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深夜のメカサンマさん捕獲作戦!
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【朝日】
「それでは、封印を解こう」
旅鴉のろっこん『絵空事』は、生物が触れると封印が解除される。
旅鴉が絵に触れると、メカサンマさんは仁王立ちのまま姿を現した。
発条が急速に回りだす……。
「感情、あるだろう? 君の供述を聞こう」
旅鴉が促すと、カタコトの言語でメカサンマさんは供述を始めた。
創造主のアガサの想いや願いが、作られていく間に篭められていったこと。
気が付いたら体が自由に動けるようになり、走るのが仕方がなかったこと。
でも、走れるのは月の光が出ている間で、その間はメカサンマさん自身覚えていないということ。
「カラスに出会わなかったか?」
八神の問い掛けに、
「NO……」
と、否定した。カラスの羽もメカサンマさんの体に付着していない。
「つまり、これは、神魂がもたらした奇跡ってことか……?」
東中居が呆然とメカサンマさんを見詰めていた。
桜庭はメカサンマさんの手を取り、指同士を合わせる。
「トモダチ……!!」
『Your my friend ?』
「うん! トモダチだよ!」
桜庭の笑顔に、メカサンマさんもモノアイを点滅させて応えた。
だが、突然、メカサンマさんの動きが鈍くなるではないか。
「発条が切れかかってますね……」
アガサの指摘にいち早く反応したのは
天馬 ひびき
だった。
「元のタダの機械に戻ってしまうわ! メカサンマさん、しっかりして! せっかく友達になれると思ったのに!」
天馬が発条を巻き上げようと力を篭めるが、固くてなかなか動こうとしてくれない。
桜庭も加勢するが、なかなか全開まで巻き上げることができない。
どうしても延命治療程度にしかならなかった。
「たまちゃんのろっこんだと、やりすぎて壊しちゃうかもー」
回転院のろっこんは、物体を1回転させることができるのだが、下手に巻き過ぎれば過負荷で発条そのものを破壊しかねない。
「みなさん、ありがとうございます。もう充分です」
アガサがメカサンマさんへ駆け寄った。
「私の“子供”を、そろそろ寝かせてあげてください……」
頭を下げるアガサ。これには天馬と桜庭も発条から手を離すしかなかった。
ギリギリギリ。
ギリギリ。
ギリ。
……。
……。
……。
完全に、止まった。
「……おやすみなさい、メカサンマさん。お疲れ様でした。私の願いを叶えてくれて、……ありがとうございました」
アガサの顔は、我が子をあやす母親の顔だった。
「ねぇねぇ、私の声、聞こえてる?」
天馬が停止したメカサンマさんに声を描けた。
もう返事が来ないのは分かっている。
神魂がなくなったら物に戻ってしまうって分かってる。
でも、天馬は『友達』の声をしっかり聞いていた。
「私には聞こえるもん、彼は皆にこう言ってる。それは……」
涙を拭い、努めて笑顔を天馬は見せた。
「『すっごく楽しかった』だって!」
天馬の涙が、メカサンマさんの頬にぽたりと垂れた。
次の瞬間!
周囲が濃霧に包まれ、なにも見えなくなってしまう!
「な、なんだ?」
「前が見えないわよ!?」
混乱する一同を尻目に、忍び寄る2人の影があった。
骨削 瓢
と
初島 優
だ。
「この時を待ってたんだよー」
初島はゴーグルを装着すると、ろっこん『技術者の目』でメカサンマさんの構造情報を盗み取っていく!
「ほうほう~、なるほどー! ここがこうなって、あーなって、へぇー、いい仕事してるねー」
「初島はん、まだ解析終わらないのかい?」
骨削は濃霧に身を隠しながら、いつバレるか気が気でない様子。
この濃霧、地下帝国民の邪衣のろっこんで発生させているのだ。
煙幕の代用にもなる便利ろっこんで2人が忍び寄り、悪巧みを敢行するのだ!
