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天界で新年会!
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【大いなる】
見上げていたら、首が痛くなってしまいそうです。
「ま、可愛い子じゃなくて申し訳ないですけど。お話には付き合いますよ?」
「よきかな、よきかな」
澪乃 湊弥
は巨大な徳利を抱えて持ち上げ、よいしょ! 巨大な杯へ、どうにかこうにかお酒を注ぎます。
日本のどこかの山を擁する、山神さまなのだと言います。あまりにも大きな彼の身体は、通常の宴席には到底収まらないもので、桜並木の少しばかり開けたところに設けられた特別席へ、ちょっとばかり窮屈そうに座り込んでいます。
「おのこならむとめのこならむと、ひとのことのむさけの、うまきこと。よきかな!」
「それは良かった。さ、もう一杯……」
「なんじも、のめ。そら」
「あ、俺も飲んでいいんですか? ありがとうございます、それじゃ遠慮なく」
実をいうと、湊弥もお酒は好きなほうです。巨大徳利の中のお酒はいい香りがして、学生の湊弥から見てもそうとうに良いお酒であるようで、確かに気にはなっていたのでした。
なんてところを、山神さまも察していたのかもしれません。勧められるまま、小さな杯で徳利からお酒をちゃぷんとすくって、ひと口。
「……! これは、美味い!」
「うんむ。うまし、うまし」
巨体にもかかわらず、気が付くタイプらしい山神さまに感謝しつつ、抱えた徳利を傾けてとくとくとく。嬉しそうにそれをあおるのを見上げていると、湊弥も何だか、楽しくなってきてしまうようです。
そうしてお酒を飲み交わしながら話を聞くと、山神さまは毎年ここへ、仲の良い友人に会いに来るのだと言いました。
「たびのなかにであいき。いまは、ふるきともとなった」
「懐かしいことであるな、友よ。あれはいかほどの昔であったか、もはや思い出せぬほどである」
その友人というのが、お隣。
大天使 天吏
がお酌をしている、きりりとした面構えが凛々しい、一羽の美しいミサゴです。身体の大きさは、まるで山と石ころほども違うというのに、ふたりは実に親しげに会話を交わしています。
「……どうぞ。主さま」
「大儀である。が、そうも畏まらずとも良い」
「ありがとう、ございます。もったいないお言葉です……」
隣に控えた天吏は、膝をつき、常に頭を垂れたまま。
何を隠そう、このミサゴこそが、寝子島住民の心の風景たる九夜山……その主である、山の神だというのです。普段から九夜山へと分け入り縦横に歩き回り、また神を敬う天吏にとって、まさしく頭の上がらない相手なのでした。
「なるほど。九夜山の主さまが、日本中を旅している時に、こちらの山神さまと知り合ったんですね」
「然り」
「うんむ、うんむ」
ミサゴは渡り鳥。九夜山の主も例に漏れず、その地位につく以前にはずいぶんと旅好きで、世界中を旅して回ったそうです。そのさなかに出会った巨人の山神さまとは、何だかどこか馬が合い、たびたび酒を飲み交わすようになったのだとか。
主さまが九夜山を治めるようになってからは、年に一度、この新年会で互いに顔を合わせるのが通例なのだと、ふたりはくいくいハイペースに杯を開けながら話してくれました。
「……主さま。お伺いしたいことがございます」
清らかな酒で小さな杯を満たし、天吏は恐縮した様子で肩を縮めながら、控えめに口を開きます。
「申すが良い、人の子よ」
「私は……普段から、九夜山へと出入りさせていただいている者です」
どこか思いつめたようなその顔に、湊弥は怪訝そうに首を傾げます。
「山に生きる命を。自然を……傷つけないよう、奪わないよう過ごしてまいりました。わたくしの行いは、正しいものでしたでしょうか……」
「大儀である」
主さまは翼をひとつばさりと動かしてから、じっと天吏を見つめて、言いました。
「人と獣を違えるは何か。獣は山に在り、誤りはせぬが、省みることもない。時として人は誤るが、省みるのである。そなたのように。どちらも等しく自然の営み、我の子らよ。機あらば、伝えるが良い。我は、見ているのである」
「……は……」
どこか突き放したように。けれど見守っているのだと、九夜山の主は厳かな口ぶりで言い、天吏はますます深く頭を垂れました。
「お酒には、つまみが必要ですよね?」
ふと、少し重たげに垂れこめた空気を切り開くような、湊弥の明るい声。
「いくつか見繕って、持ってきましたから。山神さまは団子が好きだと聞いたから、こっちの大きな串団子を……みたらし、あんこ、きなこにごま、いろいろありますよ。九夜山の主さまは、何が良いですか?」
主さまは田作りをつまみ、山神さまは、嬉しそうに串団子を頬張ります。
食え、と勧められて、湊弥と天吏も団子を小さく切り分けていただくと、みたらしのちょうどいいあまじょっぱさが口に広がって、何とも幸せな気分。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
神話・伝説
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月03日
参加申し込みの期限
2017年01月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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