this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ホワイトデープレゼント試作会、時々びりびり
1
2
3
4
5
…
8
つぎへ >>
ホワイトデーの妖精代理
イリアちゃん
が
恐怖支配
見守る『白い壁とパステルカラーの不思議なお部屋』に召喚されたのは、十数名の学生たちだった。
うち何人かは、暫くの間戸惑っていたが、残りの何人かはすぐに順応した。
寝子島の不可思議現象への耐性云々ではなく、
イリヤ・ジュラヴリョフ
を知るもの達だ。説明がなければ「不思議な少女が現れた!」と驚いて然るべき状況であっても、砂糖菓子のように愛らしく星屑のように輝くドレス姿の『彼』を目の前にしても、彼らは最早突っ込みもしない。
「ホワイトデーのプレゼント? ああ、頑張って作るよ」
御剣 刀
はすんなりと頷いて、抱いていたルヴィアを座らせる場所を探した。
「甘い菓子なら服に匂いがついても平気だろうし、ここで良いか」とテーブルから少し離れたところにあったソファにおろして、「少し待っててくれな」と艶やかな黒髪を撫でている。
奇行も怪奇現象も、2度3度過ぎたあたりから「またか」と息を吐くだけで流せるようになるらしい。
志波 武道
に至っては、コールアンドレスポンス宜しくなやり取りをしている真っ最中だ。
「イリアちゃんだーキャー★ 今日もカワイイー!」
「うふふっ、本当にぃ?」
「デッカイけどカワイイー!」
「デッカイは余計だからえいっ☆ びりびり〜☆」
「ぎゃー! でもこれオイシイかもありがとうございまーす!?」
電撃を食らっても喜んでいるのは、日本の芸人の持つ能力——即ち『ボケ』『ツッコミ』『ノリツッコミ』を備えているからだろうか。
神薙 焔
は唸った。
「志波さん……? すごいわね。それにあの妖精の代理人の子……って、ん?」
イリアちゃんを見つめていた焔は首を傾げる。
背丈は武道の言う通り高いけれど、焔が中学まで暮らしていたドイツにも、あのくらいの女性は多かった。
高そうな布をふんだんに使用した豪奢なスリーブと、膝下まであるスカートに覆われた体型は、精々細身である事以外よく分からない。声は男にしては高く、女にしてはやや低めの、中性的な音域だ。
「……どっち?」
まず今の世の中性別などさしたる問題ではないが、困っているのは日本語での呼び方だ。
「イリアくん? ちゃん?」
質問されたイリヤは、焔には聞き取れない大きさで、自分に向かって呟いた。「“Назвался груздем, полезай в кузов.”(*キノコだと名乗ったのなら、カゴに入れ:やりだしたら最後まで責任を持ってやれの意)」。
ホワイトデーの妖精に代理として相応しい格好をしなさいとドレス姿に変身させられてしまったから、またあの『イリアちゃん』だと誤魔化した。だったらもうしらを切り通すしかない。
「イリアちゃんって呼んでください」イリヤはもはや臆面もなく答えた。
「うん、じゃあ、イリアちゃん」焔も違和感を受け入れてくれた。
「クッキー詰め合わせを手作りするの?」
何でも知っているらしい妖精代理へ説明を省いたが、隣で武道が「クッキー?」と繰り返すので、焔はホワイトデーの話しをした。
「私、高校に入るまで外国にいて日本のバレンタインデーは初めてだからスルーしてたけど、今年は友チョコ? 貰ってたのよ。
お返しはしないとって、ちょっと良さげなクッキーの詰め合わせを買ってきてて……」
「とっても素敵なものをご用意してらした、って妖精さんに聞きました」
「だから……作るってどこから? 箱から? 包装も?」
焔に矢継ぎ早に質問されて、イリアちゃんは暫し首を傾げてみる。お返しが準備出来ているのならば、ホワイトデーの妖精が彼女に望んでいるのは、相手への気持ちを『一手間』加えて欲しいと言うものに違いない。
それを口に出そうとしていると、先に焔がポンッと手を打ち合わせて喋り出した。
「んじゃクッキーは粉と水、それを焼く為の調理設備からかしら」
「え?」
「日干し煉瓦で竃(かまど)を組んだら、遠赤外線で表面がサクッと焼けるわよ! よーし、そうと決まれば早速!
イリアちゃん、煉瓦を用意してちょうだいっ!」
「え…………えと、分かりました!」
思わぬやり取りに、隣にいた武道は目を剥くばかりだった。あっと言う間に二人はパステルカラーの部屋の窓から見える中庭へ出て行って、材料を出し始めている。
しかしその何もかもが工事現場に必要そうなものばかりで、焔がこれから菓子作りをするとは思えない。彼女は本気なのだろうか?
「まさか……ウソデショ……?」
*
千鳥 雅人
の頭の上でアホ毛——正確にはろっこん『エモーションアンテナ』だ——が、ゆらゆら揺れていた。途中から緩いカーブを描いているのは、彼が何かを考え込んでいる所為だろう。クエスチョンマークに見えるからよく分かる。
(また、おかしなところに連れてこられちまったなぁ)と腕を組んでいた
高峰 一馬
は、後輩をみつけて声をかけた。
「千鳥じゃねえか」
「高峰先輩ー! 先輩もホワイトデーのお返し?」
「そーなんだよなぁ、どうしようかと思って……」
後輩の手前、平静を保とうとしても一馬は浮かぶ笑顔を消すことができない。バレンタインデーにデートをした少女の姿を想像して顔が上気する。
大きな手で文字通り照れ隠ししながら、一馬は会話を続けた。
「お、お前はもうどうするか決まってんの?」
「あ、はい! 材料を出して貰おうと思って、何が必要か考えてたんです」
「そうか、俺はお返しって言ってもなかなか思い浮かばなくてな。千鳥みたいに料理でも出来りゃ良かったんだろうが……」
むしろ、女性が喜ぶもの自体が想像できない。バレンタインデーの後からどうしよう、どうすればいい? と迷っていた事を考えれば、誰かに教えて貰えるこの機会は、まさに渡りに船だったのかもしれない。
そこに後輩がいるなら尚更だ。
「あー……よかったら俺も一緒に作ってもいいか? 料理ってのはどうにも慣れてなくてさぁ」
赤くなったりしょんぼりしたり。そして今は頭をかいている先輩を見ていて、雅人は何かを察した。そして力になってあげたいと考えた。
「じゃあマシュマロ作ってみます? 中にチョコが入ったやつ!」
「あんがとな! よろしく頼むぜ」
「そうと決まれば善は急げ! 早速材料集めにいこー!」
快諾してくれた雅人が動くのを追いかけ、一馬はふと思った。今まで彼が手にしたマシュマロは、ビニール袋にパッケージングされた既製品ばかりだ。
キャンプの定番の焼きマシュマロや、カフェなどでも見る定番の組み合わせでホットチョコレートにマシュマロもあるが、あれらだってビニール袋から取り出されたものだろう。
だから一馬は今まで、マシュマロには『それしかない』と思い込んできたのだ。何処の国で作られたとか、誰が売り始めたとか、そんな起源のことなど考えもしなかった。
「へっ、マシュマロって作れんの?」
1
2
3
4
5
…
8
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ホワイトデープレゼント試作会、時々びりびり
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月14日
参加申し込みの期限
2017年02月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!