「よし! もうバッチリ記憶したよー」
「でかしたよぃ! あとはこのオリジナルを強奪するよい!」
そういうと2人はメカサンマさんを抱えてそろりそろりと脱出を試みる。
が、しかし、そうは問屋は卸さない。
「そこにいるのは誰かね?」
畑生 言嗣
に声を掛けられた。
「メカサンマさんを持ち出して、何をしようとしているのかね?」
「やばいよー! みんな、逃げるよー!」
「地下帝国民、速やかに撤収だよぃ!」
初島と骨削の号令に、そばに控えていた桃原、邪衣、浮舟が猛ダッシュで遠ざかっていく。
「あー! メカサンマさんがー!」
竜造寺ががっかりした声を上げてしまう。
しかし、声を掛けた畑生は余裕しゃくしゃくだ。
「こんなこともあろうかと、伏兵を用意しておいたのだ」
「伏兵?」
旅鴉が首をかしげると、「まぁ見ていろ」と胸を張る畑生。
「うまくいったよい!!」
「誰も追ってこないね! やったね!」
骨削と桃原が諸手を挙げて喜べば、
「これでメカサンマ量産計画が躍進するねー!」
「地下帝国がより発展するな!」
初島と浮舟が帝国繁栄の未来を描く。
「俺は皆の役に立てただけで嬉しいぞ」
邪衣も控えめながら喜びを噛み締める。
「さて、帰るか。……そんな目で見るなよ。地下帝国の通路を使えば、猫鳴館へは一直線だろ?」
特技:迷子の邪衣の主張に、帝国民は半信半疑だ。
と、そこへ1匹の小型生物の影が近付いてくる。
「ん? 何だ、あれは?」
浮舟が近付くと、それはマントを羽織ったクマの縫いぐるみだった。
「うわぁ、可愛いね! しかも動いてる!?」
桃原、可愛いものを見てテンションうなぎ登りだ!
「誰かのろっこんかなー?」
初島が抱きかかえようとしたその瞬間!
ドスッ!
「なん……だと……?」
クマのぬいぐるみ、マリアンヌのベアナックルが初島の顔面に直撃!
「縫いぐるみの攻撃力じゃないよー!? 超痛いよー!?」
思わず泣き出す初島をよしよしと浮舟が鼻柱をさすってあげた。
「フハハハハ! どうだ? 我が同胞にして闇の魔獣、マリアンンンンンヌッの一撃は!」
鈴木 修一郎
、ドヤ顔のまま着ぐるみで仁王立ち!
「鈴木君、誤解を招くのではっきり言っておこう。これは私のろっこんだよ」
「うぐ……」
急に苦虫を潰したような顔つきをする鈴木。
全く気にしない畑生は、種明かしを始める。
「私のろっこんは『【右向け右】(オールライト)』と言ってね? 対象からの信頼、またはソレに順ずるモノを得られた際に効果を発するのだよ」
「つ、つまり、どういうことさね!?」
骨削の問いに「わかりやすく説明しよう」と畑生。
「私のろっこんの効果は、対象の身体を操り、より効率的に動かしその身体能力を十二分に引き出そうとすることができる。そのマリアンヌ君は無機物だが、鈴木君のろっこんで自我が芽生えている。マリアンヌ君に説明したら、二つ返事で了承してくれたよ。物分りのいい子で非常に助かる」
「何故だ? 何故、私にはツンな態度しか取らぬのだ、マリアンヌ!?」
鈴木は、創造主の自分ではなく、畑生へ簡単に信頼を寄せた事にショックを受けている様子。
「つまり、目の前のマリアンヌ君は、私のろっこんで強化された伏兵だ。そして、もうひとり投入だ」
後ろにやってきた天馬の手の平の上で、相棒というべきはやぶさ(ペガサスの縫いぐるみ)が元気よく跳ねている!
「鈴木さんにはやぶさを目覚めさせてもらったのよ!」
「そして、既に私のろっこんで強化済みだ」
畑生がはやぶさをけしかけると、勢いよく骨削の胴体に突き刺さった!
「ふぉベラっ!?」
痛烈なツッコミに骨削は目を白黒させてしまう。
その後も縫いぐるみ2体にボッコボコにされる地下帝国民たち。
遂にアガサたちも追い付き、ツッコミという名のお仕置きが放たれる!
「骨削、悪いが今回は諦めてもらおうか……」
草薙が破空法を構え、
「希少価値すらわからん馬鹿共めが!」
伊賀が膝を蹴っ飛ばそうといきり立ち、
「そのカッコ良さを独り占めさせないよ!」
桜庭がロードバイクで体当たりをしようとし、
「何か分からないけど、ぶっぱなせばいいのね!」
吹沢は理解してないけど便乗し、
「競争以外での非常事態が起きたら、ろっこん使おうと決めてたんだぜー!」
回転院が怪しく嗤う。
そして、見条が「やれやれだぜ……」と呟くと、地下帝国民に宣告した。
「人様が折角大事に作ったメカをよォ……、盗もうだなんてムシのいい話じゃねぇか?」
見条の背後の剣闘士の霊が前へ進み出る。
「てめーらは俺を怒らせた。裁くのは、俺の、ろっこんだーッ!」
空気弾が、ヤクザキックが、前輪アタックが、電撃が、回転が地下帝国民を一斉に襲いかかる!
