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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
ミートダークファンタジー！
まずは先頭切って玄関に到着したのは初島 優。
肉を見るなり、彼は「ありがたやー！」と海原を拝みだした。
「この肉はいい肉だ……、上等な肉だー！ 霜降りだ！ 脂身がキラキラしてるー！ これは会長に感謝せねばー！」
あ、生徒会長って意味での会長だよーと注釈を入れるのも忘れない。
「大げさだ、初島。偶然手に入った代物だ。皆で『仲良く』食べよう」
やけに一部分を強調して発言する海原である。
「会長、俺は他人の肉を奪おうなんて思ってないですよー」
初島は思わず苦笑いしてしまう。
（ふっふっふー、愚直に奪いに行くのはナンセンスだよねー）
初島、どうやら一計隠し持っているようだ。
だが、その発言を聞いた闖入者が口を開いた。
「肉は徹頭徹尾喰うものなのだ！」
だんっと見栄を切るがごとく、登場するのは後木 真央！
「真央ちゃんは食キング（ショッキング）を目指すのだ！ 故に、肉の前に肉はなく肉の後にも肉はなし、天上天下唯我独尊、我が人生に喰いあり肉ありバトルありっ！ にくにくにくにくにくひゃっほ～～なのだっ！」
ブラック虎真央ちゃんモードで雄叫びを上げる後木！
海原と邪衣の胃痛が酷くなったのは言うまでもない。
「こうしちゃいられないのだ！ 謝肉祭なのだ！ 真央ちゃんは食キングの名のもとに、野外特設闘技場という名のバーベキュー会場を作るのだ！」
うおおおおおぉーぅっとそのまま弾丸のように後木は外へ飛び出していった。
呆然と見送る面々はとりあえず、欠食童子たちを掻き分けて肉を台所へ運ぶことにしたのだった。
その脇で肉をチラ見するのは多喜 勇生。
「最高級品の肉だなんて滅多に味わえないから楽しみだよー。でも、あんなに大量の肉を捌くとなると料理を作る人は大変そうだね。僕も手伝うよー」
モブ系男子の多喜、目立たないがやるべきことはしっかりやるデキる奴である。
猫鳴館に高級肉来たる。
この知らせは寝子高中に轟き渡っていた。
寮の備え付けの電話や自治会長である邪衣と当選者の海原の携帯電話は、噂を聞き付けた者たちからの着信でひっきりなしに鳴り続けていた。
邪衣から思わず溜息が出てしまう。
「海原先輩、今、何人電話受けました？」
「敬称略だが、３年の大和 撫子、鬼河内 巌の２名だ。１年の御剣 刀も連絡があった」
海原も少々面を食らっているようだ。
ちなみに御剣は海原に『いま、肉食いに行きます！』とだけ伝えて通話を切ったそうな。
「こちらはシダ 美穂戸、旅鴉 月詠、花風 もも。同じく敬称略。客人のもてなしの準備もしないとだな……」
こうして肉を求めて、或いは肉を調理すべく猫鳴館へ寝子高生たちが集結していく。
また、偶然この日に差し入れを行おうとしている者もいた。
恵御納 夏朝は実家から送られてきた飲食物の一部を、猫鳴館へ運んでいる真っ最中だ。
ろっこん発動のため、人目を避けて彼女は行動する。
恵御納のろっこんは猫シールを貼った物体の重さを自由に変えることができるのだ。
故に、『野菜（キャベツ４玉・玉ねぎ１０個・にんじん１０本など）、ジュース・お茶（２リットルのペットボトル、計６本）』を１人で抱えて持っていくためには、多少の遠回りも辞さない覚悟で『ひと』に会わないように努めなくてはならない。
「ちょっと時間かかっちゃうけど……」
仕様上やむを得ない。彼女は迂回しながらも着実に目的地を目指していく。
「これでよし……っと！」
霧切 翠子は大量に作ったマカロンを袋詰めし終えた。
それを大きな紙袋２つに詰め込んだ。
「あとは……、この10万円を新しい自治会長のつーちゃんに渡せば許してくれるはずよね……」
霧切は、赤い似非ヒーローなボーイフレンドの後輩が以前に猫鳴館でガラスを割った謝罪を代わりにしようと考えているのだ。
邪衣が当該人物のことを「普通の敵！ いつか絞める、しばき倒す！」と鼻息荒くしている様を見て、我が事のように胸を痛めていた。
「……大丈夫よ、弁償金とマカロン持って、誠心誠意謝れば分かってくれるはず！」
彼女は自分自身に言い聞かせ、一路猫鳴館を目指した。
実家から送られてきた荷物を検分し終えた黒兎 都は苦笑いを浮かべた。
「流石にこの量は食いきれん、加工肉だから保存も効くが……。実家のほうのじい様、ちょっと送り過ぎだ」
群馬の実家の祖父から、ベーコン、ハム、ソーセージ、タレに漬け込んだ鳥肉やらスモークチキン少々と、１人で食べるには多すぎる量が届いた。
桜花寮に住む彼女は、同寮生へのおすそ分けを考える。しかしそれでもまだまだ消費しきれないと判断した。
「まぁ一人で喰うより誰かに渡して回ったほうが利巧だしの」
この量を喜んで消費する場所といえば、猫鳴館が真っ先に浮かぶ黒兎。
思い立ったが吉日、彼女は加工肉を別のダンボールに梱包すると、足取り軽く抱えながら部屋を後にした。
肉を見るなり、彼は「ありがたやー！」と海原を拝みだした。
