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桜花寮の一室、
羽生 碧南
は薄っすらと瞼を開けた。近くの時計に目を向けて、早いよ、と不満を口にして目を閉じる。
渋い表情となった。仰向けから横向きに変わる。肩口が寒いのか。掛布団を引っ張り上げた。その状態で寝返りを打つ。もぞもぞと身体を動かして、諦めたように上体を起こした。
「眠れないじゃない」
ぶつぶつと文句を言いながらジャージに着替える。さっぱりした表情で軽くストレッチをした。
「こんな時は自主トレよね!」
急激に気分は上向く。ボブの髪を弾ませて部屋を飛び出していった。
外に出た碧南は九夜山の方を振り返る。少し考えるような仕草を見せた。
「今日は海って感じかな」
寝子ヶ浜海岸の方角に目を向けた。
閑散とした道を伸びやかに走る。最初は西に進んで最初の十字路を左に曲がった。道に沿って直進すると『工事中』の看板に出くわした。
「こんなこともあるのね」
別の看板には迂回路が示されていた。遠回りとなる進路に、仕方ないよね、と明るく返した。
走る速度が少し落ちた。茶色い瞳が周囲の街並みに注がれる。
――それ程、時間は経ってないのに。
走りながら周囲を眺めた。その目が留まる。緩やかに速度を落として立ち止まった。
住宅街の中、ぽっかりと空いた土地が存在した。膝丈くらいの雑草が疎らに生えている。所々に空き缶やペットボトルが投げ込まれた姿で落ちていた。
碧南は空き地に踏み入った。目を下に向けて歩き回る。
――何も残ってないわね。隣の家が出した火で、全て燃えてしまったわ。
頭では理解していた。納得しない身体が家の痕跡を探して回る。
ピンク色の容器を見つけた。その場にしゃがむと色褪せたストローが目に付く。
――シャボン玉、私も小学校の時にやったよね。隣の家の女の子と。
落ちていた物に碧南は微笑みかける。ストローを摘まんで吹く真似をした。
――女の子と一緒によく遊んだよね。人形遊びは少し照れ臭かったけど。
立ち上がって繁みの中を歩く。何も見つけられないまま、ふと立ち止まる。
――あの子とは楽しく過ごしてきたけど、中学三年から疎遠になったのよね。受験する高校が違ったから。
落ち込みそうな心を引っ張り上げるかのように大股の一歩を踏み出した。雑草を蹴散らすように足を高々と上げて歩いた。腕の振りは良くなり、自然に顔も上がる。
視界に大きな空を収めた。
――受験が終わったあの日も、こんな爽やかな空だったことを覚えているわ。久しぶりに会ったあの子と試験の話をしたのよね。でも、それが最後になったわ。
碧南は足を止めた。澄み渡った空を眺めたまま、ぼんやりと口にする。
「あの子……今頃、どうしてるかな……」
素直な気持ちが空に放たれた。
「そろそろ走ろうかな」
少し目を細めて碧南は走り始める。後ろを振り返ることはなかった。
一路、青くて広い海を目指して走り続けた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月04日
参加申し込みの期限
2017年02月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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