「「あばばばばばばばばばばばばばばばばばばば!!」」
そこへ見条のろっこんが追い討ちを掛ける!
「ウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラ
ウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラ
ウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラァーッ!」
ドッカーンッと5人とも吹っ飛ばされ、寝子電の線路を超えて海へ叩き落とされていった。
「5月の海の冷たさで、てめーらの頭を冷やすんだな……」
見条は旧市街のほうへ踵を返すと、そのまま自宅へ戻っていった。
「
空里花・J・見条
はクールに去るんだぜ」
メカサンマさんは少々キズやヘコミが見られるものの、回路自体は伊賀と竜造寺の適切な処置によって修繕されていたため、すぐに動作チェックに移れるとのことだ。
これにはアガサをはじめとするメカサンマ擁護派の天馬、桜庭、伊賀、竜造寺、回転院も喜んだ。
「で、結局、真犯人はいなかったのか? じゃあ、あの歌声の持ち主は誰?」
逆巻の疑問は今回、解決することはなかった。
そのまま逆巻は睡眠を取らずに、新聞配達のアルバイトへ出向いていった。
「ふう……、実況なんて慣れないことするんじゃなかったよ」
千鳥は今まで屋上から「おおーと? メカサンマさんピーンチ!」とか「一体どうなってしまうのか? CMのあとすぐ!」などと撮影しながら吹き込んでいたのだ。
「でも、ただ見てるだけじゃつまらないもんね」
1人納得するのだった。
のちに、この深夜テンション全開のナレーションは、今回の関係者各位に配布されることとなることを彼はまだ知らない。
<さー、とうとう姿を現した噂のメカサンマさん!約束の地に集いし勇者達は、果たしてかの暴君を討ち取る事ができるのかー!?>とか、
<メカサンマさん、ここで魔のトラップ地帯に突入! でも邪魔が入ったー! 丹精込めて作ったのにヒド過ぎる! ちょっとは空気読んで!>とか、
<あーっと! メカサンマさんがさらに加速! トラ○ザムとかV-M○X的なシステムでも積んでるのかー!? 無駄にカッコいいぞーメカサンマさん!>なんていう超面白カッコイイ名言が飛び出すのだが、それはまた別のお話である。
地下帝国民はずぶ濡れのまま猫鳴館へ到着。
地下の温泉を浴びたあと、泥のように各自眠りに就いた。
「朝まで行動するのは間違いだったか……?」
「もう寝よう……。すごく疲れた……」
今日は日曜日。惰眠を貪るにはちょうどいいだろう。
邪衣は割とファンシーな部屋の中でぐっすり眠るのであった。
草薙は若干不自由な手を巧みに使いながら、怪我人が作ったとは思えないほどのクオリティを誇る御神体フィギュア試作品を完成させた。
ぷち御神体と銘打った作品は、草薙のものづくりの執念が生み出した傑作といえよう。
早速、サークル【テロ屋】のサイトにUPして通販申し込み開始手続きを取り始める。
「しかし……、まだ物足りない……」
そうだ、夏の祭典へ向けて、メカサンマさんとアガサの合体型スーパー御神体フィギュアを作ろう!
草薙の飽くなき挑戦は、始まったばかりだ。
旅鴉はあのあと、寝ずの作業で1枚の絵を書き上げた。
「……いい物が描けた」
そのままアトリエで寝こけてしまう彼女。
その絵に描かれているのは、メカサンマさんがサンマさんと仲良く爆走する姿であった。
<了>
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あとがき
担当マスター:
焼きスルメ
ファンレターはマスターページから!
らっかみ!初のシルバーシナリオ、如何だったでしょうか?
乾物こと、焼きスルメです。
いやー、イラストが挿入されると一気に臨場感が増しますね!
執筆時は一緒にメカサンマさんを追い掛けている気分になれました。
今後もシルバーシナリオがリリースされるかと思います。
これを機にろっこんイラストSやフリーイラストSなどを発注してみては?
大きさが違うだけでリアクションに掲載された時のインパクトも違ってきますよ。
さてさて、捕獲されたメカサンマさんですが、脚部の不純物と胴体部に擦り傷とヘコミがあるくらいで大きな損傷はありません。
結果は大成功。お疲れ様でした!
途中で修理・点検を行ったことで、一気に損傷度が回復したのが大きかったです。
それでは、またご縁がありましたらお会いしましょう。
焼きスルメでした!
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ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月26日
参加申し込みの期限
2013年06月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!