this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
<< もどる
1
…
15
16
17
18
19
…
34
つぎへ >>
●ループ:X1・4月上旬のシーサイドタウン駅(5)●
【ねこでん車内】
バッツに洗脳された
龍目 豪
に
青山 絢
が捕まってしまい、膠着した状況は今だ続いていた。
『キシシシシッ! そう、仲間、ああ、仲間!
いつだってソレがオマエらの弱点なのさ!』
そのバッツが下卑た笑いを混ぜながら、身動きできない
鴻上 彰尋
たちに向かってさらに喋る。
『オマエらだけじゃない、クローネ様に囚われた人質を助けようって
スタジアムに向かった連中だって、今頃はそのお仲間と戦わされてる頃だろうさ!
ボクが能力で正気を奪ってやったお友達と、訳も分からず仲間同士で殺し合いを……
そう、このボクを倒すか、ボク自身がろっこんを解除する以外に、
洗脳を解く方法なんて無い……な〜んてコトさえ知らずにねっ!』
そのバッツの発言に、まじまじと顔を見合わせる一同。
渥美 ニナ
がひょいっと代表で挙手して、
「捕虜になったメンバーが洗脳中、というのは私達、初耳なんですが……
でもつまりあなたをここで倒せば、その人達の洗脳も解除できるんですね?」
『へっ……? しっ、しまったー! ついペラペラと調子よく!』
しらけた目でこちらを見ている人質の絢に向かって、猫着ぐるみがわたわたする。
『くそっ、ボクのこと馬鹿だと思ってるんだろ! 超傷付くんですけど!
だいたいオマエら卑怯だろ、ボク1匹に対して集団で7人掛かりとかそんなの!
それも例の〈仲間がいるぜ〉アピール? ぼっちのボクに対する嫌味だろ! 当て付けだろ!』
絢が呆れた目で言い返す。
「洗脳された人を操って、数に物を言わせてるのはそっちじゃないの」
『やられたらやり返す、そんなの当たり前だろ! 弱者の当然の権利さっ』
「ううん、違うわ。だんだん分かってきた」
絢が静かに首を振って続ける。
「あなたがろっこんで周りの人を全員洗脳してしまうのは、
誰からも傷付けられたくないからよ。洗脳さえしてしまえば、
あなたに都合の悪いことを言う人は、もう誰もいなくなるもの」
人質の筈なのに、絢に先ほどまでの萎縮した様子は、もはや微塵もない。きっぱりと顔を上げ、反論してくる目の前の人質に、「なな……」とバッツの声がたじたじとなる。
『だっ、もしそうだとして、それの何が悪いのさ!?』
「1人ぼっちとか嫌われ者とか、さっきからうじうじ言ってるけど、
そうやって独りになるように仕向けてるのは、あなた自身でしょう?
仲間や友達なんて本当は求めてないのに、被害者気取りでぐちぐち言ってるだけなんて、
あなたはただプライドが高いだけの自分勝手なコミュ障、最低のクズ野郎よ」
『うわ……わあああああああああ!!』
絢の思わぬ反撃とバッツの動揺に、対峙していた
水上 桜
たちが目を丸くする。
「そんな……青山さんが、私より口が悪いだなんて。くっ!」
「君も何で張り合ってるんだ」
とか鴻上が隣りの桜につっこんだ頃には、すでに
サキリ・デイジーカッター
と
日月 透
の2人が素早く行動を起こしていた。サキリはポケットのガラス片を握り締め、ろっこん【斬空赤刃】で龍目の背後にテレポートすると、即座に着ぐるみの頭を取り外して叫ぶ。
「日月先生、今だ!」
「ええ、分かっています……!」
消火器を抱えた日月が、すでにその場に駆け付けていた。安全ピンを外してホースの先端を着ぐるみの隙間に突っ込むと、レバーを握り込んで消火器を噴射する。
ブシューーーーー……!
