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寝子島高校
<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
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●寝子暦1369年・4月下旬の寝子島高校(1)●
【寝子島高校:校庭(第1グラウンド)】
「ここは寝子高……で、でしゅよね?」
常闇 月
はキョトン……と校庭の真ん中に棒立ちになり、周囲を見回した。
確かにここは彼女も通学する、寝子島高校のグラウンドだ。けれども、その校庭はやけにだだっ広く、向こうにそびえる校舎も何だか巨大に見える。そしてその校舎や敷地の中を、たくさんの小さな子供が、元気な声を上げて走り回っていた。
「でも、なんだかみんなのようしゅ……いえ、ようすが?」
大人や高校生はひとりとしておらず、全員3歳から5歳ぐらいの幼児ばかりなのだ。みんなでサッカーをしている子供、泣いて母親を探している子供、あっちには仲良くお菓子を分け合っている子供。
「それにさっきからこのわたしもなんだか、
ろれつがまわりゅ……回りゃな……うぅ?」
そこで月もようやく気付いたのだ。自分の身体もまた、幼い子供時代の姿に戻ってしまっていることに。
(なにやら体が縮こまっていますね。凡そ5歳児……でしょうか?)
元々華奢で小柄な月だけど、今の背丈はその半分ほどしかない。髪はこの頃からもう伸ばしていたのか、長い1本三つ編みだ。服装まで変わっており、飾り気のない黒いワンピースに、使い古しのボロ布をマントのように羽織っていた。
「おちついて、よく思いだすのでしゅ。たしかわたしは……」
そう、クローネに囚われた人々を救おうと、月もまたあの黒い球体の中に突入したのだった。ウン大丈夫、ちゃんと憶えてる。記憶まで5歳児に戻ってしまった訳ではないみたい。
そこで月はあっと顔を上げ、マントをなびかせてそちらに走り寄った。校庭の片隅にちょっとした人集りができており、その子供の輪の中に、見覚えのある2人の顔を見つけたからだ。
「ええと、……やがみさん、それに、つばきさんですか?
わたしです、とこやみです……」
男児と女児がそれぞれ振り向き、彼女を見て声を上げる。
「常闇か! すぐに会えて良かったよ」
月の友人、
八神 修
と
椿 美咲紀
だった。どちらもやっぱり幼児化していたけれど、月にはすぐに2人だと分かった。5歳児になっても、八神の涼しげな目許は見間違えようもなかったし、美咲紀はこの頃から元気いっぱいのきゃぴきゃぴ幼児だ。大好きな花を服に挿して、早速ばっちりおしゃれしている。
「かだんにあったお花なのです! カワイイでしょー?」
「ゆえちゃんにも分けてあげるのです!」
そう言って美咲紀は、月のボロ布マントに、小さな花束にした白いヒナギクを飾り付けてあげて、
「ほら、ゆえちゃんもとってもカワイイのです、
あたちとお揃いなのです!」
「あ、ありがとうでしゅ……」
戸惑い顔の月だったけど、その可憐で可愛らしい花を見て、何だかじんわり穏やかで温かい気持ちが、胸の中にひろがる。けれどもハッとすぐに気を取り直して、
「やがみさん、これはいったい、どういうことでしょうか?
わたしたちは、なぜこどもになっているのでしゅ……ですか?」
「ああ、俺達はどうやら、去年の4月下旬の寝子高に来てしまったみたいだ」
ここがあの黒い球体の中、ループ世界だということは、八神も美咲紀も承知しているし、突入する直前までの記憶もある。八神の説明によれば、自分たちはすでに解決したある事件の当日にループしてしまったらしい。この日は1年3組の担任・
白沢先生
の幼児化ろっこんが暴走し、校内にいた全生徒が子供になったのだ。
「そうだったんでしゅね……それで2人は、
ここでなにをしてらっしゃるのでしゅ?」
「ああ、それはだな……」
「あっ、ゆえちゃんなのら〜!」
八神が口を開く前に、人集りの輪の真ん中にいた幼児がピカピカの笑顔で、月に向かって特製『ひみつけっしゃ』バッヂを差し出した。
「このばっぢをつけて、きみもきょうからせかいせーふくだじょー!」
「えっ? ののさん……でしょうか?」
幼児になっても、特徴的なアホ毛は見間違えようもない。水色の園児服を着た
野々 ののこ
だ。なぜか胸のワッペンにはマジックで、『ひみつかんぶ・かっちぇ』とか書いてあるけど。
そして勢いで今受け取ってしまった特製バッヂなる物を、月もしげしげと見る。バッヂと言っても、丸くちぎった段ボールに手書きで『うろぼろす』とか書いてあるだけだ。ウロボロスって何だろう? ひっくり返すと、さらに裏側に『のたまご』とあった。書き切れなかったみたい。
「これは……?」
困惑するしかない月に、八神がへっちゃらで答える。
「野々……じゃなかった、こちらのカッツェ様が、
世界征服ごっこをしたいと言うんでな」
よくよく見ると、2人の胸にはもうそのバッヂとワッペンが付いていた。ちなみに八神の肩書きは『ひみつかんぶ2ごう・しゅー』、美咲紀のワッペンは『おはながかり・みさき』だ。
「よくわかりませんが……いっしょに遊べばいいんですね?
