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メリーさんが座敷童、なの
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早朝、星ヶ丘にある
オークレイ牧場
に
鎌八 まもる
の姿があった。身軽な格好でリュックサックを背負っていた。
まもるは迷うことなく厩舎に赴き、自身の愛馬、月毛のアンバーを連れ出した。オーナーの了解は得ているので、そのまま騎乗して出発した。
人の多いところは避けて山際の道を選ぶ。ゆっくりではあるが着実に歩を進めた。
旧市街を横切って近くの山道に向かう。
「これは、ちょっと大変だ」
揺れる背でまもるは体勢の維持に努める。馬が脚を痛めそうな石には細心の注意を払う。登山客とすれ違う時には制止して待った。
長い時間を掛けて、ようやく寝子温泉に辿り着いた。
緊張が一気に解けた。まもるは爽快な笑みで下馬した。手綱を引いて道をゆく。
幟の立っていた旅館の前にくると、アンバーは自ら止まった。
目の前には着物姿の女の子が立っていた。まもるは少し屈んで笑顔を見せる。
「こんにちはー、馬を連れてきたんだけど、お湯は使えますかねー?」
「良さそうな食材なの。肉質を高める為に温泉に入れるの」
「アンバーは馬刺しにはならないよ?」
「ならないの?」
少し悔しそうな表情で女の子が問い返す。アンバーは身の危険を感じたのか。少し後退した。
「食材ではないよ。温泉に浸かって身体を癒したいだけだから」
「わかったの。ちょっと聞いてくるの」
女の子は瞬時に消えた。アンバーは尻尾を後脚の間に挟み込む。まもるは愛馬の首筋を撫でて、心配ないよ、と落ち着かせるように言った。
「入れるところがあるの。こっちなの」
女の子の声は横手から聞こえた。まもるは思わず、目を凝らす。
「もしかしてお嬢ちゃんが、噂の座敷童?」
「期間限定の座敷童なの。こっちなの」
女の子は旅館の横手に回り込む。まもるはアンバーを連れて後に続く。
「ポニーテールの素敵な彼女ができますように」
「あたしはメリーさん。神様ではないの。ここに入れるの」
庭園の横には大きな溝があった。粗末な階段の先に緩やかな流れが見える。ほんのりと白い湯気が立ち上る。
「温泉が流れているのか。でも、少し浅いような……」
アンバーを流れに引き入れる。腹部が触れる程度の深さであった。
「やっぱり無理か」
「こうすればいいの」
女の子はホースを持ち出した。先端から出た温泉を馬の背に掛ける。特に驚いた様子はなく、身体を震わせた。
近くにいたまもるのシャツが派手に濡れた。
「わっ、ぶるぶる禁止! でも、湯加減はいいな。メリーさん、ありがとう」
「別にいいの。料金に入っているの」
女の子は人差し指と親指で輪を作る。その姿で円らな瞳を馬に向けた。唇が微かに開いて赤い舌を覗かせた。
「良いお肉に育つの」
「それ、何か違う!」
アンバーは身震いを起こし、まもるは頭から温泉を被った。
「びちゃびちゃだ」
「服を脱ぐ手間が省けたの」
「もう、諦めたよ」
まもるは笑って両方の袖を捲った。アンバーの全身を濡れながらブラッシングした。気持ちがいいのか。尻尾を高々と持ち上げる。
「これでいい。アンバー、上がるよ」
まもるは溝からアンバーを引っ張り出した。
「世話になったね。これ、入湯料」
「ありがとなの」
掌の金額に目を向ける。
「おひねりがないの」
「それは考えてなかったな。じゃ、馬に乗ってみるかい?」
「乗ってみるの」
瞬時に消えた女の子は馬の背に乗った。まもるは反応に困ったような表情を浮かべる。
「乗ってはいるね。立ったままだけど」
「アンバー、軽く走るの」
声に従うかのように脚を動かす。まもるは目を見張って付いていく。
「アンバーの機嫌は悪くないようだけど、その乗り方は危ないかな」
「大丈夫なの」
声にした途端、女の子は弾んだ。身体が斜めになる。
「危な、くはない?」
姿勢を瞬時に正した。上下する馬の背で女の子は平然と立っている。少しでも傾げば瞬間移動で立て直した。
「オレには真似できないな」
感じ入った声でまもるは言った。
乗馬を終えた女の子は軽く頭を下げた。
「楽しかったの」
「それはよかった。機会があったら牧場まで遊びにおいで」
「わかったの」
女の子はぺろりと舌を出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月02日
参加申し込みの期限
2017年03月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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