「ウニャニャニャニャッ!?」
『プッハ、何だよコレぇ!?』
じたばたと暴れるその着ぐるみの中から、ピンク色の粉まみれになったコウモリが、慌てて飛び出した! 駆除の煙に追われる害虫みたいに、バサバサと車内の天井まで舞い上がるバッツめがけて、さらに日月が粉末消火器の追い討ちを掛ける。
すると……ドカ、ベキ、ガツン! バッツが吊り革や天井、網棚などの障害物に、ことごとく羽や頭をぶつけ始めた。混乱して金切り声の悲鳴を上げるコウモリ、
『上手く飛べない!? な、何でえっ!』
ピンク色の噴煙の中で白衣をなびかせ、すっくと立つ日月がその理由を教えてやる。
「コウモリはエコーロケーションという方法……すなわち、
自分の発する超音波の反射を聴き取って、周囲の障害物の位置を特定しているそうですね。
空気中に散布された消火器の細かい粉塵は、その超音波の反射を妨害できる」
『なっ、何だってええええええええ!?』
獣医師ならではの知識を駆使した作戦に、驚愕するしかないバッツ。超音波を撹乱する粉塵は、もはや車両全体に立ち込め、飛行の自由を奪われたも同然。さらに日月が重ねて指摘する。
「それに豪君を含め、街の人達をあれだけ数多く洗脳していたんです。
血液は消化が悪い。それを大勢から吸えば、素早く飛び続けるのは困難でしょう」
『げええええっっぷ』
突然コウモリがカクンと失速して、あからさまに動きが鈍った!
『い、言われてみれば、何だか身体が重い気がする……って、やってられるかー!』
バッツは棒立ち状態だった暴徒を、壁代わりに日月たちの方に殺到させると、自身は開いていた扉のひとつから、這々の体でホームへと飛び出す。
『電車の外なら煙だって届かないだろ、ここはひとまず逃げ……』
「そう来ると思ったよ……これで詰みだ!」
その瞬間、バッツの眼前にサキリが出現した。
『な……!?』
転移能力による瞬間移動でバッツの退路を塞いだのだ。進化能力で赤光化させた無数の鏡片を、即座に投げ付けるサキリ。たとえエコーロケーションで感知できても避けようがない、回避不能の面攻撃──超常的な破壊力を宿した『赤の散弾』が、真紅の閃光となってコウモリの全身を貫く!
『ミギャーーーーーーーーーーーーーーッ!?』
「駄目だ、バッツを倒しちゃ!」
エッ、と着地したサキリが顔を上げた時には、すでにコウモリは全身穴だらけになって、ホームの上で絶命していた。車内から鴻上が出てきて「遅かったか」と肩を落とす。今サキリに声を掛けたのは、彼だったのだ。
「バッツを倒すな、ってどういうことだい?
倒せば洗脳は解除される、って本人が言ってたじゃないか」
ちょうどそのタイミングでざわめきが聞こえ、見れば電車の中で、暴徒化していた十数人の乗客が正気を取り戻した所だった。「ここは?」などと呆然としている人々に混ざって、龍目も着ぐるみの頭だけ脱げたまま、目をぱちくりさせている。
「あれっ、俺はいったい……うわ、着ぐるみが粉まみれじゃねえか。
大事な部の備品なんだから、勘弁してくれよな!」
そんな着ぐるみの猫の手を、微笑みを浮かべながら絢が握りしめて、
「龍目君、元に戻ったのね。良かった。本当に……」
それを見届けたサキリが、鴻上に視線を戻して、
「ほら、龍目先輩や乗客の洗脳だって、ちゃんと解けてる。
操られて戦わされてるっていうスタジアムの皆だって、きっと今頃……」
「うん、このループではね」
鴻上が肩をすくめて言った。
「けれどテオの話によれば、この世界で死んだ者はループしてまた復活する。
それはきっとこのコウモリも同じなんだ……
せっかくバッツを倒して洗脳を解いても、復活した奴が次のループで、
また捕虜の皆を洗脳し直してしまったら、結局同じことの繰り返しなんだ。キリがない」
「馬鹿な……」
サキリが眉根を寄せて呻く。
「それじゃ、この世界のループ現象そのものを解除しない限り、
ここでバッツを倒しても意味が無いって言うのか?」
「いや……きっと何か解決する方法はある筈なんだ。
そもそも最初から洗脳させないように、バッツを説得するとか」
けれどこの案については、鴻上も自信なさげだった。バッツの記憶だって多分リセットされるだろうし、そもそも、あのひねくれたコウモリを説得なんか出来るのだろうか?
サキリもこの不条理な状況が納得できずに、しばらく瞑目していたけど、
「分かった。なら、もう一度やり直そう。今度は殺さずに捕獲する」
気持ちを切り換えて、きっぱりそう言った。
「僕達も、自決するなり眠るなりすれば、またループできるんだろう?
同じ失敗を繰り返さないようにメモをポケットに入れて、また再挑戦だ」
日月&サキリ、三羽烏の1匹・コウモリのバッツを撃破。バッツは死亡して再ループへ。
<< もどる
1
…
15
16
17
18
19
…
34
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
前回シナリオ
<三羽烏の襲撃2>星ヶ丘とシーサイドと旧市街で同時テロです
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月31日
参加申し込みの期限
2017年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!