せかいをせいふくして遊ぶ……ど、どうすれば……」
幼少期に他の子供と遊んだ経験があまりないらしい、月にはいきなりハードル高過ぎな遊びだ。
「せかいせーふくのだいいっぽは、ひみつきちなんだじょ〜!」
そんな月や周りの幼児たちに向かって、元気にののこが言い出した。
「ふむ、ひみつきちを作るのですか」
アジトってことだろうか。それなら月にもまだ分かる。ののこはどうやらこの学校を悪の組織の本拠地にして、世界征服への足掛かりにするらしい。
「ほへー、せかいせーふくはよくわかんないけど、
ひみつ基地づくりはおもしろそーなのです!」
と美咲紀もこれに乗っかってくる。八神もその隣りで早速あれこれ思案を巡らせて、
「この学校を改造して、秘密基地作りか……
ならさしずめ、校長室が司令室で本拠地だな。
腕の見せ所だな。よしカッツェ様、皆で一緒にすごいの作ろうな!」
【南校舎1F:生徒玄関】
「皆小さくなった夢……」
志波 拓郎
はワーキャー校舎を出入りする子供の群れに押されながら、自分の身体をぺたぺたと触って確かめた。ぷにぷにしたお餅ほっぺの感触。生徒玄関のガラスの方を振り向けば、そこに映っているのは紛れもなく、4歳児になった自分の姿だ。
「あれは……夢じゃ、なかったのか」
この学校に入学して、まだ1ヶ月も経たない春先の頃。やっぱりこんなふうに
小さくなって、メソメソと兄を探していた
ことがあった。今までずっと、あれは夢の中の出来事だと信じていたけど、そうじゃなかった。ぜんぶ、現実にあったことだったのだ。
「ええと、ともかくひとまず……」
拓郎は周囲を見回し、最初に目に入った壁にトテトテと走り寄る。けれども書く物がない。
「え、何か書く物? あ、ちょうどポケットにクレヨンがあるねぃ」
拓郎は、近くにいた男の子が貸してくれたクレヨンで、めいっぱい大きな数字をその壁に書く。
「『1』っと、よし」
これならループしてまたこの起点に戻されても、自分が何周したのかすぐに分かるだろう。次にこの壁を見たら、数字を『2』に書き換えれば良い。そして不思議そうにその壁を見上げている男の子に、拓郎はありがとうとクレヨンを返した。
……あれっ? その糸目の5歳児を、拓郎は二度見して、
「ええっ、呉井先輩!?」
「って、拓郎君じゃないのよーぅ」
小っちゃくなっててお互い気付くのが遅れたけど、その男の子は拓郎の1コ上の先輩、
呉井 陽太
だった。兄・武道の親友であり、生徒会仲間でもある。
「呉井先輩、どうしてここに? 攫われたんじゃ……」
「ああ、ウン、それがねぃ」
呉井自身もまだこの状況に戸惑っている様子だったけど、ともかくかいつまんで事情を話してくれた。拓郎が今言ったように、確かに自分は九夜山で捕らわれ、いちどはクローネの捕虜となったこと。けれども同じ捕虜の中に、ののこの殺害を狙った者がおり、自分は彼女を守ろうとしたこと。結果、命を落としてしまい、気が付いたら子供の姿でこの学校にいたこと……。
「えっ? 死ん……だ、って……!」
「んー、だと思ったんだけどねぃ。こうして拓郎君にも会えて
話せてるし、いったいどうなってるのやら」
呉井は死んでこの時間軸にループしたのだ。ゾッとする拓郎だったけど、今度は彼が知っていることを話し、ここがループ世界だということを呉井も教えて貰った。
「何だ、そうだったのねぃ。
本当に死んでなくて良かったよーぅ」
軽く言ってるけど、多分拓郎を心配させまいと気遣ってるだけで、ショックでなかった訳がないのだ。拓郎はようやく絞り出すような声で、
「スタジアムに、行った……兄貴も、
これ聞いたら、喜ぶ……と、思います」
「うん……。武道君には、無茶してごめんねって
後でちゃんと言わないとね」
この時ばかりは呉井も、心苦しそうな表情になる。それから呉井は、拓郎が壁に書いていたあの数字の意味を聞き、周囲の物の変化はループしてもリセットされないという、この世界の法則を知った。自分もメモ用紙に、死亡前後のことやクローネの能力について見聞きしたことを記し、それをポケットにしまっておく。
「じゃあ……呉井先輩、とりあえず、校内を探索しましょう。
テオが、ここに、来ている筈……ですから、
自分は、テオを探す、つもり……です」
拓郎のその提案に呉井も頷き、彼も表情を引き締める。
「オレがループしてここにいるってことは、ののこちゃんも来てるのかねぃ?
だったら早く、テオにもののこちゃんにも、危険を知らせないと……
恵御納さんが最後、ののこちゃんを助ける所までは見たんだけど、もしかしたら。
まだ彼女の命を狙ってる輩が、近くにいるかもしれないからねぃ」
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推理・サスペンス
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動物・自然
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50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月31日
参加申し込みの期限
2017年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月07日 11時00分
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