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きままにアルク 後編~ウォーカーズ・プロトコル
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【変局】
「これは、いけませんね」
オーデン・ソル・キャドー
は、イカヅチカラヤンマの軽快な機動力を活かして敵の突撃を華麗に回避し、翻弄。時にホバリングして意表を突き、立て続けに魔導拳銃を発砲。ばしゅ、ばしゅんと光弾は羽の付け根を貫き、落とします。
「接近されないよう迎撃するのが理想でしたが、こうも数が多くては。ままなりませんね……」
「オーデンさん、後ろ!!」
聞こえた声に、カラヤンマは身をひねるようにして回転、敵ハッパムシの光弾をくぐり抜けるように避けると、
「失礼!」
交差の一瞬に引き金を2度引き、2匹の敵を撃ち落としました。
「ありがとうございます、呉井さん。助かりましたよ」
「いえいえー。けど、マズイ状況ですねぃ、これは」
呉井 陽太
は細い目をさらに細めて、戦況を見渡します。
空にはまるで、黒い霧のようにムシたちが集い、重なる羽音はもはや騒音です。味方のネ族やハ族の協力者たちは次々に失墜し、母艦たるキリガネハサミムシは包囲され、いかに堅牢な甲殻とていつまで持つかは分かりません。
「! 呉井さん、そちらを」
「オッケー、任せて。オーデンさんはそっちをお願いしますよぅ」
オーデンと背中合わせ、背後は彼に任せつつ、陽太は魔導小銃をがしゃりと構え、小刻みな連射を3度。カナブンの編隊を切り裂き撃ち落とします。
「敵の城は、もう見えてるのに……」
「果たして、たどりつけますかな」
ふたりの視線の先には、確かに。まだぽつりと小さくはありながら、茜色の海辺の断崖に立つ、目指すべきハ族の居城が見え始めていました。
けれどそこへたどりつくには、分厚い層を成す敵の群れを突破する必要がありました。それまで、キリガネハサミムシや、そこに乗り込む仲間たちが無事であるかどうか。
「やっぱり援軍が着くまで、とにかく耐えるしかないか……お、武道君?」
水上、ミズトビアメンボに乗る
志波 武道
の肩の上。陽太と視覚を共有する熊のカスミさんを通じて、武道はメモに書きつけたやや荒れた文字で、情報を伝えます。
「『はるひこくんがピンチ!』まずいな、6……7匹? 追われてる! 敵の数が多すぎる……!」
奥歯を噛み締め、武道は上空を見上げます。春彦は先ほどから大いに活躍し、敵を挑発して引きつけ、攪乱し、味方の危機を救い……少々無理をしているくらいに、全力で空を駆け巡っているのです。包囲されているキリガネハサミムシから、少しでも敵を引き剥がそうという彼の意思は見てとれるものの、武道は当然、春彦自身の身をも案じています。
「殻無し、あちらに同胞が落ちた! ハ族の協力者もまだ息がある、救援へ向かいたい!」
「っ! ……わかった、オッケー! まーっかせて☆」
ネ族の青年へぱちりと片目をつぶり、あえての明るい笑み。水上で味方の救助にあたる武道は精力的に動き回り、ミズトビアメンボの広い背中の上には、負傷者がずらりと並んで寝かされています。
「……無事でいてくれよ、春彦くん」
そうして茜色の海をかき分け、水面を走るミズトビアメンボの、はるか上空。
春彦は、背後にしつこく追いすがる何匹ものムシたちを振り返り、
「ほーら、こっちだぜ! どこ見てんだよ、ムシのくせに飛ぶのヘタクソ~」
悪態。空気がうなりを上げるようなスピードで飛ぶ中、それでも言葉は届いているのか、敵は諦める様子も無く春彦を追いかけます。
「志波先輩は、まだ大丈夫そうだな……下のほうに意識がいかねぇように、敵を引き付けとかねぇと。呉井とオーデンさんの声が聞こえねぇ、どこに……あそこか! まだ無事みてぇだな。よーし」
春彦自身、かなり無理をしている自覚はありました。モトクロスで培った感覚はもちろん、大いに彼を助けているものの、カラヤンマの敏捷性を限界まで引き出す操縦は、徐々に彼を疲弊させていきます。
「それでも……やんねぇとっ!!」
敵の頭上を取り、春彦はカラヤンマの背を蹴り、空中へ飛び出します。魔導ナイフを展開、
「うりゃああああッ!!」
敵ハッパムシへと躍りかかると、羽の根元を刃で斬り飛ばし、再び空へ。狙いすましたように飛び込んできた相棒、ドラゴンフライことカラヤンマの背中へ着地!
彼の活躍は目覚ましく、
「へへっ。アルクに手ェ出そうなんて、許さねぇぜ? あいつだって、大事な仲間なんだからよ…………ッ、あ」
その分、やはり、無茶が過ぎたのかもしれません。
気付くと目の前には、カマキリ。振り上げた大きな鎌の鋭利な輝きを、春彦はスローモーションのように見つめました。
「やッ、べ……」
鎌はカラヤンマの甲殻ごと背中を切り裂き、春彦は。
空を、落ちていきます。
綾辻 綾花
の背後、もうずいぶんと遠くはなりつつも、彼女は気が気ではありません。
「あ、アルクが! アルクが……! 助けないと!」
「今はみんなに任せるしかない! 俺たちは、俺たちのやるべきことをやらなきゃ……」
カラスシジミムシを駆り、取って返そうとする綾花を、
鴻上 彰尋
は引き止めます。彼女はこの場において貴重な人材であり、必要不可欠です。彰尋とてもちろん、キリガネハサミムシへ群がる敵を見つめて、歯がゆさがないわけではありません……けれど、彼らは努めて、冷静さを保つ必要がありました。
「どうして……どうして将軍は、アルクを知っているの? どこで、アルクの力を知ったんでしょう……」
「アルクが1匹だけとは、限らないよ」
綾花のつぶやいた疑問へ、
サキリ・デイジーカッター
は、そろりと近づいてきたムシを音もなく斬り裂きながら、その予想を口にします。
「ローシルテで起きた魔導事故は、ユークリアンナたちの時間を、24に分割してしまった。この分だと、そこに巻き込まれたアルクだって、24匹いるかもね?」
「アルクが? なるほど……面白いな」
「まぁ、予想だけどね。話を聞くに、他世界への移動を自由に制御できるのがウォーカーで、僕らは自分で行き先を選んで移動しているわけじゃないから、その蕾ってところかな。芽が出て枝葉として伸びていけば、いずれは僕たちもウォーカーになるのかもしれない」
「……ということは……ウォーカーの正体は」
と言いかけて、彰尋はサキリとの会話を中断し、前方を見据えます。
シノビカゲムシの隣を併走しながら、綾花もまた、それを見上げました。
「お姫さまと、Θさんを助けて……アルクも、助けます!」
目の前には、そびえる城の中へと通ずる、ぽっかりと開いた入り口がありました。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
きままにアルク 前編~二十四の轍
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月06日
参加申し込みの期限
2017年02月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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