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ホワイトデープレゼント試作会、時々びりびり
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「俺はバレンタインにプレゼントした方だから、お手伝い……かな。
佐藤は?」
「僕はクラスの女子が男子みんなに友チョコくれたんで、そのお返しだよ」
市橋 誉
の質問へ、
佐藤 英二
はあまりに歯切れが良すぎて逆にぎこちなく聞こえる返事と笑顔を返した。
(誰に贈るか皆にはバレてないはず!)
英二はそう思い込んでいるが、しかし、彼の友人たちは嬉しそうな顔しちゃって! と内心気づいているのだろう。
皆の訳知り顔の原因は、他ならぬ英二自身だった。彼の口からは近頃、『クラスメイトのNさん』を意識した発言が、幾度となく飛び出していた。
アルバイト先のミルクホールの同僚武道や、頻繁に来店してくれる刀。店長の甥三兄弟と仲の良い
水上 桜
や誉らが、それを覚えていない筈もない。下手をすればバレンタインデー前にした予行演習で、英二の懸想する相手が『誰か』まで分かっていても不思議ではない。
実際末弟の友人であるバンド『状態異常』のメンバー
水海道 音春
と
高知 竹高
と
幌平 馬桐
は、揃って歯を見せていた。英二はそれを横目にして、慌てて武道へ話題を振る。
「先輩は!?」
「え?」
「ホワイトデーのお返しの話しです。先輩はどうするんですか?」
「ん。そう、だな、……俺は……まぁ、色々とな……」
武道も武道だった。彼女持ちながら恋愛関係の話題を避けたいらしい。単純に恥ずかしさからか、自身の隠したい内面が現れるのを恐れてか、曖昧にお茶を濁している。
もっとも、彼は空気の入れ替えが得意だ。
「あーそうそう、チョコくれた子達に返すぶんのは、もう三兄弟で買っちゃってるんだよね。だから、俺はお手伝いというか……
パシリとして使ってもらっていいのよ?」
戯けて皆をひと笑いさせていた。
しかし
宇佐見 望月
だけは笑わなかった。笑えないのだ。以前うっかり人前で武道の彼女の話題を出してしまった事が後ろめたく引き摺られる。
(悪いことしちゃったよなー)
段々と暗い気持ちになってきた。この沈み傾向は、この憂鬱は、バレンタインデー辺りから続いているのかもしれない——。
「俺は彼女に何も出来なかったよ、バレンタインデー」
彼は吐露した。
「でもさぁ、好きそうなチョコケーキは作ったんだぜー、猫ちゃんの。ちゃんと三毛猫にしたんだぜ、彼女っぽい糸目の三毛猫。
ホワイトチョコとミルクチョコとビターチョコで模様描いて……。でもよー……」
誰が聞いた訳でもないのに、言い訳じみた言葉が止まらないのは、望月が自分自身の情けなさを責め、悔やんでいるからかもしれない。
何故なら彼はその力作を、想う相手に贈れなかったのだ。三毛猫のチョコレートケーキは、猫鳴館へ辿り着く前に姉にとられてしまった。
「俺ががうだうだしてたから……」
なかなか悲惨なバレンタインデーだ。
ボウルを葬式の木魚のような重苦しい雰囲気で叩く望月の背中へ、皆は同情を送った。
*
バレンタインデーに関する悲喜こもごもを皆が知ったところで、コンコンッと予想外の音が響いた。
皆が驚くと同時に扉が開いて、ホワイトアッシュの髪が覗く。パステルカラーの異空間へ食べかけのカップケーキを片手にしれっとアプローチしてきたのは、妖精でもなんでもない。ただの中学生、
日本橋 泉
だった。
「お客サン」が来た。と彼に促され、
旅鴉 月詠
が顔を出した。彼女もやはり、隣の部屋からやってきたような顔をしている。
「お呼ばれしまして歩いて来ました。呼ばれなくても歩いて来るけど。
ドーモ、魔女です。手伝いにきたのでさあどうぞ」
「全然知識ないので教えてもらわないと何もできません、月詠先生お願いします」
「ふむ、任せなさい」
心強い味方の登場に喜ぶ刀を横目に、望月は大混乱している。自分は瞬きの刹那にこの異空間に拉致されて監禁状態なのに、まさか外から普通に現れる人物が居るとは。
「待ッ……まってまって! ここって何!? 当たり前のように人が出入りしてるけど、どゆこと!?
この部屋ってどこか繋がってんの?? どこからきたし!?」
泉はケーキの最後のひとかけを飲み下して、扉を大きく開き、望月へ向こう側を見せた。
「ミルクホールの二階。リビングルームから」
確かにそこは旧市街のカフェ『ミルクホール』の二階、ジュラヴリョフ三兄弟が住んでいる部屋だった。
リビングルームに入室した経験があるのは英二と武道と誉のみだったが、三兄弟の愛犬ポンチクが、尻尾を振ってこちらを見ているから誰でも察せられる。
つまり月詠は歩いてミルクホールまで行って、本当に隣の部屋からやってきたのだ。泉の表情も、行動の生活感も頷ける。
「こっちはイリヤの部屋。
普段はもう少しまともな内装……でもないか。まあ、普通の大きさだったのが、クリオネみたいな発光物体が飛んで来てから——」
泉は両手を開いて広げ『デカくなった』と表した。
「ってことは俺様すぐ帰れる場所!? 『うさぎ屋』の近所!?」
「……ああ、お好み焼きの店? なら数分も掛からない」
「マジかーーーッ!!」
あの時逃げ出せていれば……。後悔の数秒後、冷静になった望月は二度目の逃亡を試みかけ、背後から
拷問器具
低周波マッサージ機能付きハートの杖を携えた妖精代理イリアちゃんがやってきているのに気づいて、前に出ていた右足を、何食わぬ顔で左足と揃えた。
「望月さん? どうかしましたか?」
「あ、うへ」
「なにか必要なものでも? 言ってくれればすぐに用意出来ると思うんですけど……、なければそろそろ始めましょうか」
「あ、はい、真面目に御返しっちゅーか甘いもん作ります」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月14日
参加申し込みの期限
2017年02月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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