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ミートダークファンタジー!
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【後の祭り編】
宴が終わり、後片付けを行う面々。
「ぬん、文字通りオチが付いたねー」
真辺が遠い目をしていた。
「猫鳴館って、ああいうのが毎日あるのかな?」
恵御納が真顔で問えば、如月と李が、
「「んなわけねぇよ!」」
と声を思わず揃えてしまった。
「あ、でも、お肉美味しかったよ。お肉500gも忘れずに持って帰るね」
ホクホク顔の恵御納である。
「でも、楽しかったねー。またこんなふうに大騒ぎしながらご飯食べられるといいね」
多喜の言葉に、御巫も同意する。
「そうですね……。また、私もここで食事を摂りたいです……」
「勘弁してくれ……。こんなのが毎日あったら体がいくつあっても足りねぇ……」
如月はゲッソリしていた。だが、今日食卓に並んだレシピを全てメモしているあたり、彼なりに充実しているのだろう。
「やはり、肉はいいものだな。10枚纏めて頬張っても口の中で溶けていきやがったからな。しかし、油汚れも多いし、色々と汚れているな。これだけ大量だと、ここの調理場では時間がかかるな。少しずつやるか……」
李もなんだかんだで楽しい思い出を作れたみたいだ。
と、ここで御巫が用事を思い出したと台所を後にする。
向かった先は、海原の部屋だ。
「茂さん……、お勉強中に失礼します……」
海原は参考書に向き合ったまま、「勝手に入ってくれ」と促した。
「あの……、寝子島神社の学業守と……、暖かくなるアイピローを。受験勉強、頑張ってくださいね……」
御巫は品を置いて、そのまま直ぐに立ち去ってしまった。
海原の勉強の邪魔をしたくない彼女なりの気遣いだ。
「帰る前に……、床下の鳶色彦さんにも、おすそ分けしましょうか……」
御巫は小分けで冷凍保存する分からスプーンに掬って、地下の祭壇へ寄り道していくことにした……。
(茂さんは……、傍に居るとドキドキというよりは、ホッとするような存在ですね……)
八神は星ヶ丘寮から来た迎えの車に乗り込んだ。
「新鮮な別世界。だが、悪くないな」
世界はまだまだ未知に溢れている。
八神の胸の奥が、じんわりと熱を帯びているのを実感した。
……両手をアルコールティッシュで除菌しながらだが。
「寮外から来た諸君、悪いが来館料として5000円徴収する!」
邪衣流のジョークだったのだが、本気で皆から支払われてしまい、あとで返済しなくては……と彼はまた胃を痛めるのだった。
ちなみに御剣は最後まで寮生の中で溶け込んでいた。
「肉、美味かった。何かあったら言ってくれ。いつでも助けに駆けつけるから」
真顔で彼はそう言うと、腹ごなしと称して走って自宅へ戻っていった。
「思ったよりも肉が残らなかったな。まぁ……、大勢の寮生がいるんだ、当然か」
今回、目立った動きをしたのはごく僅かであったが、ここは大所帯。
猪肉が投入された鍋を持ってしても、2時間で平らげられてしまった。
本当にごくごく少数の量の肉を燻製キットに掛け終えた邪衣は、自室で温泉へ入る準備をしていた。
と、そこへノックの音が。
おずおずと冴来が謝罪しにやってきたのだ。
「……始末書を取りに来たわ、クロウディアの分も含めて100枚、お願いね」
「まさか花風先輩が騒ぎを起こすなんて思ってもいませんでした」
はい、100枚です、とA4用紙100枚の束を冴来は手渡された。
ずっしりとした重量が、自分たちの騒動の後始末の重みとなって彼女の手に乗っかる。
「……でも、なんでまた?」
邪衣の疑問はもっともなものだった。
冴来は気恥ずかしそうに、口篭りながら答えてくれた。
「クロウディアったら……、宴会で私が独り寂しがってるからって……、寮生と一緒に遊ばせたかったって。バカよね? 奪った肉も、結局食べずにどうするか考えてなかったそうよ、本当にバカ!」
バカという単語の言い方は、決して非難や中傷の色はなく、むしろ親愛に満ちた語感を与えてくれた。
「……そうですか」
邪衣は敢えて深く追求することをやめた。
彼はクロウディアがどんな想いでこの騒ぎを起こしたのか、そして冴来が宴でどんな心境だったのか、察してしまったからだ。
「でも、規則は守ってもらいますから。いいですね?」
「ええ、勿論」
力ない笑顔でそう答える冴来。
最後に、彼女は邪衣に1つだけ尋ねた。
「ねぇ、ひとりぼっちは、淋しいわよね……?」
邪衣は答える。
「淋しいですね。
だから俺たちは、この猫鳴館で、一緒にいるんじゃないでしょうか?
」
その答えに、冴来は「あぁ……」と短い感嘆の声を上げると、そのまま部屋へと戻っていった。
心身ボッコボコのクロウディアの待つ冴来の自室へと。
後日。
大田原 いいな
は邪衣のクラスにやってきた。
彼の前に壊れたデジカメとICレコーダーを差し出すと、あの日、裏で何があったのかを大田原は全て伝えた。
「大田原は鍋のシメで、おじやとうどんすきを作ってただけじゃなかったんだな……」
邪衣は話を聞き終えると、思わず頭を抱えてしまった。
「変なとこで感心しなくていいのじゃ!」
大田原は思わず声を荒らげてしまう。
「儂はあの場所を守ると決めたんじゃ。自治会長たる士殿には、もっとシャキッとしてもらわねば困るのじゃ!」
「分かってる……!」
苦虫を潰したような顔をして、邪衣は拳を握り締めた。
肉に目を奪われていたのは寮生ばかりではない。俺自身もじゃないか……。
「情けないな……、俺……」
思わず机を殴り付ける。心のもやもやを全てぶつけてしまいたかった。
その光景を、じっと、微笑む神無月が物陰から見ているとも気が付かずに……。
<了>
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あとがき
担当マスター:
焼きスルメ
ファンレターはマスターページから!
ご参加いただきましてありがとうございます。
乾物こと焼きスルメです。
いやー、さすが猫鳴館!
素直に皆さん食事せずに知謀や暴走に富んだアクションばかりで素晴らしかったです!
リアクション執筆が捗る捗る。
生き生きとしたカオスな食卓の光景をお届けできたら幸いです。
今回、お肉や食材は殆ど残りませんでした。
このシナリオ参加人数は30名ですが、実際あの場所を想定すれば寮生の殆どがモブとして参加していると思われます。
まさか猪まるごと1頭持ってくる方がいるとは想定外でしたが、それでも食欲旺盛な腹ペコたちにかかれば……!
ほんの気持ち程度ですが、自治会長謹製の干し肉が完成しています。
何かのRPの機会にどうぞー。
また、五右衛門風呂ができる巨大な鉄釜も発見されました。
うまく活用してくださいね。
あと約1名、部屋の床が抜けやすくなってますのでご注意を~。
それと……。
廃寮問題に絡んでくる人がいたのは、乾物も驚きました。
さらに驚いたのは、それを見抜いて対策を立てていた方がいたこと!
たまげたなぁ……!!
個別コメントには、今回称号のみとさせていただきます。
予めご了承くださいませ。
それでは、ぜひぜひ感想などをコメントページ若しくはダイアリーにお寄せ下さいませ。
乾物はしっかり皆様のご意見を目を通しております。
それでは、またご縁がありましたらよろしくお願い致します。
乾物こと、焼きスルメでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月21日
参加申し込みの期限
2013年10月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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