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寝子島都市伝説ツアー~猫又川の怪異~
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Act_Last 猫又川上流(G-6猫又川左端) PM8:50
猯利と春を除いた全員が、再度祠までの合流を無事に果たす事が出来ていた。
だが、その状況はなんとも言いがたいものであった。
「あ、貴女は……?」
優達が到着した祠の前では、透と大福が寝かされている状態で有り、こちらから見る限りでは特段別状は無い。
だが、その側に座る着物を着た女性は、普通とは言いがたい人物であったのだ。
「ほぅ、おんしらがこれの引き取り人か?」
ふわりと、女性は優達へと向き直る。
――その背後に動く、二つに分かれた猫の尻尾を優雅に見せながら。
「あ、あれは……もしかして、本物……か?」
ここまで走ってきた影響か、体力の少ない修が驚きと疲労を隠せず、手持ちのハンドカメラを構える事を忘れて口走ってしまう。
「……参ったね、何アレ」
幽霊とは違う、だが、先ほどのような現実感の無い幽霊とは違い、今度の女性は紛れも無くそこに存在しているのだ。
天野が若干の驚きを見せるのも仕方ないといえる。
「本物、なんだよな? というか、そろそろ休んでいいか? 西野町が大変だ」
刀が自分の後ろ、背中に背負われているかなえを指差す。
初めこそあの状態で走っていたのだが、途中から妙な重さを感じた刀が背後を見ると、なんとかなえは眠ってしまっていたのだ。
それでもなお刀を離さなかったのは意地だろうが、動きづらいといった理由から、刀はかなえを背負う形でここまで来ていた。
「ん~……あかんでぇ……こわいのは……あかんてぇ……」
完全に寝落ちしつつ、寝言を口にするかなえ。
まだ宵の口とはいえ、普段寝るのが早いかなえにとって見れば、疲れと恐怖で一杯一杯だったのだろう。
「好きにせい。それに、アレを越えてきた人は久方ぶりじゃ。大抵は逃げ去るからの」
カラカラと女性は笑い、楽にするようにメンバー全員へと口にする。
「さて、まずは疑問に答えてやろうかの。こやつ等は無事じゃ。我の姿を見たと同時に気絶しおっただけじゃからの」
透と大福が叫んだ理由、それがこの女性の存在であった。
ただでさえ妙な女を見た上、続いて現れた猫の尻尾を生やした女性。
透と大福にとって限界を迎えないほうが無理という話だったのだ。
「は、はは……なるほど、確かに部長ならそうなりかねないよねぇ……」
苦笑気味にではあるが、それでも透達が無事である事に優が安堵を漏らす。
「そして、我が誰であるか、聞きたいようじゃったの。我はセンリ、おんしらが言う所のネコマタじゃな」
特に臆する事も、まして隠す様子も無く、センリと名乗ったネコマタははっきりと口にする。
「じゃあ、ここまでに出た幽霊は、全て?」
「うむ、我の手による物じゃな。とは言え、精々驚かす程度の幻よ。それでも人は大抵逃げるがな」
都市伝説の真相、名前の通りネコマタが実際目の前に存在していたのだ。
呼吸を整え終えた修は、レポートを取り出し、即座にセンリに対してのインタビューを開始していた。
「伏木先輩、やっぱりこっちに居たんですね」
修がセンリへとインタビューを行っている側で、かなえを背負いながら、刀が祠近くで佇んでいた綾人に声を掛ける。
「御剣さんに言われたからね。出来る事をやってみただけだよ」
りんごを齧りつつ、綾人は刀へと答える。
見守ると口にした以上、その意志を曲げる事無く綾人はこうして透と大福を守っていたのだ。
その存在に気づいたのは最後の最後であったが。
「それでも十分だと思います。やれる事をしっかりやれる人の方が少ないですからね」
「ありがとう」
照れくさそうに綾人が笑い、刀もまた釣られる様に軽い笑みを返す。
「いやはや、ただの都市伝説かと思ったら、こんなのが出て来るなんてね……」
優と共にセンリを見ていた天野もまた、こんな感想を口にする。
ヒトでももれいびでもない、純粋な能力を持った妖怪の存在は、天野にとっても十分興味の対象になりえていた。
「ツアーのオチとしては、文句なしだねぇ。バタバタしたけど、悪くないかな」
騒ぎはしたが、誰一人けが人は無い。
メンバー全員を見渡し――二人ほどいない事に、ようやく優が気がつく。
「あれ、亜魚隈さんと忍足さんは!?」
参加したメンバーは10名、今この場に居るのは8名しかいない。
優としても、先導役として買って出た以上、最後までしっかりと全員を導く責任があったのだ。
「そこな童、安心せい。おんしらの同行者も無事じゃ。とはいえこの中で釣りとは、いやはや剛毅な者もいるのぅ」
優が確認した上で、探しに行くかどうか迷っていた所に、センリが声を掛ける。
「え、分かるんですか?」
「うむ、幻覚とは言え、アレ等は我の目と同じじゃからの。帰りにでも声をかけて行くがよい」
その言葉に、優は再度安堵のため息を漏らす。
「さて、ではこの辺りにしておこうかの。そろそろも月も翳る。我は姿を消すとしよう」
ふわりと、修のインタビューを区切るように、センリが立ち上がる。
「また会いたければ、月の夜に川を昇るがいい。その時は歓迎しようぞ」
それだけを口にし、センリの姿が暗闇の中へと消えていく。
「……本物、かぁ……」
感慨深く、優はセンリが消えた位置を見る。
都市伝説が実在した、それもこんな形で自分達の目で真相まで見られた事は、紛れも無く満足いく結果であったのだから。
「さ、それじゃあ皆様戻りますぞ~! 部長と雪見君もそろそろ起きるのですじゃ~!」
とはいえ、ツアーは帰るまでがツアーである。
再度気合を入れ、優が全員へと伝えていく。
猫又川の上流に居た猯利、桜台墓地裏のスタート地点に戻る頃には春も合流し、メンバー全員は無事に戻ってくる。
途中、透と大福が裸の女を見た! 変なのが居た! 等と口走っていたが、興味を持ったのは修くらいで、他は幻覚であろうと笑い飛ばす。
約一名、その言葉を聞き息を荒げていた者はいたが。
「さて、それでは撮りますぞ~!」
ツアーの終了時、優が目的としていた全員集合の写真を撮る為に、デジカメのタイマーをセットしメンバーの下へと戻る。
「はい、笑って笑って~!」
――フラッシュの光と共に、参加した『全員』が映る写真が優のデジカメに保存される。
その数、メンバーである10人を含め、およそ両の指では数え切れない人数。
明らかにセンリの幻覚であろう不気味な存在が足された画像が写されていた――
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あとがき
担当マスター:
御神桜
ファンレターはマスターページから!
まずはご参加ありがとう御座いました。
今回のツアーはいかがだったでしょうか?
初めてのリアクションという事で、まだ至らぬ点が多いとは思いますが、少しでも楽しんでいただけたのなら幸いとなります。
ホラー愛好会の皆様、参加していただいた方々には改めて感謝を述べさせていただきます。
コミュニティー中心でのシナリオが多くなるとは思いますが、よろしければ、またお付き合いいただけると嬉しく思います。
それでは、改めてご参加ありがとうございました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
御神桜
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
ホラー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月25日
参加申し込みの期限
2013年04月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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