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【星幽塔】第十一階層 極圏のハレーション
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――休まないのか?
只一人で、竜の解体作業に入っているサキリに、修が声を掛けた。
サキリは頷き、もくもくと解体作業に移る。貴重な化け物の体、どんな魔法道具の素材にならないとも限らない。
表皮、肉……これはBARアストラルで、ドラゴンステーキにしてもらうか。
爪は割れて、骨もひびが入り、大幅に星の力が減衰している。
――気づいたかい?
――ああ。
修とサキリが、顔を見合わせる。
あまりに、力を秘めた素材が少ない。
――誰だ!
背後に気配を感じ、大声を上げる修。
「余興は楽しんでもらえましたか?」
夜景にその姿が紛れて、判然としないが、紛れもない影の娘の声。
「こんなところに……何しに来た」怒りに満ちた修の声。
「皆さんの様子を見に来ました」
「俺たちは今、機嫌が悪いんだ……ここで決着をつけてもいいんだぞ」
「皆さんが?」影がせせら笑う。「二人で勝てると思っているのですか」
「なら、なぜ仕留めようとしない?」
「……!!」
「語るに落ちたとは、このことだ。
ステラの言葉を忘れていないと思ったのか。
オーブに火をともすことで、影を追い払うことができる。
大方、ここに来たのも竜の死骸から力を奪うため……違うか?」
夜の向こうの怒気が膨れ上がる。
押しつぶされそうな恐怖にも、修は一歩も引こうとはしない。
黙ってサキリが立ち上がる。右手を軽く震わせると、そこにナイフが握りこまれている。
「星幽塔も、もう最終階層が近いのだろう?
お前たちも、追い詰められているようだな?」
「……」
「お前たちのボスも、名乗る必要はない。興味もない。
俺の友人が賜った『ゴンザレス太郎』で十分だ」
不意に、相手の気配が消えた。
サキリが幾分不満そうにナイフを仕舞いこむ。
修は息を吐いた。此方の情報の確認に終わったが、相手が追い詰められていることを知っただけで十分だ。
どのみち、交渉する相手ではない。
(必ず、倒してみせる)
「あー、疲れましたー!」
ぐぐっと伸びをするリリエル。
今回の戦いを通して、風の力を使用し続けていた彼女。
星の力に自信ありとはいえ、消耗しすぎた。
傍らで笑いかけるのは、いまだ包帯の後も生々しい夏朝。
治癒の力を総動員させて回復に努めているが、星の力とろっこんをすべて振り絞ったせいで、まだ復調には遠い。
それでも「膚に傷ひとつ残さない!」という、救護班の強い意思により、彼女は順調に回復していた。
「祝勝会の前に、ちょっと一休みしましょう。魔法疲れのあとは、甘いものが欲しくなっちゃうんですよねー」
「寝子島に来ることがあったら……美味しいお菓子のお店、案内する」
「本当ですか!?」
リリエルと夏朝、指切りをかわす。
蒼天が青ずんで、夜へと傾斜していく。
ペルラはじっと星空を見つめながら、物思いにふけっていた。
今回の彼女の行動は、水際だったものだった。
瞬間転移を利用した治癒。
他の防御手段と併用した、ウッドシールドによる防御も、細かなダメージの蓄積を回避させた。
それでも、彼女の心の憂鬱は去らない。
はたして、自分は今回、力を尽くせたであろうか?
はたして、自分は今回、悔いのないふるまいができたであろうか?
その時その時で、最善のふるまいをしたという思いはある。
それでも、あの詩人のように、あの少女のように、決死のふるまいはできなかった。
今回は苦渋の決断――それでも、苦いものが澱のように残る。
「大丈夫かい?」
背後から声を掛けて来たのは悠月。
咄嗟に振り返るペルラ。
悠月は手を差し出した。
「ありがとう。ペルラがいなかったら、俺は動けなかった。礼を言う」
意外な申し出に、彼女はキョトンとする。
自分よりも、自分のことを見ていくれている人がいる……。
感謝の言葉を述べて、ペルラは悠月の手を取った。
(どうやら、彼らはやってくれたようですね)
(また機会があれば、共闘することもあるだろうさ)
謎めいた美貌の少年と、銀の髪の青年は、風と共に姿を消した。
「アステリズムが、回復したのです!」
美咲紀が声を掛ける。
オーブに再び星の力を吹き込み、ろっこんの回復を行使して、神威の治癒に努めたのだ。
双子座のアステリズム、神威が一同に感謝の言葉を述べる。
「パイセンの皆さん、有難いっス。自分、やばいなって思ってたんで」
「……こんなキャラだったの?」
「あ、よく言われるっス。『自分、やばくね?』って。ま、やばいと思ってるんですけど」
ハハッと、快闊そうな笑いを浮かべる。
「やっほー!」
空中に凝集した光から、ぽんとステラが現れる。
「あ、ステラパイセン、ちっす」
「ちっすなの」
「油断して捕まってたっす。マジヤバいっす。やばくね?」
神妙な顔になる神威。
「相手の影も、どうも力を増しているみたいな感じっす。
パイセン方の情報によれば、自分らアステリズムの殲滅も、連中の目的みたいっすね」
「協力は仰げないか? 今以上に、助力が必要になってくると思うのだが……」
「八神パイセンの意見ももっともなんすけど、アステリズムはいろいろあるんっすよ」
腕組みをして、じっと悩む神威。
「とはいえ、そうも言ってられない……自分らも、今以上に力を蓄えないと……」
「そうそう、それなんだよー」
と、傍らにいた伏兵、アリスが手を打つ。
「アリスパイセン、どうしたんすか?」
「神威に、どうしても言いたいことがあるの」
そういって、アリスはごそごそとポーチを探る。
「やっぱりアステリズムに弱点があるってまずいよね。私、神威を助けたいし」
「え、っちょっとなんすか、この流れ」
「やっぱり好き嫌いはなくさないと」
「流れ的に、ヤバくないすっか、アリスパイセン」
「はいー」
そういって取り出すのは、瓶詰のらっきょうと、タッパーにギュウ詰めのラッキョウ。
「こっちはらっきょうの天麩羅、こっちはお味噌につけたんだよ」
「ぐわああああ!!」
絶叫が響き渡る。
「アステリズムが、白目をむいてしまったぞ!」
「ステラ、早くなんとかしないと」
「これ、生中のおつまみに最適なの」
「精霊がらっきょうを食べないで!」
「ぱりぱりしておいしいね」
「Barアストラルの、名物料理でもいいかもしれませんね」
「虎の子メリィも、これなら美味しく食べられるよ」
「ほしびとの間に、らっきょうブームが起こってるし!」
「神威が口から泡を!」
「お、なんだ、酒盛りか?」
「まだまだあるよー、どんどん食べて」
「荷台いっぱいのらっきょう……」
「も……」
「もう……」
「もう、らっきょうは、こりごりだあー!」
のちに
アリス・ミーティア
、「アステリズムを一撃で屠ったほしびと」として、その名を馳せることになる。
が、それはまた別の話。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月22日
参加申し込みの期限
2017年04月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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