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FEAR THE FORCE:変異-METAMORPHOSE
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剣道部の練習は午後からだ。顧問の島岡先生は、近々行われる練習試合の相手校に交渉に行っており昼から戻ることになっている。
しかし
御剣 刀
はこの時間には、すでに武道場に姿を見せていた。
――あまり熱心にやりすぎるのもよくない、と言われてはいるけれど……。
軽く竹刀を振っておきたい。自主練のために訪れたのである。
武道場の扉に手をかけるより前に、空を見上げる。
本日は好天とはいえない。
春霞というのか、空は水に溶いた灰のような色で、生暖かい空気はじっとりと湿っていた。曇り時々雨、降水確率50パーセントという曖昧な天気予報もむべなるかな。
……!
その空に刀は突然、水墨画のような蛇の姿を見た。
いや、蛇ではない。
龍だ。尾が渦を巻いている。短い手足が生えているが、その先端は昆虫の脚に似ている。
だが鼻孔をつくのは、墨ではなく硫黄の匂いだった。
この匂いに、肌が粟立つ感覚には覚えがあった。次の瞬間、刀は反射的に空気を蹴っていた。
右足で空気の塊を踏みつけ、強く蹴って勢いを付ける。
そのとき左足はやはり空気を足場にしていた。右足より高い位置だ。
そうして足を交互に、虚空の階段を昇っていったのである。彼の能力『加速』が進化したものがこれだった。しかし高みに到達したとき、すでに刀の視界から、竜の姿は消えていた。
幻覚だったのか? だが、鼻を突く香りはいまだ健在だ。やはり『あった』としか考えられない。
奥歯を噛んで今度は、階段を駆け下りるようにして刀は武道場の前に戻った。
あいつだ。
細い目をした男。白衣を着て、不健康な顔色をしていた……
香川王堂
と名乗った人物、彼の存在を刀は確信していた。『ドクトル』と呼べ、とあの男は言った。英語読みなら『ドクター・カガワ』か。
香川が戻ってきたのだ。それどころか、刀のテリトリーである寝子島高校でなにかを企んでいる。そうとしか思えない。看過できることではない。
――情報を得ておく必要があるな。
刀はスマートフォンを取り出し、ネットに接続した。
どんな情報でもいい。『香川王堂』について調べておきたい。
日本語では見つからなかったが、英語で『Odo Kagawa』の記事はいくつか見つかった。
翻訳サイトを使ってなんとか読み解いたところ、香川は主として欧州で、学会の異端児としてそれなりに知られているらしい。科学の世界でオカルトめいた言動を繰り返し、論文は構成こそ見事なものの、すぐそういった方向に走るために、評価は徹底して低いという話だ。熱望しているにもかかわらず、香川がどうしても博士号を獲得できない理由はこれだろう。一部には彼を『好ましからざる人物(Persona non grata)』とみなす者もあるという。
奇人変人の類いか――刀はいくらか彼を理解できた気がする。それなのに彼に、なにか底知れぬものを感じるのはなぜだろう。
そのとき、
「……鐘?」
奇妙な音を、聞いた。
刀は咄嗟に、両手で頭を抑えていた。
一瞬、
甘美な餌(え)
が目の前にぶら下げられたような気がしたのだ。反射的にこの行動を取ったのは、それが危険だと判断したからだった。
首を振って顔を上げる。大丈夫だ。
多くの傷や後悔にまみれているとはいえ、刀の世界は、刀の世界のままであった。
とはいえ一瞬、ごくわずかながらもあの『現実』に惹かれそうになった。それがどんなものであったかは思い出せないが、あそこに身を投じれば、幸せでいられる気がした。それこそ、気の迷いなのだろうが。
ふたたび、今度は力を込めて両の頬を手で叩く。
呼吸を整える。スマートフォンは無事だし、竹刀もまだ、袋に入って肩から下がっている。
もう大丈夫だ。
「行かなくては」
己に言い聞かせるべく、言う。けれども、その呟きに答える声があった。
「どちらへ?」
香水をふっているのだろうか、彼女はふわっとしたやわらかい空気をまとっている。
長い髪は腰まであって、眠たげな、けれどもこちらの肚を見透かしているような目をしていた。
どこから現れたのだろう、気配はしなかった。
胡乱路秘子は制服のスカートの両端をつまんで、バレリーナのようなお辞儀をした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
前回シナリオ
FEAR THE FORCE:前哨
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
21人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月22日
参加申し込みの期限
2017年01月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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