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メリーさんが座敷童、なの
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寝子島ロープウェーを利用して
水守 流
が砂掛駅に降り立った。黒いオーバーオールのポケットに片手を突っ込む。残った手でスマートフォンを操り、リアルタイムで情報を仕入れる。
――ねこったーによると、ここに座敷童が出るらしいな。旅館の名は沢野屋か。
流は細い道をゆく。川を横切って進むと鄙びた温泉街が見えてきた。道の両側に古めかしい建物が並ぶ。
ボサボサの髪を掻きながら目を凝らす。ふいに足を止めた。
「ここか」
引き戸の前に立つ。その姿で数秒が過ぎた。
「自動ドアではない、と」
引き戸を自らの手で開けて中に入った。ほう、と軽い驚きを口にした。結構な人で賑わっている。
流はスマートフォンの画面に目を落とす。
――ねこったーの影響かな。噂の確認がてら、まずは美味い飯を楽しむとすっか!
『食事処さわのなう』
自らも書き込んで早々に移動した。
「すいませーん、一名なんですけど、席は空いてますかー?」
「あ、いらっしゃいませ。隅のカウンター席でお願いします」
年配の女性が手で示した。流は愛想笑いを浮かべて空いている席に座った。
――ギリギリだけど座れたな。さて、注文なんだが。
目が探そうとした瞬間、真後ろから声を掛けられた。
「いらっしゃいませなの」
「うお!?」
「魚はあるの。刺身が美味しいの」
「あ、いや、『うお』はそういう意味じゃなくて、いきなり後ろから声を掛けられてびっくりして出たっていうか」
背後に立った女の子に身振りを交えて伝える。直後に相手の容姿に目がいく。艶やかな黒髪のおかっぱで小袖を着ていた。
「……ちょいとぶしつけな質問なんすけど、噂になってる座敷童って、あなたの事っすか?」
「期間限定の座敷童なら、あたしのことなの。いつもはメリーさんなの」
女の子は瞬きの合間に消えた。こんな感じなの、と真横から話し掛ける。流は目の当たりにした瞬間移動に、うお、と声を上げた。
「刺身の注文を承ったの」
「あ、この『うお』も、はい、それでいいっす。あとはメリーさんだっけ? 他にもオススメの品ってあるんすよね」
「新鮮な魚介類が一押しなの。メリーさんスペシャルは量が多いの。長い時間、脂汗を流して食べられるの」
「俺も結構、量は食べる方だけど、どんなくらい?」
「ほんの六キロくらいなの」
「普通の刺身の盛り合わせで頼むっす」
一瞬、女の子の目が鋭くなった。わかったの、と一瞬で掻き消えた。
残された流は静かに息を吐いた。
――マジもんだよ。もう、何がなんだか。凄すぎて訳がわからない。
女の子は方々に現れては消えた。難なく注文を取り、軽々と品を運んだ。
流の元にも刺身の盛り合わせが届いた。丸い皿の上には切り身で大輪の花が表現されていた。
手を付ける前にスマートフォンで撮影した。角度を変えて収める。
「じゃあ、いただくぜ!」
箸を持った状態で手を合わせた。早速、花弁に当たる一切れを箸で摘まみ、僅かに醤油に浸して一口にする。咀嚼する顔が笑みで蕩けた。
「口の中に無限の旨味が広がる~」
スマートフォンに刺身の感想を書き込む。
今度は豪快に数種類の切り身を一緒に口へと押し込んだ。飲み込むのが惜しいという風に口を動かす。
喉が大きく上下した。大きな息を吐いた。
「美味すぎる」
改めて切り身に目を注ぐ。極上の逸品は頭の中で別のネタとなった。
――座敷童オススメの一品を食ってきた、って書き込んだら反響が凄くて別の意味でも美味しいだろうぜ!
流は味を堪能した。スマートフォンに感想を書き込み、合間に写真を撮った。両手を駆使して一品を平らげた。
「ふぅ~、食った食った」
「ありがとなの」
横手の声に流は反応した。誰もいなかった。正面に顔を戻すと皿がなかった。
「お会計はあちらなの」
背後の声に流は笑って振り返る。
「早業を越えた神業っすね。ごちそうさまっす!」
今度は驚くことなく、席を立った。
「メリーさん、今度はダチを連れて食いにきますねー」
「その時はメリーさんスペシャルに挑戦して欲しいの」
「がんばるっす!」
流は白い歯を見せて笑った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月02日
参加申し込みの期限
2017年03月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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