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「へえっくしょい!!!」
お人好しかどうかは分からないが、いつもヨレヨレスーツの探偵、
天利 二十
は会話の途中で大きなクシャミをした。
「……風邪ですか?」
会話をしていたのは、
綾辻 綾花
だ。
「いや――誰かが噂をしているのさ、きっと――で、何だっけ、学生さん?」
クシャミによって思い切り話の腰を折ってしまった。火のついた煙草を咥え直して、吸う。
「だから、この花の謎の解明をですね」
綾花は折られた腰を元に戻した。綾花もまたこの時間に目覚め、花の咲き乱れる中、旧市街にある天利の事務所まで自転車を繰ってやって来たのだ。
「別に解明しなくてもよくねぇか? 別に被害も出てねぇことだし」
だが、当の天利が煙と共に吐き出した台詞が以上の通りである。
「被害、出てますよー!」
しかし綾花も引き下がらない。自らのパーカーを示して天利に迫る。
「パーカーがどうした?」
「ここに来る途中、桜の枝にひっかけて穴開いちゃったんです!」
ソファに座りなおして裁縫道具でパーカーの穴を繕う綾花。
「……それは単なる学生さんの不注意じゃ」
「何か言いました?」
「――いや」
軽口を引っ込めた天利と綾花の間に、わずかな沈黙。
ややあって、綾花の形のいい唇が開かれる。
「それに……」
「?」
「それに、このまま放置しておいて交通機関とかマヒしたままじゃ困りますし……時間が解決してくれるとは限らないですし……報酬も用意してありますし……」
綾花はバッグからコンビニで買ってきた缶を2本取り出した。机の上に並べる。
「それ、何」
「甘酒です、健康にいいらしいですよ」
「……生憎、健康にいいことは嫌いでね」
「……」
パーカーを縫っていた手が止まる。綾花の足元に、連れて来た飼い猫のクロエが擦り寄って、軽く鳴いた。
「……ちょっと外に出て……調べて……みませんか……?」
力なく話しながら、パーカーをきゅっと握り締めた。
「……ふぅ」
天利は、窓際に置いてあった灰皿に煙草を押し付けて火を消した。
懐から煙草の紙箱を出し、新しい一本を口に咥える。火はつけない。やや面倒くさそうに声を繋いだ。
「……まぁ」
その言葉に、綾花が顔を上げる。
「夜中の散歩は……嫌いじゃない」
その天利の一言に、笑顔をこぼす綾花。元気に立ち上がると、早速天利の手を引いた。
「決まりですね! じゃあ調査に行きましょう!!」
嬉しそうに歩き出す綾花。その後ろで、天利は小声で呟いた。
「やれやれ……素直に花見に行きたいって言やあいいものを」
「何か言いました?」
「いや――何も?」
☆
「つまりだな、日本の花見というのは本来こういうものじゃないんだ。真夜中にいきなり満開になったりはしない」
律儀に解説しているのは
御剣 刀
である。
そしてその解説を聞いているのは、
トワ・E・ライトフェロゥ
だ。
「Oh,really? さすがのwonderlandねー、ネコジマーは!」
よく分からない感心の仕方をしたトワは、大きな瞳を輝かせて刀を見上げた。
「Well then……どうして、うめもーさくらもー咲きたくなったデスカー?」
その様子を見て、肩をすくめる刀。
「さあな……ワンダーランドだから……じゃあ駄目か? それに、たぶんこれは夢だ。夢の中なら、理由のないことも起ころうってモンさ」
その説明に納得したのかしていないのか、トワはきょろきょろと周囲を見渡してみた。
夢であろうがなかろうが、夜の街灯に照らされた桜や梅たちは美しく、トワの心を捉えて話さなかった。
「OK! 駄目じゃないネー。But、急がないといけマセンねー」
言いながら歩き始めるトワ。好奇心旺盛な彼女は、僅かに目を離したらあっという間に姿を消してしまうだろう。刀は聞き返した。
「急ぐ? どうして?」
「――覚めるからデス……九夜山までいきたいデスケドー、行ってる間にトワが起きそうなふいんきデスカラー」
ぶつぶつ言いながら、やや足早にトワは歩き去って行った。
「なるほどな――」
刀はその場に佇んでトワを見送った。なるほど、これが夢ならいつかは目覚めるだろう。その間に、トワはできるだけこの奇妙な花見を楽しんでおこうというワケか。
ふいんきに対しては突っ込まない。
「トワが行けそうでー上から見下ろせそうな場所ー。……hitしました、行ってみマショウ!!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月12日
参加申し込みの期限
2017年03月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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