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キョンシーにご用心
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【我ら、ホラー愛好会】
ねずの湯の前に、座敷童子が立っていた。
「うー、やっぱり夜は冷えるなぁ。セーター着てきて正解じゃった~」
愛用の座敷童子セットに加えて、祖母から貰ったセーターを着用しているのは、何を隠そう、猫鳴館在住、胸囲88センチの元気な下町っ子、
雨崎 荒太郎
だ。
防寒対策として、貼るタイプのカイロも数枚所持している。
「コータロー、おまたせーっ」
そこへ手を振りながら、元気よく駆けてきたのは、キョンシーだった。
正確には、キョンシーっぽい格好をした女子生徒、
篠原 美嘉
だ。
「へへーっ、せっかくだから、キョンシーのコスプレしてきちゃった♪」
両サイドでおだんご結びにした髪の毛がチャームポイントの美嘉。
これみよがしに額に貼った札が、眼前で揺れて微妙に邪魔そうだ。
「よーっし、それじゃあ行きまっしょい! いざ、墓地で実録心霊仰天体験~ンン!」
二人は、ホラー愛好会の活動の一環として、桜台墓地に肝試し体験に行こうとしていた。
「お化けいるかな~?」
「んーっ、美嘉が可愛すぎて、お化けに惚れられちゃったらどうしよー!? きゃー♪」
そこへ。
「さーて、風呂だ風呂ーっと、お?」
怪しい風体の二人に、何をしてるんだと声をかけてきたのは、今度はゾンビだ。
「あーっ、ゾンビ先輩~!」
「やーん、ゾンビちゃんだ~☆」
血色の悪いガリガリのゾンビこと、
屍 骸
は、この日も濃いクマを目元にこしらえて、眠そうな眼差しを同じホラー愛好会の二人に向けた。
「おー。後輩ども。あんたらも風呂かよ?」
「ブッブー! 美嘉たちはこれから墓地探検だよーっ。ね、ね、ゾンビちゃんも行く?」
「墓地ィ? んだよ、酔狂だなぁ。ん、ま、時間はあるんだけどよ」
「よっしゃぁ。人数多いほうが楽しいからのう」
「楽しいねーっ!」
こうして、座敷童子とキョンシーとゾンビの三人組が、墓地へと向かうはこびとなった。
「わっ、びっくりしたぁ~!」
そんな三人と、墓地へと続くT字路で遭遇してしまったのは、同じホラー愛好会の
初島 優
だ。
「あっ、遅いでござんすよ優くん」
「先に行っちゃうところだったよーっ」
「三人とも、何してるの。何のホラーかと思ったよ……」
胸を押さえる優に、美嘉がけろりとして言う。
「メールしたじゃん!」
「メール?」
優が確認してみると、確かに本日、抜き打ち肝試しを行うとのお誘いメールが届いていた。
「ありゃりゃ、ごめん、気づいてなかった……」
ばったり出会ってはしまったものの、優にはこのあと予定があった。
(月がきれいだったから……、
猫又のセンリさん
に会いに行こうって思ったんだよね)
そんなわけで、コンビニでお菓子やもろもろ買い込んで、墓地を抜けて川の上流まで一人で行こうとしていたのだ。
「そっかぁ、ごめん。俺は肝試しはまた今度ね。お詫びにこれ、デジカメ貸すよ」
「えーっ、残念~! んー、でもこれで記念撮影ができる……かなぁ」
「とりあえず撮ろうかぁ」
優がカメラを構えて、座敷童子とキョンシーとゾンビが夜間徘徊しているところをフレームにおさめた。
「はーい、チーズ☆」
(うん。なかなかにホラーな一枚が撮れたなぁ)
「今度はそのへんの人にたのんで、優くんも一緒に撮るでござんすよ」
カメラを受け取った荒太郎が指さす墓地の方角から、ぞろぞろと幾人もの人影が下りてくる。
「……ん? なんだあれ。動きおかしくない?」
「あっ、ほんとだー。ぴょんぴょん踊ってるね。今日、お祭りあったっけ?」
規則正しく飛び跳ねる動きがやけにそろっていて、美嘉はぽんと手を打った。
「わかった! フラッシュモブってやつじゃない? 即席のパフォーマンス集団だよ!」
さっそく混ざってこようとかけだす美嘉を、骸が慌てて止めた。
