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「わわっ!」
曖浜 瑠樹
は突風に目を眇めて、大事なぬいぐるみのラピちゃんが飛ばされないようにぎゅっと抱きしめながら、小さな身体で踏ん張った。
「びっくりしたぁ……」砂粒がついた髪を振り、ぼんやりと空を見上げる。
「春風かなぁ。もうすぐ4月だし」
瑠樹はもうすぐ四年生に進級する。一家で寝子島に越してきたのは3月で、約1年この島で過ごした。あの頃の緊張やワクワク感を青い空に描きながら、しばし思い出に浸る。
(オレが寝子島に引越してきたように、寝子島から引っ越す人もいるのかもねぇ)
それが瑠樹の知らない誰かだとしても、彼は寂しくなってしまう。知っている誰かだったら尚更だ。もっとも、学年末にそんな話しは聞いていない。
と言うわけでセンチメンタルな気分は早々に仕舞い込んで、ゆるーくお散歩といこう。
(今日は誰に会えるかなぁ?)
シーサイドタウンをぽてぽて歩いていると、楽器ケースを持った4人組が見えた。「あれ?」タカタカお兄さんこと
高知 竹高
と愉快な仲間達だった。
「こんにちはぁ、お兄さん達! 久しぶりだねぇ!」
彼らがしょうもない事件を起こして以来だ。竹高は「久しぶりだなー! 元気そうじゃん!」とコミュニケーション能力の高さを披露しているが、
幌平 馬桐
は小学生の前で号泣した失態を自ら抉りだして苦い顔だ。瑠樹の見えない高いところで、泉がふはっと吹くのが聞こえた。
「散歩中?」音春は一人で出歩く瑠樹を心配しているらしい。
「明るいうちに帰るから大丈夫だよぉー! お兄さんたちは最近どうしてるのぉ?」
「学生してるぜ!」
竹高がサムズアップすると、馬桐が堪え切れなくなって口を挟む。
「タカ先輩がしてるのは学生の本分じゃない方」
「むむっ。いや、うん! 学生は夢も大事!」
「実際お前は寄り道してる暇ねえよ。マキリは勉強『も』してるけど真似すんな。俺よりギター上手くなるつもりなら寝ても覚めても弾いとけ。俺はギタリストじゃねえんだ、死ぬ気でやりゃ超えられるから見ててやる」
泉が竹高の退路を塞ぐのを見て、馬桐は唾を飲み込んだ。
「お、俺は留学のために勉強も必要ですから!」
「留学?」小学生ではまだ聞かない言葉で、瑠樹が目を大きく開いた。
「俺の学びたい音楽は、海外の方が都合が良いんだ。とりあえず近々短期留学をしてから」
「へぇー! 本格的なんだねぇ」
瑠樹から見れば、彼らはずっと年上のお兄さんだ。憧れや興奮で空いた片腕がパタパタと揺れる。
竹高は対照的に闘志を漲らせていた。
「俺も真剣にやりたい。無謀でも目指したい——!」
「難しくても楽しめるのは、良い事だと思うよぉ」
瑠樹が全てを笑顔でふわっと包む。竹高と馬桐は動物の仔を前にしているように、目尻を下げっぱなしだ。
「和むなあー、この笑顔」
「ですよねー。力が抜けるってゆーか心が洗われると言うか。あー日本橋先輩が一番見た方がいいですよ。話し中に何電話してんですか」
馬桐に肘で突っつかれている泉がスマートフォンを下ろすと、音春が横断歩道の向こうを示した。
「イリヤ君きたわ——」
走ってきたイリヤは、泉の腕を支えに息を整えている。
「間に合ったな。昨日は楽しめた?」
「それが僕ね、途中で寝ちゃったんだよ。英二さんも兄さん達も起こしてくれていいのに。
あ。瑠樹君こんにちは」
「こんにちはぁ、お兄さん達と待ち合わせしてたんだぁ」
「はい。スタジオに行くんです。ね、タカタカ君」
「先輩にサイドボーカルやって貰うんだ!」
イリヤと竹高は微笑み合っている。冗談みたいに険悪だった二人なのにこんなに仲良しになったんだなあと、瑠樹は我が事のように嬉しくなった。
「そろそろ行くか」音春が時刻を確認して合図する。
「じゃあな」「変な奴についてくなよ」「俺みたいな?」「自分で言いますか」「ふふ、さようなら」
5人からほとんど同時に出た別れの挨拶へ、瑠樹は元気よく手を振った。
「これからも、頑張ってなぁー!」
*
散歩を続けていた瑠樹は、旧市街までやってきていた。参道商店街へ入ると、ある路地で足を止める。
先ほど会ったイリヤの家、ミルクホールがある場所だ。看板には定休日だとあるが、裏口の方で無数の声が聞こえてきた。
「賑わってるねぇ?」瑠樹が店の窓を覗いてみようとすると、背後から声をかけられた。
「リュウキくん?」
響 タルト
が、大きめなバッグを大事に抱えていた。
「今日って定休日じゃないのぉ?」
「定休日だから送別会やるんだよ。アメリカ進出おめでとう! ってね♪」
「そうべつ会?」
「お別れ会ダヨ」
いつの間にか店の扉が開いていて、従業員の
志波 武道
が質問に答えてくれた。
「店長たちがアメリカへ引っ越すんだ。今はその準備中!」
「えっ、それはすごいねぇ!」
瑠樹が店の中を見ると、康子とエリセイとレナートが微笑ましいものを見る目でこちらをみていた。優しげな彼らが和めたらと思いを込めて、瑠樹はこっそりろっこんを発動させた。
(皆が幸せに和みますようにー……ラピちゃん、今日も可愛くて和むなぁ)
思いが伝わったのか、皆から溢れた笑みが空気さえ温かくする。幸せを残した瑠樹は、次の場所へ進むべく手を振って願った。
「アメリカでも楽しい事沢山ありますようにー!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
20人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月11日
参加申し込みの期限
2017年05月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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