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秘められた思い出
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「ちか、録画するん忘れてもうたわ!」
目覚めた瞬間、
苑下 ちか
は部屋を飛び出した。パジャマ姿で居間へと走り込む。滑るようにして卓上のリモコンを掴み取ると急いでテレビを点けた。
画面に爆破の様子が映し出された。空中にいた五人の戦士がドリルと化した手でポーズを決める。中央にタイトルが浮かび上がり、機械音を交えた曲が流れ始めた。
「なんとかセーフやな。やっぱ、ドリル戦隊ホルンジャーはかっこええわー」
両膝を胸に抱えるようにして見入った。
――ドリルはやっぱ胸アツやな。
画面では一人の戦士がドリルの形状を変えて複数の敵と戦っている。数の多さで苦戦を強いられていた。
「あ、そこはちゃうねん。もっと細いドリルでアタックやって。せやろ、ちかの思った通り、よけられてもうたやろ」
細かく指摘をしながらも、どこか納得した顔で頷いた。
「ちかにはわかるで。いろいろやってみな、わからんのがドリル道や。めっちゃ、奥深いもんなんやで」
一端の職人を気取って腕を組む。
――
ろっこん使えるようになったあの日
、ちかはめっちゃうれしかったわ。その次の日にな、いろいろ試したんやで。
画面を見詰めた姿で黙り込む。興味はいつの間にか、過去へと向かっていた。
ちかは部屋に黒光りする泥団子を持ち込んだ。イスに座って机と向き合う。会得したろっこんの実験が密やかに始まろうとしていた。
「どろだんごを手に持ってやな。イメージするんや」
長い黒髪の一本を摘まんで鼻先に持っていく。先端をじっと見て心で念じる。
――さきっちょだけ、ドリルになれ。
ろっこんの『螺旋』が発動した。想像した通り、髪の先端が細長いドリルに変化した。小さいながらも甲高い音で回転している。思わず、笑みが零れた。
「穴あけたいんやけど、机はあかん。親に怒られてまうし、他になんかないか」
泥団子を机上に置いて引き出しを開ける。押し込まれた文具類を掻き分けて一つの消しゴムを発見した。
「消しゴム星人を見つけたでー。くらえー、せいぎのドリルクラッシャー」
消しゴムの中心に丸い穴が開いた。
「おー、きれーにあいたやんかー。ほな、次は髪の毛のさきっちょをドリルにしてみよか」
イスから立ち上がると髪の毛の先端を全てドリルに変えた。個々が激しくぶつかり合い、火花が散った。その振動が全身に伝わり、ちかの表情が強張った。
「あ、あかん。し、し、しびれて、どないもならんわ」
能力を解除して人差し指をドリルに変えた。手にした泥団子を標的に定める。
「ぎゅいーんといくでー」
出力を上げたドリルは泥団子を易々と砕いた。
「はよ、そうじせな」
床に散らばった破片を手で拾い集める。切り取ったノートの紙を塵取りの代わりに使い、纏めてゴミ箱に捨てた。
「力のかげんがむずかしいわー。たぶん、うまなったらペンダントも作れるで。次にドリルにするんは」
思考を中断した。ろっこんに必要となる土はゴミ箱の中であった。上から覗き込んだが大量の紙クズが邪魔をして見えなかった。
「ほな、今度は外にいこか」
ちかは気持ちを切り替えて部屋を飛び出していった。
適当なところを探して走り回る。行き着いたのは九夜山であった。ちかは緩やかな斜面に立ち、ろっこんで右手をドリルに変えた。幾つも穴を開ける。
「気持ちええなー」
左手も加わった。両方のドリルが横穴を開けていく。どんどん突き進み、辺りは夜のように暗くなった。自然に瞬きの回数が増える。
「暗うて、ようわからんわ。こっちを掘ってみよか」
ドリルの回転数を上げた。直後、立っている足に微かな振動が伝わる。掘り進んできた穴が土砂で埋まっていた。
「え、えらいこっちゃ。生き埋めになるんはイヤやで」
焦った様子で下半身をドリルに変化させて強引に戻っていく。弾いた砂利が顔面に当たって、やめーや、と両腕で庇う。上半身の激しい動きに連動してドリルは地中を迷走した。
ちかの意識がテレビ画面に向かう。五人の必殺のドリルを受けた敵が空中で爆発したのだ。
少し汗ばんだ首筋に手をやる。
「……ドリル道は奥深いもんなんやで」
小難しい職人の顔を見せて言った。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月04日
参加申し込みの期限
2017年02月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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