を、
御剣 刀
がアレンジメントフラワーを送った。
いつも店に季節の花を飾っていた康子は、心から喜んでいた。
「寺島さんが結婚か、めでたいな」
カウンター席の刀はしみじみ言い、テーブル席で店のオーナーと結婚相手ノエルと話している康子に目を細めた。ノエルは第一印象で優しそうだと思える、柔らかい空気をまとった男性で安心だ。
引越しは戸惑うくらい突然で寂しいが、康子の笑顔を見た時、彼女の幸せを理解して温かい気持ちになれた。
(変化しながら前に進むのは時代の常だし、今回は喜ばしい事が原因による変化だ。祝福しよう)
思いに耽っていると、隣から声をかけられた。
「あら、もう寺島さんじゃないわよ。ご結婚なさったんだもの」
美希こと御幸 若葉が、クスッと笑っている。康子たちの席から会話が聞こえてきた。
「ノエルさんの苗字って何て言うんですか?」
「デイビスです」
ノエルが丁寧に答えると、アルバイト従業員たちが湧いた。
「じゃあ店長、康子・デイビスさんになったんですねー。デイビス夫人!」
刀も将来に想いを馳せる。
(俺もいつか結婚するのかな……。相手は御剣になるのか)
「その顔——」
若葉の声で、刀は現実に引き戻される。
「誰を想像しているのかしらね?」
からかわれた通り、刀は自分の苗字に合わせて二人の少女の名前を想像していた。次いで先日見てしまった肌色の記憶が蘇る。
「——ッ!」
顔まで駆けてくる熱を自覚して、武道がカウンターに置いてくれたジュースを一気に飲み干した。
(危ない、ニヤけるところだった!)
襟に指を突っ込んで空気を入れ、熱を逃がそうとしたが、クスクス笑っている若葉には全てお見通しのようだ。
*
水上 桜
はグラスの縁を撫で呟いた。
「結婚——。とうとうこの日が来たか。イリヤ君と日本橋君が結ばれる日が!」
「いや結婚したのは店長だから」通りすがりで英二が突っ込んだ。
「そうだった。うん。イリヤ君と日本橋君はニューヨークで結婚するんだ!」
「はいっ桜さん、僕幸せになるよ。指輪も貰ったんだ!」
つい先ほど着いたばかりのイリヤが、桜の前へ現れるなり手を見せた。
薬指の猫ちゃん型リングに、状態異常の面子は初めて気づいたようで「おおっ」と声をあげている。ただ一人、泉を除いて。
「待て待て待て割引価格58ドルがウェディングバンド!?
そもそもお前が“ここの指輪欲しいんだけど、ニューヨークのだ”って言うから、買ってこいって意味だとばかり」
「先輩」馬桐が泉の肩を叩いた。「そのブランド日本にも何十店舗もあって、通販でも買えますよ。まー現地なら日本で買うよか安いですけど」
「騙されちゃって、泉はかわいいなーははは」
泉が顔面を覆っているが、イリヤはすこぶる上機嫌だ。
「だったらもっといいのにしたのに!」
「そっちかい」桜は泉の背中をぺちっと叩いた。
「でも丁度いいわ。日本橋君、これは私から二人へ」
桜はラッピングした箱を泉に渡した。一対のシルバーのピアスに、イリヤは目を輝かせる。
「綺麗……!」
「イリヤ君、特に金属アレルギーっぽいのは無いよね」
「桜さんが作ってくれたの?」
「イリヤ君と日本橋君に似合うものを作ったつもり。イリヤ君は耳が無理ならペンダントにもできるようにしたから」
「嬉しい! すごいよ有難う」
桜が引っ越しの話を聞いたのは、つい先日暇な時間にミルクホールへ出かけた時のことだ。
頼んだカフェオレとパンケーキを楽しむのもそこそこに帰宅し、入寮準備のためにすでにまとめてあったアクセサリー作成の道具と素材を引っ張り出した。
それからルーズリーフに描き込んでいったデザインの量は幾つか、消費した紙は何枚か知れない。普段身につけるものをイメージして、素材選びもいつもより慎重に行った。
「片耳に一つずつつけるタイプにした。日本橋君はもう左開いてるでしょ」
ピアスを開ける場所に性的趣向を示す以外に意味を持たせる場合、男性が左に付けているのは、愛する人を守ると言う意味になる。桜もそれを理解した上で真剣に作ったのだが、肝心の泉がぼやーんとしているではないか。
「日本橋君」
「守るのはエリレナ兄ちゃんの仕事だと思ってるんだが」
「日本橋君!」
「分かってる。俺に出来る限りは守る。つもり」
「つもり? もっとハッキリ言えないの?」桜は腕組みした。
「ずっと傍にいて、助けて、望みを叶えてやる。くらいなら約束する」
それで十分だろう言葉にもイリヤは満足していないらしく、泉のTシャツに掴みかかってガクガク揺すった。
「約束じゃなくて誓ってよ!
小さい時に言ってたじゃないか。僕が人の幸せを願い続けられる子でいられたら、“ずっとお前の傍にいて、愛して、助けてくれるツバメがとんでくるかもな”って。
だからつまり、あなたが、僕と一緒に死んでくれるんだよね?」
「重ッ!」
馬桐だけでなく竹高まで声を揃えたが、音春は例の事件の時の、泉の行動を知っているから何も言えない。あの時止めていなければ、泉は調香師に発狂させられたイリヤと心中していた。それだけ覚悟が決まっていれば、合格した高校を蹴り、亡き祖父との思い出の家を捨ててアメリカに行くくらい容易いだろう。
本当に愛が重いのは、どんな無茶でも受け止める方ではないか。「あんなこと言われて嬉しそうだし」
「うーん。ガキん時に魔性のボーイソプラノに会ってから、ディープじゃないと物足りない身体になっちまった」
「Ой.僕のせいで性癖歪んじゃったんだ。大丈夫だよ泉、責任とるからね」
「今すぐ結婚してくれ!」
泉とイリヤはひしっと抱き合った。状態異常の三人がいつもの茶番に参加して拍手をするのに混ざって、桜は本気で二人を祝福する。
「イリヤ君と日本橋君、末永くお幸せに!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
20人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月11日
参加申し込みの期限
2017年05月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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