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雅人と一馬はすでにマシュマロ作りを始めている。
「なるほど、変な形だと思ったら、菓子作りの為のチョコレートなのか」
一馬が半円形のチョコレートの一つを指先で捏ねくり回しているのを見ながら、雅人はテーブルの上に調理器具を並べていた。
「板チョコと違って包丁で刻む工程が省けて便利ですよ〜」
「へえ、俺指が太いせいか細かい作業は苦手なんだよ。丁度良いな」
「なんてったって、材料を鍋にかけるだけで良いんです。
後で作るマシュマロ生地を、今から作るチョコ粒の上に絞り出せば、簡単にチョコ入りマシュマロの完成!」
雅人がクッキングヒーターに置いた鍋を示すので、一馬はチョコレートの袋を開いた。豪快にざばっと流そうとする彼に、雅人が狼狽する。
「あ、先輩待って! いっぺんに入れちゃダメだよ〜」
「お、おう。慎重に、慎重に……っと。うぐぐ……」
眉間に深い深い皺を刻んでいる一馬。雅人は心配な気分で苦笑した。
(……先輩、細かい事とか苦手そうだけど大丈夫かなぁ?)
次の工程は鍋に生クリームを加えて混ぜ合わせるものだったが、一馬は勢い余って鍋からチョコレートを零してしまった。
「……あ。
あんまり思い切り混ぜすぎると、大変ですからね先輩!」
「っと注意はしてんだけど、どうも強くやりすぎちまう。……やっぱり、千鳥みたいにはいかねえな……」
中々上手くいかない。一馬の得意とするスポーツと同じで、菓子作りも『一日にして成らず』。筋肉を作り上げ動きの研究を重ねるように、積み重ねが大事なのだろう。今日は先輩後輩を逆転させて、雅人の指示通りにやろうと決めた。
「粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やしておくんだけど……その間にマシュマロ生地作りだね!
これも基本的に材料を鍋にかけて泡立てるだけでいいんだ。卵白だけ使うんだよねー」
「卵白って、黄色くないところだけか」
「割った卵の黄身と白身を分けるんですけどー……先輩、できます?」
言いながら雅人は小さめのボウルを引き寄せて、一つ卵を割って見せた。殻を使って卵白だけをボウルに落としていった。
どうですか? と首を回した瞬間、盛大なNOが返ってきた。
一馬の顔は、マジックの観客のように呆気に取られて理解できないと言うものだ。
「あっ……じ、じゃあ一度ボウルに落としてから、お玉使って掬いましょう!」
*
一方こちらは、誉の指導で恙無く進行しているホットケーキミックスでの菓子作り組だ。
誉が幾つか候補を挙げたなかで、竹高は友人や仲間複数人へのプレゼントなので、沢山作って小分けにできる型抜きクッキーを。馬桐は図書館司書の母親が帰宅する夕方までの短い時間に間に合うように作れる品として、焼きドーナツを選んだ。
「意外と簡単に出来てくんですね」
馬桐は既に型抜きの工程に入っている竹高の手元を見て言った。彼自身は既に作業を終えて、オーブンが完成したよ、と知らせてくれるのを、内心わくわくしながら待っている。
「ホットケーキミックスって、必要なものが予め混ぜてあるようなものだからな。
完成品にチョコレートでメッセージやデコレーションをしたら、オリジナリティーも手作り感抜群だ」
「っんとにスゲエ! これなら家で一人でも作れそうっス!」
竹高が誉にオーバーなくらいの感謝を述べると、馬桐が「あと材料費も少なく済みそうですし」と一言余計に吐いた。竹高は「夢がねーなあ」と眉を寄せたが、彼らと二つ三つは年上の誉には捻くれた言葉に可愛げも感じられる。
それに既に芸能で稼いでいる泉や、商店街で家の手伝いをしているイリヤのような子を見ていると忘れそうだったが、中学生は原則アルバイト禁止だ。自ら稼ぐ手段がないのだから、無駄な出費を抑える事は第一条件かもしれない。
「まあまあ。そこは大事だよな」
誉は笑いながら二人を宥めて、生地に型を押した。その生地は竹高の見本として割ったチョコレートを入れたものではない、何も入っていない黒いココア入りの生地とアーモンドパウダー入りの白い生地だ。
「それは?」と馬桐。
「あとデコレーションの練習に使ってみようと思ってる」
「あれ? 誉さんってバレンタインデーにあげたんスよね。また作んですか?」
「バレンタインに渡した方がまたホワイトデーにプレゼントしたらダメっていう決まりもないだろ」
「そう、ですけど——」
変わっていると言うような馬桐と竹高の表情に、誉は視線を斜めに逸らした。格好をつけたいところが、ついロマンチストな内面と、料理趣味を見せてしまってなんだか気恥ずかしい。
「……俺は、俺の作ったものを喜んで食べてくれるのを見るが好きなんだ、悪いか」
「良いんじゃないですか。なんかモテそうだし」
「俺は食べる方が好きっスね!」
「タカ先輩は言わなくても分かります」
「そうだな!」
誉は中学生二人の応酬に笑ったが、その時に口元に手を持って行った所為で、鼻の下に粉がついてしまった。
暫く彼はそれに気づかず、堪えきれなくなった竹高と馬桐が腹を抱え出して初めて気づき、慌ててキッチンペーパーを取った。
「他の奴は!? 気づいてないよな!?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月14日
参加申し込みの期限
2017年02月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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