「待て待て待てぃ! いかにも怪しいだろうが。本物のキョンシーかもしれねーぞっ」
カメラを構えた荒太郎も、しぶい表情だ。
「んー、イイ動きすぎるし、本物っぽいかのう」
「おわっ、腐れやべぇもん見ちまった! 今ぶつかったヤツ、同じように動き出したぜェ」
「えー! なんで大陸の化け物までいるの、この島――っ!?」
驚く優の横をすり抜けて、美嘉が前に出た。
「えーっ、本物!? やっだぁ、いくら美嘉がかわいいからって、真似っこしないでよーっ」
「つーか、こっち、来るよな……」
「来るよね」
「……の、ようじゃのう。よーし、逃げよう!!!」
一本道を下ってくるキョンシーたちに危うく囲まれそうになって、四人は固まってダッシュした。
「いやあぁぁっ、しつこい男は嫌われるよーっ!」
肉薄するキョンシーの手をくぐり抜け、美嘉は自分の額に貼ってあった札をはがしてキョンシーに押しつけた。
「……おっ」
「あれ?」
札を貼られたキョンシーが、ぴたっと足を止めて、きょろきょろしだす。
「おいおいおい、札が効いたんじゃねぇのか。やっべぇなぁ!」
「おおー! 美嘉すっごい。お札すっごいよー!」
実はこの札、祖母が「触れたらブスになる札だから触るんじゃないよ」と、脅し文句を並べてまで美嘉には触れさせまいとしていた、霊験あらたかな本物の札だったのだ。
「ありがとうおばあちゃん! ぱくってきて正解っ」
「いやいや、ぱくってきちゃあ、あかんじゃろうのう」
しかし、キョンシーはまだあと三体もいる。
「俺っ、こういうの詳しそうな人に心当たりがあるから、訊きにいってみるっ!」
道を逸れて、優が離脱した。
本来の目的通り、センリさんの元へ行ってキョンシーの話を訊ねてみようという心づもりだ。
「そんなわけだから、頑張ってキョンシーを引きつけておいてね、ホラー愛好会-!」
「スリラーじゃー! こんな本気の肝試しは、僕ら想定してなかったからねーっ!」
逃げまどいながらも、荒太郎が持つデジカメの録画ボタンは押されっぱなしだ。
「ヒョーッ! ぞっとしねぇな! アイツら木の幹、えぐっちまったぜ!」
貧弱ボーイな骸は、既に息があがりかけている。
(こいつぁ、ぶつかったらキョンシーになる前に粉々になっちまうぜぇ!)
脆弱さには自信がある。
ラッキーなことに、空には月が出ているから、いざというときは彼のろっこんが発動するとは思うが、……ゾンビなうえにキョンシーなんていうとんでも属性までは欲しくない。
(そんなの贅沢すぎんだろ? 俺ぁ謙虚なんだよ、そのへん。たのむぜ、なぁオイ!)
「あぶなーっい!」
急激にスピードを増して突っ込んできたキョンシーから、身を挺して荒太郎が骸をかばった。
「うんぎゃああ!」
がっちがちに体の硬いキョンシーにはね飛ばされて、荒太郎が悲鳴をあげる。
「雨崎後輩!」
てっきりキョンシーになってしまったかと思われた荒太郎だが、打ち身以外にはどうということもなく立ち上がった。
「うー、なにやらビビッときたでござるよー」
キョンシーが当たったとたん、セーターに静電気が走ったようだった。
(キョンシーは静電気に弱いのかなぁ?)
「まぁいいかぁ。二人とも、僕がしんがりをつとめるよ! どうやらキョンシーの弱点は、座敷童子みたいなのじゃよ!!」
再び走りだしながら、荒太郎は胸の内で祖母に感謝を述べていた。
霊の多い寝子島に行くというので、霊感のある祖母が裏地を編み込んでくれたといういわくのあるセーターだ。
「ふんぎゃ!」
それでも、キョンシーの体当たりが痛くないわけではない。
「ギャァァァァッス……!」
夜道に、荒太郎の悲鳴が幾度も響きわたった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月23日
参加申し込みの期限
2013年05月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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