「この肉はいい肉だ……、上等な肉だー！ 霜降りだ！ 脂身がキラキラしてるー！ これは会長に感謝せねばー！」
あ、生徒会長って意味での会長だよーと注釈を入れるのも忘れない。
「大げさだ、初島。偶然手に入った代物だ。皆で『仲良く』食べよう」
やけに一部分を強調して発言する海原である。
「会長、俺は他人の肉を奪おうなんて思ってないですよー」
初島は思わず苦笑いしてしまう。
（ふっふっふー、愚直に奪いに行くのはナンセンスだよねー）
初島、どうやら一計隠し持っているようだ。
だが、その発言を聞いた闖入者が口を開いた。
「肉は徹頭徹尾喰うものなのだ！」
だんっと見栄を切るがごとく、登場するのは後木 真央！
「真央ちゃんは食キング（ショッキング）を目指すのだ！ 故に、肉の前に肉はなく肉の後にも肉はなし、天上天下唯我独尊、我が人生に喰いあり肉ありバトルありっ！ にくにくにくにくにくひゃっほ～～なのだっ！」
ブラック虎真央ちゃんモードで雄叫びを上げる後木！
海原と邪衣の胃痛が酷くなったのは言うまでもない。
「こうしちゃいられないのだ！ 謝肉祭なのだ！ 真央ちゃんは食キングの名のもとに、野外特設闘技場という名のバーベキュー会場を作るのだ！」
うおおおおおぉーぅっとそのまま弾丸のように後木は外へ飛び出していった。
呆然と見送る面々はとりあえず、欠食童子たちを掻き分けて肉を台所へ運ぶことにしたのだった。
その脇で肉をチラ見するのは多喜 勇生。
「最高級品の肉だなんて滅多に味わえないから楽しみだよー。でも、あんなに大量の肉を捌くとなると料理を作る人は大変そうだね。僕も手伝うよー」
モブ系男子の多喜、目立たないがやるべきことはしっかりやるデキる奴である。
猫鳴館に高級肉来たる。
この知らせは寝子高中に轟き渡っていた。
寮の備え付けの電話や自治会長である邪衣と当選者の海原の携帯電話は、噂を聞き付けた者たちからの着信でひっきりなしに鳴り続けていた。
邪衣から思わず溜息が出てしまう。
「海原先輩、今、何人電話受けました？」
「敬称略だが、３年の大和 撫子、鬼河内 巌の２名だ。１年の御剣 刀も連絡があった」
海原も少々面を食らっているようだ。
ちなみに御剣は海原に『いま、肉食いに行きます！』とだけ伝えて通話を切ったそうな。
「こちらはシダ 美穂戸、旅鴉 月詠、花風 もも。同じく敬称略。客人のもてなしの準備もしないとだな……」
こうして肉を求めて、或いは肉を調理すべく猫鳴館へ寝子高生たちが集結していく。
また、偶然この日に差し入れを行おうとしている者もいた。
恵御納 夏朝は実家から送られてきた飲食物の一部を、猫鳴館へ運んでいる真っ最中だ。
ろっこん発動のため、人目を避けて彼女は行動する。
恵御納のろっこんは猫シールを貼った物体の重さを自由に変えることができるのだ。
故に、『野菜（キャベツ４玉・玉ねぎ１０個・にんじん１０本など）、ジュース・お茶（２リットルのペットボトル、計６本）』を１人で抱えて持っていくためには、多少の遠回りも辞さない覚悟で『ひと』に会わないように努めなくてはならない。
「ちょっと時間かかっちゃうけど……」
仕様上やむを得ない。彼女は迂回しながらも着実に目的地を目指していく。
「これでよし……っと！」
霧切 翠子は大量に作ったマカロンを袋詰めし終えた。
それを大きな紙袋２つに詰め込んだ。
「あとは……、この10万円を新しい自治会長のつーちゃんに渡せば許してくれるはずよね……」
霧切は、赤い似非ヒーローなボーイフレンドの後輩が以前に猫鳴館でガラスを割った謝罪を代わりにしようと考えているのだ。
邪衣が当該人物のことを「普通の敵！ いつか絞める、しばき倒す！」と鼻息荒くしている様を見て、我が事のように胸を痛めていた。
「……大丈夫よ、弁償金とマカロン持って、誠心誠意謝れば分かってくれるはず！」
彼女は自分自身に言い聞かせ、一路猫鳴館を目指した。
実家から送られてきた荷物を検分し終えた黒兎 都は苦笑いを浮かべた。
「流石にこの量は食いきれん、加工肉だから保存も効くが……。実家のほうのじい様、ちょっと送り過ぎだ」
群馬の実家の祖父から、ベーコン、ハム、ソーセージ、タレに漬け込んだ鳥肉やらスモークチキン少々と、１人で食べるには多すぎる量が届いた。
桜花寮に住む彼女は、同寮生へのおすそ分けを考える。しかしそれでもまだまだ消費しきれないと判断した。
「まぁ一人で喰うより誰かに渡して回ったほうが利巧だしの」
この量を喜んで消費する場所といえば、猫鳴館が真っ先に浮かぶ黒兎。
思い立ったが吉日、彼女は加工肉を別のダンボールに梱包すると、足取り軽く抱えながら部屋を後にした。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2013年10月21日
- 参加申し込みの期限
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- 2013年10月28日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2013年10月28日 11時00分
